アメリカ経済の「日本化」が本格的になったようだ。
そこで、アメリカでの雇用を増やすために、中国に人民元切上げの圧力をかけようということになったようだ。
人民元の切上げは、中国にとってアメリアへの輸出をするための価格競争力を奪うことになる。
まぁ、当然、反対の姿勢をとっている。
しかしながら、オバマさんももうすぐ選挙があるので、雇用の増大(失業率が10%くらいだからアメリカ人にとって厳しい)ということはかかせないポイントだ。
制裁法案が通る可能性も高そうだ。
以下、新聞から抜粋。
◆中国、人民元切り上げを迫る米制裁法案に反対
中国外務省の馬朝旭報道官は、「アメリカ上院は中国の反対を無視し、 その予備案を採択し、為替レートの問題をエスカレートさせ、保護主義政策を取り、WTO・世界貿易機関の規則に大きく違反し、中米経済貿易関係を妨げた。
これに中国は断固反対する。アメリカの関係議員は中米経済貿易協力の大局および アメリカ自身の利益から出発し、両国の経済貿易協力の互恵共栄の本質を正確かつ理性的に認識し、立法という手段で中国に圧力をかけることを中止するよう、求める。
中国は、保護主義を排除し、経済貿易問題を政治問題化せず、実際の行動で両国の経済貿易関係の発展に有利な環境を作るようアメリカに呼びかける」と。
▲補足、感想など
なんというか、中国人ってやつは…と呆然としてしまう。
中国人の尊大な自分勝手な言い方は、誰に対してもなのだなぁ。
あらためてその厚顔さに感心する。
しかしなぁ。
アメリカも経済の「日本化」が進み、失業率が高くなると、国民からの不満が高まってくる。
アメリカという国でも、もう余裕がないのだ。
中国がどう反対しようと、オバマさんとしても選挙も迫り追い詰められると、制裁法案が通過してしまうだろう。
そのことは、もう目前に迫る中国のバブル崩壊を一層顕在化させるだろう。
1980年以降の中国の近代化というものは、アメリカに商品を売ってドルを稼ぐことで可能となったのであろう。
それを考えれば、中国人としてももっとアメリカに譲歩した言い方というものがあるはずだろう。
アメリカも中国も相手方のことを配慮するだけの余裕がないか。
制裁法案が成立することにより、どちらの衝撃が大きいかとなるとやはり中国か。
これは、中国のバブル崩壊も近いなぁ。