2019年4月26日金曜日

日本にも人が余っていた時代があった。旧優生保護法をめぐって


どこらに核心があるのだろうか。
 昭和20年代、惨めな敗戦から昭和30年台半ば頃まで、日本では人が余っていた。
 農家では二男、三男問題なんてもの議論されていた時代だった。
 なにかというと、農家で長男が家を継ぐと、田などを引き継ぐために、二男、三男が余ってしまう。
 じゃ、この余った二男、三男をどうすべえか---てな話だ。

 こういう環境の中で、ドミニカ・ブラジルへの移民などが促進され、同時に、優生保護法などでの「不妊手術」などが実施されてきたのだ。

 今の時点で、「不妊手術」などは人権がどうたらという問題となる。
 しかし、上のように「人が余っていて、どうするか」という環境の中で、優秀な子供だけを残そうという方針は、十分に他者を説得できるものであったのだ。

 まず、安倍さんが謝罪している。その記事をみよう。

強制不妊救済法が成立 首相「心から深くおわび」

 旧優生保護法(194896年)下で障害者らに不妊手術が繰り返された問題で、被害者への「反省とおわび」と一時金320万円の支給を盛り込んだ救済法が24日、参院本会議で全会一致により可決、成立した。
 同日中の施行を目指し調整しており、早ければ6月にも支給が始まる。障害者差別に当たるとして旧法の「優生手術」規定が削除されてから23年。ようやく国による救済が始まる。
 安倍晋三首相は談話を発表し「政府としても真摯に反省し、心から深くおわび申し上げる」と初めて謝罪の意を表明した。談話は閣議決定をせず、救済法と同様に国の法的責任には触れなかった。


<海外の反応>

何十年もの間、被害者達が肉体的にも精神的にも大変なツラい思いをした事を考えれば、320万円はちょっと安すぎるよ

確かに

ひでえなあオイ

日本が優生学なんかを支持していたこと自体にショックなんだけど

スウェーデンは1975年まで、フィンランド人、スラブ人、ルーマニア人等に対して強制不妊させてたでも賠償金なんてこれっぽっちも支払ってないハズだ

オーストラリアなんて2000年まで、身体障害を持つ女性を強制的に避妊させてきた彼女達に対する謝罪・賠償はこれまで一切無し

もちろんスウェーデンもだ身体障害、精神障害を持つ人々は避妊させられてた

カナダなんて先住民に対して強制不妊させてたわしかも二年前まで・・・

ホントなのか最悪だ・・・我が国はもう少しまともな国家だと思ってた・・・

ホントにほんの二年前まで実行してたの・・・?信じられない・・・

逆に、このカナダのドコが良いと感じてたのか

ウチは酷いよアルバータ州ではその昔、IQ60未満の時点で誰かれ構わず強制不妊(子供含む)

>>その昔
やめたのは1972年その昔っていうか現在の出来事と言って良い

47年前って言ったら大昔でしょ

強制不妊っていう出来事を考えろよ現在と言って差し支えないレベル

合衆国もたしか1920年代までやってたよWar Against the Weak(弱者との闘争)って本を読むと良い

それほど強制的って感じではなくて、どちらかと言えばIQの低い対象者を「騙して手術させる」って感じだった
昔、ヒトラーって名前の男が我々のこのプログラムをいたく気に入って、自分の国にも持ち込んだってエピソードがある

ノースカロライナ州が黒人を片っ端から強制不妊させてたのっていつだったっけな・・・たしか後になって謝罪されたか、賠償金が支払われてたと思う

やってたねーというか他に32州が優生学に基づいて同じ事やってたターゲットは黒人で、80年代まで続いてた

勝手に性行為してさ、その結果産まれちゃった子供はどーなるんだよ?どんな悲惨な人生が待ち受けてんだよ?

障害者に対する強制不妊?良い事だと思うけど?世界中でやるべき

このスレには優生学信者が沢山いるねえ・・・あのさ、性教育をちゃんとすれば良いだけの話だと思うんだが・・・

自分の名前すらはっきりと言えないようなレベルの人間に、いったいどうやって安全な避妊法を教えてやれるのか

これからブサイク見っけたら、男女構わず「やい劣った遺伝子」って呼ぶことにするわ

コレって冗談じゃなくてマジで思う事なんだけどさ、今後はイケメンと美女だけに妊娠・出産を許すようにしたら、100200年後の地球はは超絶イケメンと超絶美女しか居なくなるんじゃね?

