▲いや、世界最長の吊り橋の建築を韓国勢に任せる—というのは、勇気というか冒険であろう。
日本勢も当然手を挙げていたのだが、資金回収のための期間が、韓国が16年2ヶ月、日本が17年10ヶ月という20月の差だった。
この20月という期日の差で、トルコが韓国勢を指名した—というのが筆者には信じられない。
世界での韓国勢の工事の実績などを調べた上なのかなぁ。
韓国勢は、例によって3セルでもしたのかなぁ。
いやいや、トルコ政府の首脳部の判断か。
この工事の顛末は、高いものにつきそうだな。
以下、新聞から抜粋。
トルコ政府が計画する世界最長のつり橋の建築について、ihiなど日本勢が受注を逃すことが確実。日本は閣僚の派遣などで受注を後押ししていたが、sk建設など韓国勢に競り負けた。
韓国勢は、自己資金で工事を先行させ、建築コストの回収にかかる期間が最も短くなる計画を提示。
トルコのアルスラン運輸海事通信相は、11日、「トルコ・韓国の企業体が入札に勝利した。3月18日に着工式を行う」と明言した。複数の日本政府関係者も「韓国勢が資金調達に行き詰まらない限り逆転の芽はない」と、事実上の敗北を認めた。
西部ダーダネルス海峡で世界最長のつり橋と約100キロメートルの高速道路を建設・運営するもの。2023年の完成を目指す。
国際入札には、日中韓伊の計4陣営がそれぞれトルコのゼネコンと組んで応札。日本からihi、伊藤忠商事、日本高速道路インターナショナルが参加し、韓国はsk建設と大林産業が組んだ。
建設費を通行料収入で回収する「建設・運営・譲渡(bot)方式」で、インフラを政府に譲り渡すまでの運営期間が最も短い事業者が落札する仕組み。運営期間が短いほどトルコ政府の財政負担は減る。韓国勢は4陣営中最短の16年2ヶ月を提示し、日本勢は2番目の17年10ヶ月だった。
工事金額の見積もりはほぼ同額。20ヶ月の差がついたのは、韓国勢が工事中断などのリスクを覚悟して融資契約を結ぶ前から自己資金で工事を先行させるためとみられる。
日本は実績や技術力を背景に「半年程度の差なら日本が選ばれる」と読んだ。
だが、韓国勢も急速の実績を積み上げた。
▲補足、感想など
実績を積み上げたのではなくて、まさしく「韓国勢の捨て身の攻撃」であろう。
おそらく、当初の計画では、運営期間の差なんて、たいした差ではなかったのだろう。
そこで、韓国は、自己資金で工事を先行するという一か八かの博打に出たということだろうな。
記事にある「運営期間が短くなるほど、トルコ政府の財政負担は減る」という文章も奇妙だなぁ。
短くなれば、トルコ政府としては「橋及び高速道路の通行料」という収入を得るまでの期間が早くなるだけではないか。財政負担が云々とかおかしくないか。
その博打が、トルコ政府の首脳に気に入られたというなら、もはや、致し方もあるまい。
なにか、インドネシアとかトルコとか、政府首脳が「本当に大丈夫かい」という判断をするのはなぜなのだろう。
裏でなんらかの工作があったのかもしれないな。
インドネシアのジャコとかジョコとかいう大統領も、高速鉄道工事の受注の際には、中国から「☓☓された」ようだし---。
国として損をしたって、自分の懐が暖かくなるほうがいい--と思う政府首脳も多いのだろうな。