2011年6月28日火曜日

1000年に一度の津波に対応なんて、非科学的だ。

▲中央防災会議というところの報告に筆者ばびっくりした。

 この人達は絶対に科学者ではない。

 1000年の一度なんて、例えば、宇宙人が攻めてきたら・・とか、小惑星が地球にぶっつかってきたら・・という世界であろう。

 物事の処理の仕方には、「見切り」というものがある。

 1000年に一度なんて、宇宙人が攻めてきたら・・ということを考える「妄想家」だ。

 そして、そんなことがヌケヌケと言える人間は、逆に言えば「科学者」ではない。

 以下、新聞から抜粋。

 東日本大震災を受けた地震、津波対策を検討している中央防災会議の専門調査会(座長・河田恵昭関西大教授)は、被害想定をする地震や津波の規模について、 千年に一度の最大クラスまで広げることを柱とする中間報告をまとめた。

 堤防に過度に依存せず、避難や土地利用の工夫などハードとソフトを組み合わせた総合的な 対策確立を国と自治体に求めた。

 報告は、今回の震災クラスの規模を想定せずに、防災対策を進めたことが被害を大きくした可能性が あると指摘した。

▲補足、感想など

 そりゃ、震災直後であることで、表現が世間・マスコミを意識したものになっているのだろう。

 しかし、なぁ。

 核心は、「費用対効果」ということだ。

 1000年に一度の津波に対応するためにどれだけのコストが掛かるのか・このなんとか調査会は考えているのか。

 コストをかけても、かけても、被害をゼロにすることはできまい。

 つまり、ここに「見切り」というものが必要だ。

 なぜ、科学者と思える人間が、これだけ政治的なというか、世間の目をはばかったような発言をするのだろうか。

 この調査会をとりまとめている座長の河田恵昭という人のもつ能力のせいだろう。

 なにものだろう。
 
 ウイキペディアから

--ここから--  
 

--ここまで--

 なるほど、土木の技術者ということなのだなぁ。
 
 一体なにを考えているのだろうか。

 1000年に一度の津波に対応するためには、膨大な土木工事が必要だ。

 自分に関連した仕事の量を増やすということではなるほど意味があろう。

 恐らく、アメリカ人ならこういう対応はしないなぁ。アメリカ人のプラグマチズムというものは、もっと、プラス面、マイナス面からあからさまに問題点を指摘する。

 日本人ならのなんというか、なぁなぁ主義というか、世間の目・マスコミの批判にさらされたくはない・とかいう、他者からの批判に弱い・批判を避けたい日本人を感ずる。

 なるほど、こういう風にして、無駄に使う税金増大し、使われていくのか。
 
 筆者の批判の核心は、そもそも千年に一度の出来事に対応することで過大な投資をしても、それに報いるような効果は期待できない・・ということだ。

 もう、マグニチュード8.0くらいを最大の地震の規模として想定すれば充分ではないか。

 膨大なコストをかけ、巨大の構築物をつくって、被害をゼロに近づけるという発想が間違いだ。

 発想を転換して、多少の被害を受けることは、もう致し方と覚悟することだ。

 震災なり、津波が発生した時、その被害をどう小さくするか、そして、被害をうけてから回復の速度をどれだけ高くできるか・・という方向で対応策を考えるべきと主張したい。

 そうすれば、いざという時の避難場所の確保とか、避難経路の整備とか、高層の避難用建物の建築・・とかに発想が切り替わるであろう。

 低コスト・効果の高いやり方で、生存率の高い避難方法を見つけることを考えよ。

 100年に一度起こる津波を想定すれば充分ではないか。

 宇宙人が攻めてきたらどうする・なんぞ、考えるのは、科学者ではない。真っ当な技術者のやり方ではない。