2020年7月25日土曜日

st警視庁科学特捜班 今野敏著 株式会社講談社 2008年8月刊行 感想


今野敏さんの警察ものなのだが、なにか、ちょいとケレン味が強すぎて、筆者はどうももう一つピンと来なかった。

 例によって、アマゾンでの書評を参考にしてみよう。

 -ここから-

5つ星のうち1.0
特殊な能力を持つメンバーで創設されたSP班が、連続殺人事件とその背後に隠れる陰謀に挑む…。話しの背後関係は物語の構成上分かっており、いかにST班の面々がその真相に迫るかだが、話がまだるっこしいうえに文章ならいいのかもしれないが、口語のためかメンバーのセリフが浮き過ぎてあまりにも現実離れしているし魅力に乏しい。しかも会話の堂々巡りが多く、切れ者どころかただの偏屈者の集団にしか見えない(聞こえない)。話しの底も浅く、聞き終わるまでが長く感じた。果たして2巻も同じなのかな?…

5つ星のうち4.0
新宿には 香港マフィア、台湾マフィアが跋扈し中国マフィアはまだチカラがなかった。
それに 麻薬販売をする イラン人のボス。その 三つのボスたちの愛人が、連続して殺される。その愛人には、血液型の違う精子が体内に残っていた。
また 殺され方は アメリカのプロファイルの教科書に出てくるような 典型的な殺され方だった。ST 警視庁科学捜査班を率いる 百合根警部。
オンナ嫌いの赤城。武道の達人 黒崎。美男子のプロファイルの 青木翔。
耳がすばらしいミニスカートでおっぱいの大きい 結城翠。和尚さんの山吹。
この五人が 犯人を追いかける。現場叩き上げの 菊川と 捜査班は 衝突しながらたがいに その力量を みとめあう。かなり、異色で 設定が面白い。山吹のいう言葉が なんとも言えず 良いのだ。素晴らしい美女の中国系アメリカ人 リリータン。化粧品のマーケティングをしているが、コンドームを使うことに ミソがあった。

5つ星のうち1.0
今野敏さんの隠蔽捜査でファンになり片っ端から読んでますが、吃驚するぐらいつまらなかったです。いつ面白くなるのか期待してる内に事件解決。何度も読むのを止めようと思いながら最後まで読んだけど、同じ作家とは思えません。しかし、シリーズで人気がある様なので、次回作も頑張って読んでみますが、これは読むのが苦しかったです。残念。

5つ星のうち2.0
先にいいところ。終盤、犯人を追うシーンは視覚的でスリリング。
好きになれなかった点。他の方のレビューにもあったが、情景描写と「~と思った」という心中のつぶやきが…、くどい長いつまらない。多分作者は全編通して、頭のなかに映像浮かべてそれをテレビドラマみたいに書いてるだけなんじゃないだろうか。ストーリーの展開も遅くて重複が多く、ミステリーの謎解き要素、サスペンスの要素も弱く、テンポが悪すぎる。キリングタイムとしてはオススメです。

5つ星のうち4.0
まぁ、この本はエピソード1と言う言葉を付け加えただけなので読む前から判っていたが、何故原題を変える必要があるのか、理解に苦しむ。空手に関しては源流を追い求めているのに。
さて、肝心の内容だがここ最近の作品の「置きにいった」感が無く、今野氏の心理描写によって話を盛り上げていく手法が遺憾なく発揮されている。惜しむらくは、殺人事件における動機と言うものが全く無視されている事。別にこの本は推理小説では無いので、犯人探しの楽しみを求めている訳では無いが、それにしても動機が解明せぬまま物語が終わってしまうのは消化不良みたいで嫌な感じが残った。

 -ここまで-

 格闘技のところの描写はうまいなぁと思った。