▲この表題って、そもそもおかしく感じないか。
この世界で、食料危機がどうたら—と記事になる国って珍しいだろう。
北朝鮮ぐらいの緯度の国って、世界のあちこちにある。
もっと緯度の高い国だってある。
例えば、スウェーデンが食糧危機とか言うか。
北朝鮮の食料危機という記事に、北朝鮮の水田の写真があった。
つまり。
ことの核心は、その国の緯度とか、地形とかにそぐわない植物を、そぐわない農法で育て、それを食料にしているということだろう。
日本と併合していた時代で、北朝鮮で水田を推奨していたのかなぁ。
ちょいと、ネットで調べるとどうやら、北朝鮮のチュチェ思想なるものがガンになっているのだな。
要するに、「オレ様流」でなにごともするって話か。
北朝鮮の稲作の記事があった。それをご紹介したい。
--ここから--
「レポート2012」によると、2012/13年度は、米が11%、メイズが10%増加し、昨年と比較して、26.5万トン増で、1995年以降最高の生産量と報告された。
しかし、2012年の北朝鮮では、4月26日以降の田植えや畑作物の植え付け時期に70日間日照りが続き、苗が枯れて再植え付けが必要になっている。
中国メディアは、「北朝鮮南西部、60年ぶり大旱魃で農作物の収穫は絶望的」と伝えた。
「黄海北道ではトウモロコシ畑の15%が極度の水不足となっており、そのうちの約2000ヘクタールは種をまいても発芽しないか、発芽してもすぐに枯れてしまい、他の小麦や大麦、ジャガイモなどの作物も収穫は絶望視されている」(「中国新聞社」2012.06.18)。
以下に米の収穫量について具体的に検討する。
◆一人当たり生産量
まず、「レポート2012」によると、2012/13年度の米の生産量は精米重で176.9万トンと報告された。日本では脱穀した籾付き米を、玄米にし、精米にする過程で重量が72%程度になるが、国連機関は従来籾付きに対する精米値は65%としてきた。
ところが、「レポート2012」から66%に変更した。これにより、収穫量が約2.6万トン多く計算された。
米の生産量の内、種子用等を除いた食糧用を人民一人当たりで見ると、58.6kgになる。日本人一人当たり54.5kgより多い。さらに実際の人口が300万人少ない場合、66.7kgにもなり、日本人一人当たりより12kg以上多くなる。
北朝鮮では、「米はほとんど食べられない」、「米を食べたい」、「米を援助してほしい」という声が毎年多く聞かれる。「レポート2012」の生産量が事実であれば、上記のような声が各地で聞かれることはないだろう。
金日成も金正日も、「米のご飯と肉のスープ」を公約したが、未だに実現できていない。
金正恩も、後継者に内定後、「白米を食べ、肉のスープを飲み、絹の服を着て、瓦屋根の家に住む」ことを目標とすることに言及したが、何も改善されていない。
「レポート2012」の生産量報告が事実とはとうてい思えない。つまり、報告は水増しなのである。
一人当たり穀物生産量は日本人の111.2kgと比べ、北朝鮮の199.3kgはかなり多い。
日本では食の多様化で穀物消費量が減ったが、日本人よりはるかに多くの穀物を食べているのなら餓死がおきるはずもない。まさに水増しデータなのである。
次に、北朝鮮の水稲の生産条件について具体的に見るとともに、水増しの根拠を示したい。
◆日照時間が短く、気温が低い
まず北朝鮮の米づくりの環境について具体的に見ていきたい。米は高温を好み、大量の水が必要だが、北朝鮮は日照が少なく、平均気温が低く、雨が少ない国である。
このことだけで米の生産量が大きく減少する大きな要因になる。
韓国の「連合通信」(2012.01.27)によると、韓国の気象庁がこの日、「北朝鮮気象30年報」を発表し、北朝鮮は年平均気温が8.5度で韓国より4度低いと発表した。
この平均気温に対しては、耐寒性のある稲に品種改良しなかればならないが、北朝鮮の品種は未だに改良されていない。
また最も暑い8月の平均気温は22.6度でしかない。年間降水量は919.7ミリしかない。
なお、韓国に近い福岡県の年間平均気温は16.8度で北朝鮮より8.3度高く、8月の平均気温は30.8度、年間降水量は1632.4ミリである。
また、日本では品種改良の結果、米が4か月程度で収穫できるが、北朝鮮は日照時間が少ないため米を収穫するまでに5か月から6か月かかる。
この基本的な条件の違いだけで日本と比べ約75%もの収穫が得られるはずがない。
◆品種改良が見られない
次に、米の品種について見てみたい。
北朝鮮の種籾を日本で育てたところ、すべての株でいもち病が発生するなど品種改良がなされていなかった。
