▲脱原発とか、軽々にしゃべる人間がいて、筆者は不快に感ずる。
なぜ、不快かというと、議論が薄っぺらで、感情だけが先走って合理性に欠けるからだ。
原発を廃止する---って、いいさ。
ならば、どこからエネルギーをもってくるのか。それを説明してみよ。
その説明もできなくて、なにが「脱原発」か。
筆者と同じことを麻生さんがしゃべっている。
以下、新聞から抜粋。
第90代、第92代の内閣総理大臣 をつとめた安倍晋三、麻生太郎の両氏は、「今の民主党は政権党の体をなしていない」と怒り心頭だ。
政治ジャーナリストの藤本順一氏が司会を務めた対談では、原発の再稼働についても言及。
――原発の再稼働についてはどう考えるか。
安倍:勇気を持って、動かすことのできる原子力発電所については稼働するという決断が求められている と思います。
今後、イランに対する制裁がより厳しくなれば、日本は1割近い原油輸入先を失うと同時に、 原油価格はさらに上がる。
万が一ホルムズ海峡の航行がうまくいかなくなれば、原油輸入量の9割近くが 影響を受けます。
今、日本はガスも国際価格より高く買わなければならないのが現状です。
立場を強くするためにも 代替エネルギーを増やしていくことが必要ですが、再生可能エネルギーはまだまだ時間がかかる。
まずは現実的なエネルギーである原発を再稼働させていくことです。
麻生:太陽光とか風力とかいった話ばかりするけど、太陽光発電の稼働率って10数%ですよ。
風力発電に しても、あの巨大な風車の耐用年数はどれくらいなのか。
しかも、海上での補修は容易ではない。
やっぱり現実を見れば原子力発電にも頼るしかない。
発送電分離とか東電の国有化というのも、そう簡単 じゃない。
アメリカは発送電分離して大規模停電が増えた。
もっと現実の話をしないと。
▲補足、感想など
麻生さん、安倍さんの説明は、的を得ている。
再生可能エネルギーとか、なにかアイマイな言葉にだまされるな。
今こそ、原発に頼るしかない—ということを国の首脳は明確にしゃべるべきだ。
民主党の議員は、自分が票を失うことを恐れて、本質の部分に切り込む勇気がないのだな。
このあたり、民主党が過去、政権政党であったことがないことによる経験不足だろう。
野田さんも、消費税の増税に「命をかける」ぐらいなら、むしろ「今は、原発しか選択肢はないのだ」とそれこそ、命でも自分の政治生命でも掛けて国民に向かって説明せよ。