▲このブログで何度もふれた。
日馬富士関の進退問題は、その行動が「横綱という地位の品格にそぐうものであったかいなか」という一点にある。
横綱としての品格がなければ、日本人・台湾人などのお年寄りに愛され支持されないからだ。
こういう問題を政治と絡めるな。
日本人がモンゴル人を差別しているとか、いじめているとか解釈するな。
問題の核心は、「日馬富士関の行動が、横綱たる地位の品格にそぐうものかどうか」だけだ。
以下、新聞から抜粋。
大相撲の横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)による、平幕貴ノ岩(27=貴乃花)への暴行が、国際問題に発展する可能性が出てきた。
モンゴルの大統領特使を務める、元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏(37)が、
今回の問題をバトトルガ大統領に報告したことが、関係者の話で分かった。
日本とモンゴルの友好関係への影響を懸念し、同大統領は今回の件で、
安倍晋三首相と話し合いの場を持ちたい意向を持っているという。角界の枠を超えた展開に突入した。
日本との関係を担当する大統領特使を、8月から務める元朝青龍が動いた。
モンゴル政府に近い関係者によると、
日馬富士による暴行問題について、すでにバトトルガ大統領に報告していることが判明。
元朝青龍は日本語で「ビールびんありえない話し!」(原文まま)とツイートし、
日馬富士のビール瓶を使った暴行を否定するなど、今回の問題に強い関心を示した。
今回は日馬富士、貴ノ岩ともにモンゴル人による問題。
相撲界だけでなく、日本でモンゴル人が敬遠されることを懸念し、大統領に忠告したという。
現地では連日多くのメディアが、今回の問題を報じている。
日本でモンゴル人力士への風当たりが強いという報道も少なくない。
関係者は「バトトルガ大統領は、相撲がモンゴルと日本の友好関係に大きく影響していると思っている」と話し、今回の問題を発覚当初から軽視していなかったという。
大統領自身、格闘技サンボの元モンゴル代表でモンゴル柔道連盟の会長を務めるなどスポーツ、特に格闘技への理解がある。
そんな状況下で、元朝青龍から報告を受けた。
関係者は続けて「大統領は安倍首相と今回の件で話し合いの場を持ちたい意向のようです」と明かした。トップ自ら問題の沈静化と友好関係維持に努めたい考えだ。
今月いっぱいまで日本の外務省が公表している主な外交日程として、安倍首相をはじめ、政府要人がモンゴル政府と接触する予定はない。
だが12月以降、アジア各国が集まる会議をはじめ、さまざまな可能性を模索して接触を図るとみられる。
一方の日本政府も、菅官房長官が問題発覚翌日の15日に、政府としての立場としてのコメントは控えたが、迅速な問題解決を求めていた。
日本相撲協会の枠を超えて警察、さらには国家間へと広がる様相を呈し始めた暴行問題。
今後も思いがけない余波を引き起こす可能性を秘めている。
▲補足、感想など
逆に言えば、国際問題としてはなるまいな。
いわば、日本人の倫理観のようなものが問われている問題だ。
日馬富士関が、日本の相撲協会がどうしても気に食わないというなら、モンゴルで大相撲のような興行をやってみればいい。
うまくいくか?
日本の相撲は、古代の神事から出発し、江戸時代に発展し今に至っているものだ。
長い時間をかけて、観客を楽しませるモノにしているというところに注目して欲しい。
多くの観客が存在しているということが、相撲が維持できる理由なのだ。
その観客が日本人であり台湾人であることで成立しているものであろう。
その部分を間違えるな。
日本人からそっぽを向かれたら、そこで相撲はお終いなのだ。
だから。
国際的な問題としてはならない。政治が絡んではならない。
核心を繰り返したい。
「日馬富士関の行動は、横綱という地位の品格にそぐうものなのか否か」--ただ、その一点でしかない。