また、筆者の知人たちが日本から、寒冷地で短期で収穫できる品種改良された日本の種籾を北朝鮮に持ち込んだことがある。
しかし北朝鮮の稲研究所は、それを増やして活用することができなかった。おそらく新たな品種を受け入れても、その全量を種籾にしたくとも、収穫物のかなりの部分を空腹のあまり食べてしてしまったのではないかと思われる。
北朝鮮の現在の体制では、新たな品種を持ち込んでも、それを利用できる状況にないのである。
◆肥料が不足
国連機関は、2011年度に減少した燐酸とカリ肥料が、2012年に増加したことが生産量増加の一因としている。
--ここまで--
これが実情だろうなぁ。
しかし、日本の大学の名称で、北朝鮮の稲作を褒め称えている人もいるのだ。
--ここから--
朝鮮民主主義人民共和国の稲作事情
岡山大学
農学部 小合龍夫
朝鮮民主主義人民共和国
(北朝鮮 )の今日における稲収量は平均 7.6
〜 8.Ot
/ ha
で 、
12 〜
13t/
ha の
高収地域もあるといわれている 。
FAOの1981年稲収量についての資料によっても、北朝鮮は6.13t
/ ha
(全作付
面積 80
万 ha
)で 、
日本 の 5.36t
/ ha
(228
万 ha
)に 比
し て 、は る か に 高収 で あ り、作付面積 の 規模
を考慮 す る と、そ の 収量 性 は 、実 質 的 に 世
界の 最 高位 に あ る と考 え て よ い 。
北
朝鮮 と 日 本 両国 の 稲作 地 域 の 範 囲 は もちろ
ん 異 な っ て い る の で 、 直接の 比 較 は で きな
い が 、北 朝鮮 と気 候 的 に 対 比 で き る と思 わ
れ る 日 本 の 東北 地 方 に 限 っ て 比 較 して み
た 場 合、 そ の 高収 性 は 明 らか と い わざ る
を得 な い 。
今
日 の 北朝鮮 の 農業生 産 力 は 全 般 に 亘 っ て 著
し く向上 を示 して い る。
そ
の 原 因の 1
つ は
社会 主 義 国確立 の 最大 の 課題 が 農業技術革命
に お か れ 、そ の 過 程 に お い て 農民 を如伺 に
導 い て 行 くか が 重 視 さ れ た こと に よ る と考
え られ る。
稲
作 につ い て の 生 産 性 の 向上 もそ の 成 果 と
して 受 け とめ な けれ ば な らな い 。
農業
技術 革命 の 焦点 は 水利化 、機械 化 、電 化 、化学化
で あ っ た (第 1
表 )。
水利化で
は 全作付 面積 の 年 間灌 漑水量 の 人 造 湖 に よ
る 確 保 を 、機 械化で は 深 耕 を、化 学 化 で は
土 壌 管理 と施 肥 設 計 を そ れ ぞ れ 完結 させ
、生産 力 の 増 人 が もた ら され た の で あ る 。
つ
ぎに 、北朝 鮮 に お け る 稲高収 の 要 因 を さ ぐ
る た め に 、現 地 の 稲 作 に お け る 栽培上 の
主 要 な 特 徴 を上げ る と 、(1)健
苗の 育 成 ;畑 苗 、冷 床 、疎 植 (播種 量 90g
/ mD
)、(2>5
〜 6
葉 苗
の 密 植 ( 125
株/
3.3m2
)、
(3)深
耕 (秋耕 20
〜 25
cm 、春耕
18 〜
20c 皿
)、(4)多
肥 (有 機質肥 料 20
〜 40t
/haを含
む )、(5>適
期作業 (移 植期 、収穫 期 の 適 期 確 保 )な どが
あ る。
基本
的 に は適 地 適 作、適 期適 作の 原 則 の も とに
、地 形 、土 壌 、気 象な どが 1
筆
ご と に 解析 され 、 それ らの デ ー ターに 従 い
、用水管理 、土壌管理 な どすべて の 管殫 技 術が
整 え られ た 超集約農法で あ る と い う こ とに
な る。 (こ れ を 「チ ュ チ ェ 農法 」 と呼 ん で
いる。 )
品
種 は 1979
年育成
の 平 壌 15
号、 早
生 、 短 稈 、 多 け つ 、耐 冷 、耐風 型 で 、枝梗数
が 多 く、 粒 重が 大 きい (籾千粒 重 29
〜 30g
)。
第
2 表
に こ れ らの 内容 と収量構 成要 素 を 1959
年度 米
作 日本 一の 秋 田 県 の 結果 と対 比 させ て 示 した
。
こ
れ に よ る と 、 北朝 鮮 に お け る 水 出 の 管理
技 術 と そ の 結 果 に つ いて は 、 日本 に お け
