▲オリンパスの経営陣をみていると、三菱自動車のかっての社長達を思い出す。
曰く、「オレのやったことではない」「オレは知らない」…と。
この部分だなぁ。
組織を代表するとはどういうことなのか。核心が分かっていない。
組織で起こったことは、すべて、代表者たる自分の責任だと認識することなのだ。
他者に責任を転嫁するな。いいことも悪いことも、すべて、代表者たるものの責任なのだ。
組織を代表するという「覚悟」がないなら、そもそも社長を引き受けるなよ。
社長となることを拒否せよ。
後継者として社長たる資格、覚悟のない人間を選ぶな。
また、当事者も覚悟がないなら、社長となることを始めから拒否せよ。
以下、新聞から抜粋。
オリンパスの巨額損失隠し事件で、同社が菊川剛前会長兼社長=金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)容疑で逮捕=ら歴代経営陣計19人に計36億1千万円、歴代監査役5人に計10億円の損害賠償を求めた両訴訟の第1回口頭弁論が1日、東京地裁(大門匡裁判長)であった。
菊川氏らはいずれも、請求棄却を求め争う姿勢を示した。
マイケル・ウッドフォード元社長(51)の解任当時の経営陣14人に対し、奈良県の男性株主が約13億4千万円の同社への賠償を求めた株主代表訴訟についても同時に弁論があり、経営陣側はいずれも請求棄却を求める答弁書を提出。
大門裁判長は3訴訟を併合して審理することを決めた。
事件をめぐっては2月16日、東京地検特捜部などが菊川氏ら旧経営陣3人や損失隠しの指南役とされる元証券会社取締役など計7人を逮捕している。
▲補足、感想など
どこらに核心があるのかなぁ。
こういう人達は、カンタンに社長になることを決めたのだろうなぁ。
前の社長から、オマエが社長になれ—とかいわれてホイホイ、そうですかという感じで就任したのだろうなぁ。
ホンダの3代目の久米さんのように、「怖いよ--」とか言って泣き出すということもなかったのだろう。
つまり、組織というか集団を代表するということの「怖さ」「重さ」をハラの底から充分に認識しないまま、トップになってしまったということだ。
だからこそ、トバシなんぞということがカンタンに判断できだのだろう。
三菱自動車のナントカ(もう名前すら思い出さないなぁ、それだけ軽いということだろう)という社長の同じタイプだった。
事故隠しに関連して、三菱自動車は、どれだけの「膿」を出さなければならなかったことか。
こんなことが起こる原因として、前の社長が、自分に似た人間を選ぶ—というようなことがあるのだろうなぁ。