残念でした、それは不可能なぜなら外見が良い人間は大概、内面が腐っているので

補足、感想など

 日経の社説でも取り上げていたな。
 ちょいと、それをみようか。

 --ここから--

強制不妊手術の検証徹底せよ
 旧優生保護法のもと強制不妊手術を受けた障害者らの救済法が24日成立、施行された。
 安倍晋三首相は、被害者への反省とおわびの談話を発表した。
 旧優生保護法は、戦後の食糧不足などを背景に1948年に制定された。
 「不良な子孫の出生防止」を掲げ、本人の同意のない手術まで認めていた。
 同法にもとづく手術を受けた被害者は約2万5千人いる。
 障害者差別にあたるとして、手術の規定が96年に削除された後も、この問題は放置されたままだった。被害者の多くは高齢化している。ようやく救済の道筋がついたが、残された課題は多い。
 被害者本人の請求にもとづき、一時金320万円を支給する。
 これが救済法の柱だ。旧優生保護法の規定にない手術を受けた人も対象とする。
 被害の深刻さを考えれば、当然だろう。
 ただ、これで本当に救済が進むかは不透明だ。国は制度の周知はするものの、被害者に個別に通知はしないという。
 待ちの姿勢で、どこまで実効性があるだろうか。
 プライバシーに配慮しつつ、個別に請求につなげる丁寧な方策を、もっと考えてほしい。
 強制不妊手術の経緯と実態を明らかにすることも必要だ。長年にわたる法の存在が、障害者への偏見、差別の温床になっていた。
 私たち自身も、この問題に無関心ではなかったか。救済法は、国が調査することを定めている。 
 徹底した検証を求めたい。
 今回、救済法ができたのは、18年に被害者が国に損害賠償を求める訴訟を起こしたことがきっかけだった。各地で訴訟が続いており、5月に最初の判決が出る。
 今後の司法判断や、救済の進みぐあいによって、法律を柔軟に見直す必要も出てこよう。
 救済法の成立は、強制不妊手術という負の歴史の終着点ではない。
 過去の過ちに向き合い、教訓を未来へと引き継ぐ。真の共生社会を築くための出発点にしなければならない。

 --ここまで--

 なんでもかんでも、ヤレ差別だどうたら—と言い立てる発想が気に入らない。
 その法律が施行される時代背景を直視せよ。
 なにもかも、今の時代の目線でもの言うな。
 賠償されることに反対はしないが、やれ、差別がどうたらという問題ではない。
 冒頭でもふれた。
 人が余っていた時代なのだ。
 だからこそ、優秀な子孫だけを残そう、ドミニカへブラジルへ移民を促進しようという時代だったのだ。
 上の論法でいうならば、ブラジル移民へもドミニカ移民へも「賠償すべき」であろう。(特にドミニカへの移民など、悲惨な結末となった。ドミニカ移民へこそ、補償すべきだ)

 筆者の意見だけではかたよろう。他の日本人の書き込みを拾ってみよう。

 --ここから--

37. それぐらいどこの国もつい最近までやってたってことなんじゃないのかなだから知ってる人も多い

4. みんな批判するの大好きで、他国なんか見下してかかってるけど、足元を見れば自国の方がもっとヤバい状況っていうw

7. 先日のいじめ自殺の件もそうだけど自国を棚に上げて(または自国の事を知らない)日本は批判してもOKって感じだもんな。自分の中での外人の認識は馬鹿外人で死ぬまで変わりそうにない。

6.芋づる式のように、多くの国で行われてた事実がわんさか出てくるな。
映画化されている断種の作品だと、特捜部Q カルテ番号64とか、アンナとロッテとか、ニュールンベルク裁判とか、さよならアドルフとか辺りかな?

26.言い方悪いけど日本の法律や制度って良くも悪くもヨーロッパやアメリカのコピーで官僚や政治家の腰も重いからその日本で実際に施行されたってことはヨーロッパでも何かしら似たような法律を既にやってる\やってた事例が多いんだよな。日本は司法だけでなく一般市民レベルで「前例のあるもの・すでにある程度の実績があるもの」を好む傾向が強いから完全に日本のオリジナルで世界に先駆けて日本が実施ってものはそこまで多くない。以前の空港税の記事でもアホな外国人(イギリス・フランス・オーストラリア等)が「もう日本に行かない!」とかほざいてたけどお前らの国も空港税既に徴収しててしかも日本より高いじゃんってオチがついたからな

8. 今でも少数民族や政治犯や特定宗教の信者に平然と行ってる国が日本のすぐ隣にあってだな

10. ニュース見てたら厚生労働大臣と首相のコメントがほぼ同じで、いかにもな定型文だったよ。

13. 欧米人って反省できるようになったんだなw 多少は成熟してきているみたいだな。自分たちのことを棚に上げて日本バッシングするのが平均的な欧米人だけど。

16. 白豚「我々はもう自虐も反省も十二分にした。つまり他より進歩したということだ。だからこれからは我々進んだ白人が遅れたままの異教徒や有色人種を啓蒙しなければ。」植民地だの奴隷貿易だの人種差別だのしてた時代と根底の価値観は全く同じw