る過去 の 技 術や 成 績 と大 差 は な く、 そ の 限
りで は特 殊 な 農法 が 確 立 きれ て い る とは 考え
られ な い 。
また
同 国 に お け る 近年 の 異 常気象 の 状況 は 明
らか で な い が 、安定高 収 を維持 して い る事
実は 評価 さ れ る べ き もの で あ り、 わ れ わ れ
に と っ て も. 北朝 鮮で 呼称 す る 「チ ュ チ ェ
農 法 」 の 真 の 意 味の理 解 が さ らに 必 要 で
あ る か も知 れ な い 。
「チ
ュ チ ェ 農 法 」 と は 、チ ュ チ ェ 思想 を農村 に
お い て 具現化 し、自屯 的立 場 と創造 的 立 場
を堅 持 して 、思 想 、技 術 、文 化革 命 を 遂 行
す る 中で 確 立 され た 農 法 で あ る 。
この
チ ュ チ ェ 思想 とは 人 間 申心 の †目堺 観で あ
り、人民 の 自主 性 を 実現 す るた め の 革命 学
説 で あ る と され てい る 。
元来
、農法 は そ れ ぞ れ の 地域 に お い て 、 農 民
が 自 らの 生 活の さ中か ら創 出 し、確 立 した
もの で あ る。
ま
た 、宗 ( 1925
)に よ
る と、 [Eii産
を最善 最 良 な ら し め る た め に は 、単 に 知識
の み な らず 、 これ を応用 す べ き精神 上の 修
練 を要 す る 」 と あ る 。 「チ ュ チ ェ 農法」 は
こ の あ た りが 総 括 さ れ て い る もの と思わ れ
る。
今日の
日 本 に お け る 農 業 の 脆 弱 性 を補 強す る た
め に も、 あ らた め て 再 認 識 を 要す る 資料 と
して こ こ に報 告す る 。
--ここまで--
この岡山大学の小合さんって、北朝鮮の関係者であろうが、なんという民族かと呆然としてしまう。
血のつながりとが、合理的精神とか科学的精神というものを奪ってしまうのだな。
なにか、科学者となる資質を致命的にもっていない人といってよかろう。
あれこれふれた。
表題の文章をみよう。
ことしに入ってから北韓地域に降る雨の量が極めて少ない状態が続いており、食糧不足への懸念が高まっています。
北韓の朝鮮中央テレビが11日夜、報じたところによりますと、ことし1月以来の北韓の平均降水量は54.4ミリメートルで、例年の42.3%の水準に止まりました。
さらに、5月上旬の北韓の平均降水量は0.5ミリメートルで極めて少ないうえ、平壌(ピョンヤン)市や平安南道(ピョンアンナムド)南浦(ナムポ)市など、人口の多い都市では雨が降らない状態が続いているということです。
朝鮮中央テレビは、ことし1月から5月までの全国の平均降水量について、これまででもっとも少ない数値になるものとみられるとして、住民に干ばつの対策に積極的に取り組むよう呼びかけています。
また、ラジオ放送を行う朝鮮中央放送でも、12日、干ばつ防止のための事業が全国的に行われていると報じています。
一ことしに入ってから北韓地域に降る雨の量が極めて少ない状態が続いており、食糧不足への懸念が高まっています。
北韓の朝鮮中央テレビが11日夜、報じたところによりますと、ことし1月以来の北韓の平均降水量は54.4ミリメートルで、例年の42.3%の水準に止まりました。
さらに、5月上旬の北韓の平均降水量は0.5ミリメートルで極めて少ないうえ、平壌(ピョンヤン)市や平安南道(ピョンアンナムド)南浦(ナムポ)市など、人口の多い都市では雨が降らない状態が続いているということです。
朝鮮中央テレビは、ことし1月から5月までの全国の平均降水量について、これまででもっとも少ない数値になるものとみられるとして、住民に干ばつの対策に積極的に取り組むよう呼びかけています。
また、ラジオ放送を行う朝鮮中央放送でも、12日、干ばつ防止のための事業が全国的に行われていると報じています。
一方、国連の食糧農業機関(FAO)と世界食糧計画(WFP)が、北韓での立ち入り調査を経て最近まとめた報告書によりますと、2018年の北韓の食糧生産量は2008年以来 もっとも少ない490万トンに止まっていると指摘しています。
方、国連の食糧農業機関(FAO)と世界食糧計画(WFP)が、北韓での立ち入り調査を経て最近まとめた報告書によりますと、2018年の北韓の食糧生産量は2008年以来もっとも少ない490万トンに止まっていると指摘しています。
▲補足、感想など
冒頭でふれた。
なぜ、食料危機なんだ?
