▲科学が進歩すると、様々なことが分かってくる。
九州の風土病と考えられていた病気が、実は「縄文系日本人」特有の病気だということが分かってきた。
縄文系日本人のみに?
なにか授乳などを通じて母→子 という形で、受け継がれるウイルスらしい。
なにか授乳などを通じて母→子 という形で、受け継がれるウイルスらしい。
最近、個人のdna を調査するとかいう業者がいる。
もしかして、そのあたりと結びついてしまうのかなぁ。
以下、新聞から抜粋。
九州に感染者が多いウイルスHTLV1が引き起こす神経難病の脊髄症(HAM)の患者が 1990年代以降、年間推計100人ずつのペースで増加し、特に中部や関東などの大都市圏で 増えていることが、厚生労働省研究班の全国診療実態調査で分かった。
長年、九州の風土病と 誤解されてきたが、人口移動に伴い感染者と患者が拡散している実態が裏付けられた。
診療 態勢は九州に集中するなど地域格差があり、研究班は本年度、全国の医療者向け診療マニュアルを作成する。
HAMはウイルスが脊髄中のリンパ球に感染して炎症を起こす厚労省指定難病。
下半身まひ、 排尿・排便障害が主な症状で、進行すると寝たきりになる。
調査は全国の神経内科関連施設を対象に実施。
6日に厚労省であったHTLV1対策推進協議会の 会合で、研究班長のi・教授が結果を報告した。
それによると、患者数は 3千~3600人(推計)で、90年代から毎年100人ずつ(同)が新たに発症していた。
地域別患者数の 割合は、多い順から九州50・6%▽近畿15・5%▽関東15・0%▽北海道6・4%▽中部3・8%-だった。
特定できた計781人の患者の発症時期を1995年より前と以降で比べると、九州5・3ポイント、 北海道0・6ポイントそれぞれ減少。
逆に中部3・9ポイント、関東3ポイント、近畿0・8ポイントそれぞれ 増えていた。
統計分析による疫学調査で大都市圏での増加は判明していたが、今回の調査で確認された。
i教授は「九州と違い大都市圏には専門医が少ない」と指摘。
診療態勢の地域間格差を是正 するため、研究班は診療マニュアルを作成し、医療関係者に配布する。
会合では、HTLV1が原因の 成人T細胞白血病(ATL)に特化し初めて薬事承認された新薬が5月29日に発売されたことや、 HAM治療薬の研究開発が進んでいることなども報告された。
▲補足、感想など
記事には記載されていないが、冒頭でふれたとおり、縄文系日本人に特有の病気らしい。
まず、縄文系・弥生系—という意味を簡単に説明したい。
弥生系-と言われる人達は、紀元前1000年-300年頃までに、中国の江南あたりから、小型の船に乗って日本へ渡ってきた人達をさず。稲作技術を伝えて、以後、日本人は食料の確保が容易となり、人口が増加した。
縄文系と言われる人達は、稲作が伝わる前、1万年くらいあって、木の実・魚なとを採集して暮らした人々をいう。日本への経路も様々で、樺太などを通ってきた人、朝鮮半島から渡ってきた人々、沖縄などを飛び石つたいに来た人々をいう。
日本人の中では、アイヌとか、薩摩隼人なとの名称がついた人々のことだ。
現代、アイヌだけが先住民族とか言われている。
まぁ、そんな表現のしかたもおかしいが、仮にそういうなら、薩摩隼人も、沖縄にいる人々も、高知県あたりの人達も、皆、先住民族と言われるべきであろう。
まぁ、そんな表現のしかたもおかしいが、仮にそういうなら、薩摩隼人も、沖縄にいる人々も、高知県あたりの人達も、皆、先住民族と言われるべきであろう。
まぁ、縄文系・弥生系といっても、多くは混ざり合っている状況だ。
記事の内容について説明すると、鹿児島とか沖縄、高知、北海道などに居住していた縄文系の因子をもつ人々が、就職などで東京・大阪等の都会へ出てきて、たまたま発症してしまう—ということであろう。
それにしても、この病気、症状がひどいなぁ。
--下半身まひ、 排尿・排便障害が主な症状で、進行すると寝たきりになる。--か。
冒頭でふれた特有のウイルスをもっていることによる病気らしい。
もしそうならば—と筆者は思う。
南北アメリカ大陸のインディオ達にも、同様の病気がありそうだな。
授乳などで営々と祖先から受け継いできたウイルスに起因するというのは、縄文系日本人の一万年--数千年もの記憶をそのまま個人として受け継いでいるということでもあるのだな。