15.産児制限の母と左翼に持ち上げられているマーガレット・サンガーとKKKの関係を調べてみろ。黒人の宣教師を利用してナチ思想を達成しようとしていることが分かるから。

17.カナダって知れば知るほど糞国家だとわかってくるな。イメージでだいぶ得してるけどやってることはアメリカよりずっとえげつない。

18.アングロサクソン系国家は何処もそんな感じですよね。中韓移民に侵食されてるとこも多いからマジでコイツらと潰し合って共倒れして欲しい。

19. これ、半分は善意の政策だったんだよな(俺に言わせると9割は善意)生まれてくる子供やその親の経済力を考えれば、ある程度は正しい。いまのポリコレ偏執狂の時代じゃ、全く通用しないけどな

29.「氏名が公表されず遺影もない追悼式は彼らが人間として扱われていない証拠、私が殺したのは人間じゃない」障がい者施設に押し入った例のあいつのセリフだけど真実とはいかないまでもある程度考えさせられる言葉だと思う。「障がい者にも人権はある!」「同じ人間じゃないですか!」といくら周りがきれいごとを言ったところで肝心の家族が身内に障がい者がいることを隠したがるし死んだときでさえ普通の人と同じように扱ってくれない。そんな人間が「普通の人並み」に子供を作ればそれで幸せになるのか?っつーと・・・

20. 日本人は言い訳をしない人種だから黙って謝罪したが元はといえば世界中で同じことやってたのがミソ。優性保護ってのが当たり前の時代だったんだよ

36. でも今日本が批判される理由のひとつは法改正が遅きに失した事事実上優性保護下での手術は人権問題から実施されなくなっていたにもかかわらず、法改正の遅れ故に96年まで実施されていた国だと誤解をあたえてしまっている。ちょうど失われた20年の頃か、与野党がせめぎあっていて、政策や立法が今以上に停滞していた。

21. 重度な障害者の場合、予期せぬ妊娠で本人も死ぬこともあるからポリコレだけでは語れないよな。

30.先天性の(知的)障害持ってる人は自己管理ができないからしょっちゅう怪我したりとか過食症からの生活習慣病とか珍しくもないからな。結婚して子供を作るとかそれ以前に自分の世話すらできてないっていう健常者が同じことやったらまず間違いなく「結婚する資格がない」って叩かれるような状態でしかも改善の見込みのない人間なのにそういう人たちを(言葉は悪いが)「野放し」にするのが正しいことなのか?単に「優生学的思想に基づいた」の一言で断ずることはできない問題だよねこれ。

23. これ、記事によっては当局が該当者を無差別にしょっ引いてたような書き方してるので注意。病院に連れて行ったのは、あくまで該当者の親ね。

33.家族も知らぬ間に妊娠してしまったり性欲をコントロールできず暴力的になる障害者を身内に持つ家庭の救済と家族の依頼で避妊手術を行う医師の法的正当性を保護するという側面が大きかったからこそGHQ占領下で出来たこの法律が96年まで長々と生きながらえたのは事実だからね。

35. 実は綺麗事の裏に現実の厳しさもあるんだよね公にそこは論議できないのもまた問題

25.こういうのは線引が難しいからな産婆に処理させてたときのほうがある意味平和だった

31. 身体障碍者はともかく知的障害の施設とかいってみ女は生理の処理とか自分で処理できないし気持ちいいの覚えちゃったやつがずっと下半身触ってたり女性職員が襲われそうになった話や
障碍者同士で・・とか山ほどそういう話きけるぞそういうの考えたらそういう制度も必要悪だとは思う

43. そういう施設もオープンにして議論しないと駄目だよね。必要「悪」とか言わないで欲しいな。

32. 強制っつーけど強制じゃないはずだろこれ本人の了解をとってる、本人の了解に応じた人を今は「被害者」って認定してるけどな

38. 優生学は正しいのか?人間は穀物や家畜には優生学を元に品種改良を行っている。「人間」に行えば「人間」は更に優れた「人間」になるだろう。但し「心」を捨てる覚悟があればだが・・・

