2020年7月24日金曜日

中国の習近平国家主席は、もう長くはない。能力なき指導者は去れ


核心はなにか。
 それは、合理性が高くなければ、時間の試練に耐え抜くことはできない—ということだ。合理性の高さが、政治・経済の健全な成長をささえる鍵だ。
 18世紀、産業革命が英国で勃興して以来、この世界は、合理性・科学性を尊重する社会が構成され、歴史を刻んできた。

 ところが、20世紀後半から、合理性・科学性・知的正直を軽視・バカにする民族が、その商売上手というか、お金をばらまきゃ人はいうことをきく、分からないことは盗めばいい、言うこと聞かないヤツは脅し殺せばいい—という中国人といういわば、理不尽な「常識外れ」「規格外れ」の国家・民族がのさばりはじめた。
 
 そして、2020年頃に至って、この「規格外れ」の国家の理不尽ぶり・無軌道ぶりが目にあまり、アメリカが「第二の阿片戦争」を仕掛けたのだ。

 冒頭でふれた。
 合理性の低い理不尽な行動・判断をする国家は、時間の試練に耐えることはできない。
 全世界が、この無軌道・理不尽国家に対抗しはじめたのだ。

 まず、米国が領事館からの退去を命じた記事から。

 ヒューストンの中国総領事館 閉鎖命令を認める アメリカ政府
2020723

ヒューストンの中国総領事館 閉鎖命令を認める アメリカ政府
アメリカ政府は、南部テキサス州ヒューストンにある中国総領事館の閉鎖を命じたことを公式に認めました。「アメリカの知的財産と個人情報を保護するためだ」としていて、米中関係のさらなる悪化は避けられない見通しです。
アメリカ国務省のオータガス報道官は22日、声明を発表し、南部テキサス州ヒューストンにある中国総領事館の閉鎖を命じたことを明らかにしました。

理由について声明は「ウィーン条約では、外交官は接受国の法令を順守し、内政に干渉しない義務がある。アメリカの知的財産と個人情報を保護するためだ」としています。

これについて、ポンペイオ国務長官は訪問先のデンマークで行った記者会見で、閉鎖の具体的な理由についての言及は避けつつも、中国による知的財産の盗用などを改めて非難し、「アメリカの安全保障や経済と雇用を守るための行動だ」と強調しました。
また、対中強硬派として知られる共和党のルビオ上院議員は22日、みずからのツイッターに「ヒューストンの総領事館は外交施設ではなく、中国共産党の巨大なスパイ網の中心拠点であり、閉鎖されなければならない」と投稿し、ヒューストンの総領事館が中国政府のスパイ活動の拠点だったという認識を示しました。

これに対し、中国政府は対抗措置を取る構えで、アメリカの複数のメディアは中国が武漢にあるアメリカ総領事館の閉鎖を命じるという見方も伝えていて、米中関係のさらなる悪化は避けられない見通しです。
トランプ大統領「ほかの閉鎖 あり得る」
アメリカ政府が南部テキサス州ヒューストンにある中国総領事館の閉鎖を命じたことについて、トランプ大統領は記者会見で、記者から「中国の大使館や、ほかの領事館を閉鎖する考えがあるか」と問われると、「大使館などの閉鎖については、いつでもあり得ることだ」と述べました。

補足、感想など

 第二の阿片戦争をしかけられている中国人からの声を聞いてみよう。

 -ここから-

米国にやられてもわれわれに同情する国はない」 中国の痛切な反省
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.07.21

中国軍部の代表的なタカ派である中国国防大学戦略研究所の戴旭教授の講演「中国が米国について思いもよらなかった4つのことと新しい認識10項目」が、最近、中国社会で大きな反響を呼んでいる。
中国軍部の代表的なタカ派である中国国防大学戦略研究所の戴旭教授の講演「中国が米国について思いもよらなかった4つのことと新しい認識10項目」が、最近、中国社会で大きな反響を呼んでいる。
米国の中国バッシングが史上類を見ないほど全方向的で繰り広げられている中、中国から「これまで米国を見誤っていた」という痛切な「反省」の声があがっている。中国国防大学戦略研究所の戴旭教授が今年3月末に発表した演説が、最近中国で大きな話題になっているのだ。

中国軍部において代表的なタカ派として有名な戴氏は、10年前に「2010年インターネット9大風雲児」の一人に選ばれたほど有名で、故郷の河南省では「河南の三傑」の一人とも言われている。

