2011年10月3日月曜日

うそっぽい、国外脱出。

▲国外へ日本人が家族や資産を移した…とかいう記事があった。

 ふ—んと思う。

 この記事どうもウソっぽい。

 一体、なにを狙っているのだろうか。

 以下、どうもダイアモンドの記事らしい--から抜粋。

スイスに資産移転 不動産購入も海外で

 震災、放射能、急速に進む円高、財政破綻懸念──。

 今の日本は、さまざまな“ジャパンリスク”に見舞われている。リスクに敏感な富裕層たちは、祖国に見切りをつけ、動き始めている。

 確かにこれまでも保有資産を海外に逃避させる富裕層は少なからずいた。海外と比べて税率の高い相続税などの課税を回避するためだ。

 そうした状況が、震災とそれに続く原発事故を分水嶺として、大きく変わりつつある。
放射能リスクを嫌って、外国人が大挙して日本脱出を図ったのは記憶に新しいだろう。

 ただ、それは日本の富裕層も決して例外ではなかった。

 国内のある大手信託銀行には震災後、「キャッシュをスイスなど海外の銀行に移したい」
といった要望が相次いだ。実際に数億円規模で資産移転したケースもあったという。

 クレディ・スイスにプライベートバンクの口座を開設している40代の上場企業社長も震災を受け、すぐに家族をシンガポールに脱出させると、さらに自社株を売却して現金化し、海外資産を中心に分散投資を始めた。

 不動産購入にもこの流れは広がっている。

 放射能汚染による価格下落リスクを嫌ってか、ある信託銀行を通じて都内の土地を探していた富裕層が、急きょハワイに購入希望地を変更するなど、海外不動産を物色する富裕層が増えているという。

 もちろん利益を追求すべく、さらにその上をいく目ざとい富裕層も存在する。「新興国で大規模な開発が計画されている都市の情報をいち早く仕入れ、開発地周辺の土地を買いあさっている」(富裕層アドバイザー)というのだ。

国民資産が空洞化4四半期連続で海外流出

 こうした兆候は、政府の統計データにも表れている。

 日本銀行の資金循環統計によると、国内の個人金融資産は対外証券投資に4四半期連続で資金が流入している。対外証券投資とは外貨資産への投資のこと。そこへの資金流入は、つまり個人資産が海外に流出していることを意味する。

 背景には、急速な円高もある。1ドル70円台が定着して、新たな局面に突入した円相場。

 そうした強い円もまた、富裕層による資産の海外流出に拍車をかけていると見られる。

 円高に乗じて積極的に外貨資産の購入を増やしているといわれているからだ。

 円高の進行で日本企業が国内から流出する「産業の空洞化」があらためて叫ばれているが、「同時に起こっている『国民資産の空洞化』こそが重要だ」と、富裕層の動向に詳しい大手証券支店長は警鐘を鳴らす。

 しかもである。富裕層ビジネス研究会を主宰する船井総合研究所の小林昇太郎氏によれば、「これまで海外への資産移転は金融リテラシーの高い富裕層が中心だったが、オールドリッチの保守的な富裕層までが海外移転を考えるようになった」という。

 じつは富裕層の多くが60歳以上の高齢者。そうした人たちまで日本のカントリーリスクを危惧し始めたとなると、その動きが本格化した場合、日本から流出する富は計り知れなくなる。

 本人や家族の海外移住も進行

 資産だけではない。一部富裕層のあいだでは、自らや家族の活動拠点を海外に移す動きも出てきた。

 最大の理由はやはり放射能汚染に対する危機感。

 都内で病院を経営する40代女性は、仕事があるため自身は日本にとどまっているものの、高校生の娘をカナダへと脱出させた。

 そもそも企業を経営する富裕層は、自らの会社自体が海外進出しているケースもあり、アジアを中心とする海外はすでに活動拠点の一部になっている。そのため、本人や家族も海外に脱出することへの抵抗感は少ない。

 脱出先の一番人気はシンガポールだ。税金が格安なのはもちろん、中国語と英語に触れられるうえ、2万人の日本人コミュニティもある。

 また富裕層向けのエリートサービスも充実しているからだ。

 ジョージ・ソロスと共同で伝説的ヘッジファンド「クォンタム・ファンド」を設立した投資家のジム・ロジャーズも、娘の教育のためにシンガポールに移住している。
ただ、最近はシンガポールへの資産移転の条件が厳しくなっているため、より安価で永住権が取得しやすいマレーシアが人気となってきた。

 海外脱出となると、日本人にとってはいささか大げさに感じられるかもしれないが、すでに中国では富裕層の海外脱出が現実のものとなっており、決して対岸の火事とはいえないのだ。

▲補足、感想など

つまるところ、マレーシア・クアラルンプールへの移住の勧めかな。

まぁ、それなら多少は理解できないことはない。

でも…と思う。

どうもこのダイアモンドの記事は、胡散臭い。裏でなにかアジっているような気がする。

そもそも日本人がそんなに簡単に移住などに対応できる訳がない。

病気になったらどうするのか。保険制度は? 医者に日本語が通じるのか。

日本の文化教室(あのバリエーションを見よ。どこの世界にこれだけの種類を誇るところがあるだろうか)のようなものはあるのか。

日本語の本はどこで入手するのか。

また、海外へでた時、白人達からの人種差別に耐えることができるのか。

---なにか、このあたりへの配慮が足らないのではないのか。

日本人は2千年以上の歴史において、異民族から支配を受けた経験がない。

人類はみな兄弟…などというあまっちょろい話をすぐ信じてしまう。

ばかばかしい話だ。人類がみな兄弟なものか。

この間、ミャンマーに一人旅をして乱暴され殺害された女性がいたが、この国外脱出などという与太ばなしをそのまま信じてしまうような人間なのだろう。

日本人は、そんなに簡単に外国では暮らせない。

精神的に、肉体的にそんなにタフにはできていない。

こんなダイアモンドの与太話を簡単に信ずるな。