39. まあでも今は避妊させてないからムスリム(移民)が君らの国で増えてるんでしょ。マイノリティになるのももうすぐだよ。

40.カトリック(ヒスパニックに信者が多い)とイスラムは基本的に避妊も中絶も禁忌だから出生率高いよね。

41.この補償についてマスコミの多くは安倍政権が参院選を有利に導く材料とさせないためにも相当偏った記事を垂れ流し続けるはずだから要注意だね。
たとえば、このネタのソースは共同の記事が大元だけど安倍首相の『政府として謝罪する』という言葉に閣議決定がないとか、『(旧優生保護法)救済法と同様に国の法的責任には触れていない』と
指摘しているが、「法的に認められた保護者の同意」を無視して一方的に「国の責任」とする暴論に基づいて救済を実施するとしたら当然選別が行われて補償の施行は遥か未来になってしまう。
共同通信はいっそのこと『被害者の救済なんかよりもまず安倍政権を叩こう!』って書いた方がよほどスッキリして解りやすい。

45. この問題は、▼「法的にも認められた保護者の法的能力の限界」と▼「生涯を通じて保護者を必要とする障害者の法的能力」との間を取り持つ「国の責任」が問われているんだろうが、安倍に批判的なマスコミは「国の責任」のみをクローズアップして批判する傾向が強い。
だから、被害者の中には「補償はいらない。ただ謝って欲しい」というちょっと奇妙な主張をしている人たちもいる。これは「保護者」と「被保護者」の関係を不問して国の責任だけをまず認めさせ、救済はその後の条件闘争に持ち込もうとしている人たち。本当に呆れるよ。

46. 確かにどうしたらいいんだっていう妊娠は起きるし、それにする対処がわからない。養子か?
声優のアイコ事件とか。あるいは施設内で妊娠する場合もあるだろうな親が望むケースはあったはず「この子に結婚や子育ては無理だし、自分も孫を育てるのは無理」と思うのは珍しいことではない

50.「不良品」の人間はお断りだろ?正直になれ、目障りだろ?

51.これ実施状況が都道府県によって違っていて、ある政党の強い地域に実施が多く偏っていた、なんていう噂話がネットにあるけど本当なの?

52. 対象者は自立できず、今まで国の支援で生きてこれたんだから賠償金なんてゼロでもいいんだがね。粛清で殺されるより避妊させた方が不幸だって風潮はおかしい戦争で死んだ兵士や民間人より、生き残った自称慰安婦の方が不幸?ありえねー、まず死んだ人たちを思え。

53. 日本のマスコミも悪い。碌に事の経緯も諸外国の状況を報じない。碌に説明もせずに急に謝罪声明を出した野党もあるけど、そこに対してもやっぱり追及しない、検証報道をしない、人権屋も出てこない。そんで、その関係者がこの問題に対する超党派議連の旗振り役という謎。
現政権で認めた決定とはいえ、結局は安倍が悪者として頭を下げたシーンだけがこうやって世界中に配信される。それが現政権の役目とはいえ、なにかがおかしい。

54.当時は世界的にその様な風潮だったというのが正論だ。勿論当事者には過酷な処置ではあったと思うが。過去の出来事は全て時代時代の価値観風潮を当時の人たちが受け入れて動いた結果だ。それを今になって善悪だけで判断するのは間違っていると思う。
日本の場合は旧社会党(現社民)の加藤シズエさんなどの提言がきっかけでこの様な法律が成立したと聞いている。障害者が強姦などの行為で妊娠させる事件も多く、障害者家族が責任を持てないと言うことで不妊手術を大いに賛成した事実もある様だ。

55. そもそも基準が曖昧だったよね。父が障害者だったから、状況次第では自分は生まれなかった。でも、自分には障害がないんだから、優生学がウソとは言わないが、因習的な思い込みを科学で理論化しただけのものだったんだと思う。

56. 知的障害じゃないけど一人っ子政策だった中国がごく最近まで集団予防接種感覚でやってたはずそれで一人っ子を亡くしても二度と産めない体にされた女性が多いのでいまだに誘拐が頻発してるらしい

58.アメリカ断種法1907年、インディアナ州で世界初の断種法が制定されて以降、1923年までに全米32州で制定され、計12000件の断種手術が行われた。当時、米国において優生法のもと64千人が強制的に断種手術を受けさせられた。アメリカではその後も20世紀の大半の期間に渡って、知的障害者に対する断種が行われた。すごい時代だよね

59. 結局、訴訟を起こせるほどの脳みそがあるのに断種させられたから問題化してるのであって、認定基準の問題じゃないのかね。実際問題、ろくに口もきけないのに、こどもだけポンポン産み落とされちゃ他の家族はたまらない。それで破産することもありうるから。

63. 当時は当時の倫理観があった。欧米の首脳は魔女狩りを謝罪したか?

 --ここまで--

 書き込みを読んでみると、そんなに単純な話ではないことがよく分かる。