▲どこに核心があるのだろう。
dnp
世界第一位と世界第三位の国が、仮に相争っていればどうなるか---と考えてみれば分かる。
その意味で、「争う」訳にはいかない。
また、別の視点で、日本の「円」を基軸通貨にするには、アメリカが大きすぎ、日本が小さすぎる。
すると。
基軸通貨を米ドル以外のものにするのは困難だ。
まぁ、日本人弱体化工作体制であった戦後レジームの完全崩壊した今、日本は「極東の虎」ではある。
でも。
米国とは、「うまく、ことをやっていきたい」というのが、根本的な方向性というか姿勢なのだ。
時として、「うまく負ける」ということも必要だろうし、ここは譲れない—とつっぱることも必要だろう。
それをまるごとひっくるめて、日米が「争うことがないようにうまくやっていきたい」--。
で。
米日、日米は、宝物のような同盟---なのだとトランプさん。そのとおりだと思う。
以下、新聞から抜粋。
2019.05.28
●トランプ、安倍と3時間会談
米国のトランプ大統領と日本の安倍晋三首相は27日、東京・元赤坂の迎賓館に用意された記者会見会場に予定より1時間遅れで現れた。
両首脳は同日の昼食会を含め約3時間に延長されて行われた首脳会談で、北韓問題について最も多くの時間を割いたという。
トランプ大統領は米日首脳会談の開始に先立ち、記者たちに対して「軍事・貿易・北韓」と議題に言及、米日関係でも北韓の問題を重要視していることを明らかにした。
会談後の記者会見では、北韓の非核化に対する期待を表明しながらも、「対北韓制裁を維持する」という考えを確認した。
両首脳は今回の首脳会談で一層強固となった関係を記者会見でもアピールした。
トランプ大統領は記者たちの前で話している間、何度も安倍首相と目を合わせた。
安倍首相は二度にわたりトランプ大統領を「ドナルド」と呼び、親密であることを示した。
トランプ大統領はまた、米日同盟を北東アジアの繁栄の「盤石」と規定、日本との安全保障分野での協力を引き続き強化していくという意志を明らかにした上で、「(北韓による拉致問題は)いつも私の頭の中にある。ぜひ解決したい」とも述べた。
韓日関係が悪化している中、北韓問題を解決するために、日本との協力の方に比重を置く考えがかいま見える。
同日夜、徳仁天皇が主催した宮中晩餐会で、トランプ大統領は両国関係をいっそう格上げさせ、「米日関係は宝物のような同盟」と述べた。
北韓問題では安倍首相も韓国の頭の上を飛び越え、米国の支援を礎に自ら北韓の金正恩朝鮮労働党委員長と接触するとの意向を明らかにした。
安倍首相は「拉致問題の解決に向けて条件をつけずに金正恩委員長と会って、率直に虚心坦懐に話をしたいと考えている。(トランプ大統領からも)全面的に支持する、あらゆる支援を惜しまないとの力強い支持をいただいた。日米の見解は完全に一致した状態だ」と述べた。
日本メディアによると、26日、両首脳のゴルフ会合当時、南北問題も対話素材になったという。
この時、両首脳が、「韓国と北韓の間でまったく会話が進展していない」という話をしながら、韓国の懸念を共有しているとの報道も出た。
トランプ大統領は昨年6月と今年2月に、金正恩委員長と二度会談した時までは、文在寅政府の仲裁外交を信頼して受け入れる立場だった。
しかし、2回目の会談が成功をおさめられなかった後、米国では、「文在寅政府が金正恩委員長の非核化の約束をあまりにも無邪気に受け入れたのではないか」という批判が提起された。
日本は、韓米関係が以前と同じでない状況に食い込み、新しい対北韓アプローチで米国の「承認」を受けることに成功し格好だ。
もともと日本は、北韓に接近するためには韓国政府が必要だという立場だった。
文在寅政府に南北首脳会談が三回開かれる時、北日首脳会談の可能性を打診してくれと要請した。
しかし、昨年の最高裁の徴用被害者賠償判決が出た後、日本政府が方向を変更し始めた。
特に文在寅政府が6ヶ月以上何の措置を取らなかったため、「韓国を排除して、米国の支援と中国・ロシアの了承の下、北韓との新しい関係を推進する」という新しい方向が設定された。
▲補足、感想など
不合理な異星人言語を繰り返す韓国人の言葉を、日本人には意味不明・意思疎通不可能で聞き取れないのだ。
で。
日韓関係は事実上、断交状態。
だから。
韓国が北朝鮮にどうするなんて、日本には関係がない。
安倍さんとトランプ大統領の関係について、米国の新聞も論評している。それをみようか。
--ここから--
「トランプ氏を完全に操っている」
米シンクタンクが安倍総理の政治手腕を絶賛
今回は、世界最古の報道機関、AFP通信が配信した、トランプ大統領とアジアの関係に関する記事からです。