北朝鮮では高温を求める稲作が適合していないということだろう。
粟(あわ)とか稗(ひえ)とか、高粱(コウリャン)を育てて、それをお米と交換すればいいことではないのか。
または、羊の放牧とか—ともかく、産業をもっと寒地に適合したものへ移せばいいのではないのか。
他の国では、食料危機が発生しないということは、緯度、地形などに対して適応した作物を育てているということだろう。
上でチュチェ農法とか書いてあったが、どんな農法でもいいさ。
その地域、その場所に応じた植物を育てさえすれば、すくなくとも「飢え」からは解放される。
結局。
自らの「ハッタリ」「コケオドシ」でなにもかもが歪むのだな。
李氏朝鮮という盗賊国家の末裔だけのことはある。
ましてや、科挙制度の影響で、肉体労働を卑しむという悪弊だけが残っているということか。
知的正直、合理的・科学的思考を軽視する民族は、こうなるという見本のような国家ということか。
★追記。
ちょいと、古いのだが、日本人の書き込みをみてみよう。
--ここから--
533 ::2010/06/06(日)
>>516
北朝鮮は、耕作地を増やそう!と言って山を無理やり段々畑にしたために 表土が流出して保水力が低下、少し雨が降るだけで洪水続発
536 ::2010/06/06(日)
>>533
あと、木を伐採しまくったのも。 植樹しろよ…。
549 ::2010/06/06(日)
>>541
付加価値のある物を作ろうぜって事で 朝鮮人参を作って土地にトドメをさしたって話をどこかで見たようなw
552 ::2010/06/06(日) F
>>543
昔から植林って概念がなく、木を切りまくってきたので はげ山ばかりなんですよ。
553 ::2010/06/06(日)
>>549
あと、主食のとうもろこしね。 あれも土地を枯らせる原因になる。
558 :2010/06/06(日)
>>549
地力を根こそぎ持って行かれるw
577 ::2010/06/06(日)
>549
素直に水田つくっとけばいいものを… 灌漑さえ十分なら、連作障害がない上に収穫倍率も良いのに。
580 ::2010/06/06(日)
>>558
畝を斜面の高低方向に作るとかな。
普通は等高線方向に作って少しでも養分が水で流れないようにするのに。
581 :2010/06/06(日)
>>577
主体農業とやらで、苗を植えすぎて収穫減w
588 :2010/06/06(日)
>>577
北は寒冷過ぎて水稲には不向きなのよ
591:2010/06/06(日)
>>588
今の改良種ならやれんことはないんだけどね。 まあ、日本が与える理由は無いわな。
593 :2010/06/06(日)
>>588
あ、そっか、あそこで作れる稲って持ってないのか…
594 :2010/06/06(日)
>>588
北海道並かそれ以上の寒冷地なのに、 日本のように寒冷地用品種改良ができていない
603 2010/06/06(日)r
>>588
水田作るには、肥料も必要だしね・・・。 一体何処から肥料買う気なんだろ。
613 :2010/06/06(日)
>>591
南には日本から流出した改良種があるはずだから それを持ち込めば何とか成りそうなんだけれどもね
それにしても10年単位で時間掛かるから大変だわな
--ここまで--