▲どうも、岡田さんの言葉は、もう一つだ。
大阪の橋下さんの人気について、1年もすればメッキがはげるのではないか—とか。
メッキ—てか?
これは—と筆者は思う。
岡田さんは、核心をとらえ損なっている。
橋下さんの人気の核心は、その「構想力」「突破力」だ。
岡田さんも、他者をオトシメルより、日本の未来を切り開くための民主党なりの構想を示してみよ。
以下、新聞から抜粋。
岡田氏が自民党幹部に大連立を打診し、断られたのは3月上旬。
これに先立つ2月25日、野田首相は 谷垣氏と極秘に会談し、消費増税法案への協力を求めている。
参院で野党が過半数を握る「ねじれ国会」 で法案を成立させるには、自民党の協力が不可欠とみているからだ。
しかし、谷垣氏は先に衆院を解散 するよう求め、会談は物別れに終わった。
17日、那覇市で記者会見した岡田氏は、自民党幹部との会談については言及を避けつつ「お互いに国民 の立場に立って議論し、譲り合って合意に達する必要がある。
そういう政治が実現しない限り既存政党は 国民から見放されていくだけだ」との見解を示した。
自民党側には解散の確約と引き換えに消費増税に協力する「話し合い解散」への期待もあるが、岡田氏は 既存政党への批判が強い現状での解散・総選挙は民主、自民双方にとって得策でないと考え、大連立の 呼びかけに踏み切ったようだ。
岡田氏は別の自民党幹部との会談で、橋下徹大阪市長の人気について 「1年ぐらいしたらメッキがはがれるのではないか」と語っており、この幹部は「岡田さんは選挙を 遅らせる気持ちが強いというのがよく分かった」という。
ただ、大連立は民主党の小沢一郎元代表排除が大前提となる。
自民党幹部の一人は「今のままの民主党と 自民党が組むことはあり得ない」と語る。
そのため、党分裂回避を最優先に考える輿石東幹事長には大連立 の呼びかけは党内結束の軽視と映る。
与党幹部は「官邸と党執行部の信頼関係が崩れるかもしれない」と 語った。
石原慎太郎東京都知事を党首に想定した新党構想を進める国民新党も反発している。
下地幹郎幹事長は 毎日新聞の取材に「大政党同士の小細工は政局ありきのイメージを与え、消費税や社会保障の議論を 潰してしまう」と批判した。
「野田政権の延命に手を貸すことになる」と一蹴した自民党側も一枚岩ではない。
今国会で解散・ 総選挙に追い込めなければ、9月の総裁選へ向け「谷垣降ろし」が激化するのは必至。
そのため消費増税 だけ食い逃げされかねない「解散前の大連立」は受け入れ難く、谷垣氏は「消費税を掲げて選挙を戦えば、 協力の仕方はいろいろある」と次期衆院選後の大連立や政界再編をにおわせてきた。
しかし、衆院選小選挙区では2大政党の候補が激突する。
その選挙後の大連立には「絶対にしては いけない」といった反対論が自民党内にも根強い。
公明党は大連立の可能性は低いと見ながらも「この手の話は今後も続く。
自民党は10年参院選で 消費税10%を公約し、民主党から狙われやすい」(幹部)と、接近機運を警戒する。
▲補足、感想など
大連立?
ふん、と思う。
先の大戦のさなかじゃあるまいに、大政翼賛会のような真似ができるものか。
大連立などと軽々に口に出せる人間って、議会制民主主義というものが腹の底から分かっていない人間だ。
いや、口でうまいことをいっても、民主主義というものを結局バカにしている人間なのだろう。
大連立を口にする—ということは、橋下さんの維新の会あたりから、数十名(安倍さんだっけ、20-30名の当選を予想していたのは)の国会議員が送り込まれるという予想から、思いついた窮余の一策であろう。
まぁ、橋下さんに民主党・自民党という既成の政党が追い詰められつつあるということだ。
話がそれた。
冒頭でふれたように、筆者がひっかかった言葉は、「メッキがどうこう」という岡田さんのコメントだ。
もう、既成のレールに乗っかったようなことを繰り返してはだめなのだ。
もっとはっきりいえば、なんだっけ、消費税をなんとかパーセントにする—という議論さえ、古めかしい。
橋下さんが示しているのは、日本の未来を切り開くための新しい構想だ。
そして、その構想を実現に導くための「突破力」なのだ。
だから。
岡田さんは、橋下さんに対抗できるだけの日本の未来を切り開くための民主党なりの「新構想」を提示してみよ。
消費税なんぞ、ヨーロッパ諸国の二番煎じではないか。
そんなところで、欧米の真似をすることはない。
日本の未来を切り開くための「新構想」を民主党なりに提示してみよ。
それなくして、橋下さんに岡田さんが勝てるわけがあるまい。