記事では、トランプ大統領が欧州各国の首脳たちとは、時には熱量がない、時には敵対的とさえ言える関係にある一方で、日本などアジア太平洋地域では多くの友人に囲まれている点を指摘。
その上で、慶應大学の中山教授の以下の話が紹介されています。
「日本人は、物議を醸しがちなトランプ氏の性格を十二分に理解している。
しかし、『もしアメリカ人がトランプ氏を大統領に選んだのであれば、我々の仕事は批判することではなく、信頼関係を構築することだ』 というコンセンサスが私たちにはあるのです。
日本政府や日本人はこう言っています。
『トランプ氏を受け入れようとするならば、徹底的に』」
そして、米シンクタンク「戦略国際問題研究所」で、同盟国プロジェクトを管理しているパトリック・バカン氏は、「安倍首相は、トランプ氏と個人的な関係を築き上げ、 私的なルートで懸案事項を解決してきている。
この姿勢は、トランプ氏との付き合い方における世界の模範である」と安倍総理の外交手腕を高く評価。その上で、「これは私見だが、ヨーロッパ人はトランプ現象への対処を完全に誤った。
トランプ氏の公の場におけるレトリックや、ツイッターの辛辣な発言に反応する事で、悪循環を生み出しただけだった」と、トランプ氏との関係構築に失敗してしまったヨーロッパの例を取り上げています。
--ここまで--
まぁ、トランプさんという人が、比較的常識人だと言えるということだろうなぁ。
また、有能なスピーチライターもついている。
晩餐会でのトランプさんのスピーチをご紹介したい。
--ここから--
宮中晩さん会
トランプ大統領挨拶 全文
2019年5月27日
こんばんは。天皇皇后両陛下、安倍総理御夫妻、御来賓の皆様。
天皇陛下の御即位の後、最初の国賓として、再び日本を訪問できましたことを大変光栄に思います。
陛下、私と妻は、この丁重なる御招待を決して忘れることはありません。
また、この威厳のある国で、日本の方々の素晴らしいおもてなしと心温まる歓迎に感謝します。
私は、米日間で大切に育まれてきた同盟関係について米国民が抱く希望とともに参りました。
両国の益々繁栄する関係が次なる段階に歩みを進めるに際し、米国国民は陛下の下で新しい時代を迎える日本の全ての人々に対し、幸運をお祈りしています。
おめでとうございます。
今朝、私と妻メラニアは、光栄にも、ここ宮中で、天皇皇后両陛下にお目にかかりました。
2年前、私たちが前回日本を訪問した際には、光栄にも、現在の上皇上皇后両陛下にお目にかかりました。
日本の皇室の方々が私たちとの御友誼を保って下さっていることに深く感謝申し上げます。
今般の訪日では、とても良き友人である安倍総理御夫妻と更に多くの時間を共に過ごせることについても嬉しく思っています。
この2年間、私たちは、密接で信頼に基づくパートナーシップを育み、私たちはこれを非常に大切にしています。
日本の新しい元号は令和で、美しい調和を意味します。
この言葉は、万葉集と呼ばれる日本古来の和歌集に由来していると伺っています。
令和は、日本国民の一体性と美しさを祝福するものです。
そして、それはまた、変わりゆく時間の中でも、我々が受け継いできた伝統の中に我々が安らぎを得られることを思い起こさせます。
令和がその由来をもつ万葉集の第5巻には、2人の歌人によって書かれた文章の中に、この瞬間に関する重要な洞察を与える記述があります。
その歌人の一人は、大伴旅人ですが、春がもつ潜在的な可能性について書いています。
もう一人の歌人は山上憶良で、1人目の歌人の良き友人であり、家族や将来の世代に対する私たちの厳粛なる責任を想起させます。
これらはいずれも古来の叡知から受け継がれてきた美しい教えです。
そして今、私たちは目の前に広がる無限の可能性を喜ばしく思います。
それは、技術、宇宙、インフラ、防衛、商業、外交、その他はるかに多くの分野での新たなフロンティアにおける協力です。
そして、万葉集の古い和歌を日本の子供たちが受け継いできたように、私たちの同盟も受け継がれてきた豊かな財産であり、子供たちに受け継いでいかなければならないものであることを心にとどめています。
陛下、美しい調和の精神の下で、この新しい時代における多くの可能性を共に祝福します。
過去と将来の世代への私たちの務めを心にとどめます。
そして、米国と日本との間で大切に育まれてきた絆を我々の子孫のために守っていきます。
御礼を申し上げるとともに、令和が両陛下と皇室、日本全国の人々にとって平和と繁栄の時代となることを心よりお祈り申し上げます。ありがとうございました。
--ここまで--
トランプさんが万葉集を読んでいるとは思わないが、それでも、有能なスピーチライターがこの万葉集に、大伴旅人に、山上憶良に触れてくれたことを嬉しく感ずる。
千年以上も前の日本人の祖先の歌が、今もって、その意味が分かり、私達の胸を打つことが嬉しい。