2014年4月30日水曜日

トヨタ、北米本部をテキサス州へ移転。

なにか、いろんなことを考えさせられる「移転」だと思える。

 まず、思ったのは、アメリカのデープサウスって、人種差別の激しさで知られた地域だ。
 それこそ、30年前くらいなら、黄色人種なんて人間扱いされまい。
 そんな保守的なというか、カラードに対する蔑視・差別の激しい地域であった。
 そんなところへトヨタがねぇ。

 次に、元々はカリフォルニアあたりにトヨタは本部を散らばらせていたらしい。
 このところ、トヨタは日本への・トヨタへの「反日、反トヨタ」への行動を明らかにする州とか地域から「露骨に投資を引き上げる」ということをしている。
 その伝で、カリフォルニア州から抜け出すというのは、多分に「カリフォルニア州への嫌がらせ」という意味合いが強いのではあるまいか。

 以下、新聞から抜粋。

 トヨタ自動車は、北米事業を再編する計画を発表。
 現在は販売、製造、金融に分かれている拠点をテキサス州ダラス郊外のプレイノの新本部に集約、約4000人を集結させる。

 この計画により、トヨタにとって最大の市場である米国での事業運営のあり方が、変わることになりそうだ。
 また、3000人もの雇用を失うカリフォルニア州と約4000人の雇用が増えるテキサス州それぞれの政治経済に影響が及ぶとみられる。

 テキサス州はトヨタの移転に際し、誘致基金から約41億円を同社に提供。
 10年前から続くこのプログラムの拠出の中でも特に大きな金額であり、1人当たり1万ドルは他のどの回よりも多い。

 シェブロンの従業員1700人をヒューストンに誘致した際の拠出は1人当たり約6800ドル アップルの3600人をオースチンに異動させたときは同5800ドルだった。

 ペリー氏は、「過去10年で最大の勝利だ」とし 「税金、規制、法律、教育面での10年越しの政策が、テキサスを勝利に導いた」と述べた。

 カリフォルニア州のジェリー・ブラウン知事はトヨタの決定自体には触れなかったが、同州に向けられた批判に言及。
 中国の自動車メーカー、比亜迪(BYD)とのイベントで、「当州には小さな負担、規制、税金の問題がいくつもある。
 だが、賢明な人たちは(州内で)それを解決する方法を見出している」と語った。

 トヨタの事業再編は、コストを削減し、北米事業を1つのまとまりとして運営していくための動きの一環だ。
 昨年までは、製造、販売、研究など各部門がそれぞれ本部とトップを抱えていた。



▲補足、感想など

 ふ~ん。
 数年前か。
 プリウスの急発進騒動で散々、苦しめられて、トヨタは巨額の賠償金を支払わされた。

 その騒動がどうやら、収束して、こうしていよいよ「反撃」に出た—ということだろうな。
 このトヨタの行動は。

 おかげで、カリフォルニア州の知事(記事ではジェリー・ブラウン知事という人か)の辞任騒動まで行きそうだ--とか。

 ちょっと、掲示板から書き込みを拾ってみよう。

 --ここから--

あちらの記事を見たけど、要は従業員もテキサスに移動し、そのメリットは一部の従業員で納税額が人生で億単位(円)でセーブできるなど、トヨタだけでのメリットではないみたいだな。
 カリフォルニアは税率がものすごく高いのだそうで、あのタイガー・ウッズも逃げ出したそうだ。

 シナチョン州は彼らがいるだけでも苦痛なのに税金地獄ってなんかものすごいなw
 一種の国内移民政策だけど、トヨタ従業員なら組合員もいないし来て欲しいだろうね。


まあ、4000人も雇用が生まれればその家族含めて1万人以上人口増えるだろうし
税収だって増えるし、街だって消費者が増えるんだよね。


--ここまで--

 アメリカ人は、移動性の高い民族だ。
 それこそ、一家全員で、動いていくのであろう。
 4人家族だとして、2万人近くの人口が動くのか。

 アメリカのデープサウスにトヨタが移るということに、トヨタのカリフォルニア州への「反撃の凄さ」にびっくりさせられることの多い記事ではある。


※追記。

 なにか、カリフォルニア州を嫌う理由が上では定かではないが、関連しそうな記事があったので、それを転記したい。

--ここから--

 しかし、トヨタがカリフォルニアの政治にほとほとうんざりする理由は他にもいくつかある。 
 1つはヘンリー・ワックスマン上院議員だ。09年、代車として使用していたレクサスの悲惨な事故で4人が死亡した。 
 サンディエゴのディーラーは、その代車の前の使用者からフロアマットがアクセルペダルに引っかかることを警告されており 不運とも言える事故だった。 

 ワックスマン議員はこの全米に報道された悲劇を下院公聴会のお膳立てに利用し、別の全く異なる欠陥について詰問した。 
 電子システム上のバグで車が暴走する事態が生じていると主張したのだ。 

 ワックスマン氏の公聴会は進行中だったが、米政府はトヨタ車の事故は「ペダルの設置ミス」が原因であることを示す証拠を 積み上げていた。電子的欠陥は発見されなかった。 
 バグ原因論は訴訟弁護士の間でだけ支持されており、ワックスマン議員の取り組みの背後に それら弁護士の利害があったことは明白だ。

--ここまで--