米国が中国共産党員とその家族の訪米を全面的に禁止する方案を検討しているという報道が出ながら、戴氏が行った講演「中国が米国について思いもよらなかった4つのことと新しい認識10項目」が中国で大きな反響を呼んでいる。

戴氏が話す最初の「中国が米国について思いもよらなかったこと」は、中国に対する米国の怨恨がこれほどまでに大きかったということだ。これによると、ドナルド・トランプ米大統領は中国に対して少しの好感さえ持っていない。

トランプ氏は中国を「貿易テロリスト」「グローバル経済侵略者」「詐欺師」「こそ泥」「ルール破壊者」などと呼んでいるが、これは中国が夢にも思っていなかったことだ。米国は現在、すべての宣伝道具を動員し、中国は罪悪が非常に多く、到底容赦できないと言いながら中国を「悪魔化」している。

中国の第二の「思いもよらなかったこと」は、米国のやり方が情け容赦のない非常に手厳しいものだったということだ。米国政府の中国バッシングが少しの談判の余裕も与えず、そして電撃的に行われるとは、中国官僚や専門家のほとんどが予測できなかったと戴氏は言う。

米中貿易が密接に絡み合い、長い歳月をかけて形成されたもので、中国は米国の気が触れない限り、中国産製品に対する関税を2000億ドル(約21兆4000億円)も追加で課すわけがないと考えたが、米国は中国に対して相次いで強硬姿勢を取り、中国の予想をはるかに超えた

第三のことは、中国がこのように米国から不利益を被っているにも関わらず、中国に同情や支持を示す国が一つもないという点だ。多くの国々が米国の貿易政策に反対しながらも、これによる最大被害者である中国の味方になって反米戦線を構築しようという国はない。

中国は今まで世界各国に援助を惜しんでこなかったし、援助を受けた国々もまた中国から多くの利益を持っていったが、いざ重要な時期には中国と共に行動する国がないと戴氏は突いた。

第四のことは、中国バッシングのために米国国内が一糸乱れず統一戦線を構築した点だ。米国の共和党と民主党は事あるごとに対立しながらも、中国に対する政策だけは完全に統一された立場を見せている。

特に驚くのは、米議会で中国のために話をしようという政治家がたった一人もいないということだ。このように誤った4つの考えに対する反省に基づき、中国は米国に対して10の新たな認識を持たなければなければならないと戴氏は力説した。

第一は、米国が「張子の虎」ではなく、人を取って食う「本当の虎」である点に気づかなくてはならないということだ。米国の政治家は紳士や慈善家ではなく、国と有権者のためならどんなことでもする人々であることを肝に銘じなければならないという。

第二は、米国が過ちを繰り返すだろうと考えてはいけないということだ。米国は国家策略が間違っていると思えば、すぐに180度修正する国だ。戴氏の比喩によれば「米国は顔を変えるスピードがページをめくるスピードよりも速い」とのことだ。

第三は、米国は理念や価値よりも利益を重視する。中国が米国に対して金儲けをしようとするときは相手の顔色も見なければならない。利益は共に分かち合うべきで、独占してはいけない。

第四は、米国の前では絶対に「われわれが世界一」「われわれがお前を追い越す」などの話をしてはいけない。そのように思っているなら、むしろなおさら腰を低くしなければならない。

第五は、米国は他人を責めることも厭わないという点だ。米国は同盟が多いものの、それでも円満な同盟関係維持のために自身の利益を犠牲にしたりはしない。

第六は、米国が世界の「兄貴」である事実を認めなければならない。感情的には受け入れにくいが、感情を事実に代えることはできない。米国が掌握している資源は中国をはるかに超える。中国としては米国が持つ技術の消化・吸収に努めなければならない。米国の技術を吸収しておきながら、これを中国の「革新」などと騒ぎ立ててはいけない。

第七は、米国の前で「情報共有」を云々してはいけない。米国は知識財産権を特に重視する。技術を共有しようと言えばすぐに「こそ泥」だと指差される。

第八は、米国は戦略のプロだという点だ。一度米国から「敵」という烙印を押されれば困ったことになる。米国が反テロ戦争で見せたように、すべての手段を動員して最後まで追いかけて殺そうとするからだ。

第九は、米国選挙が国家戦略に変化をもたらすだろうと期待してはいけない。「米国を再び偉大にする」という米国の核心戦略は変わらないからだ。

最後は、米国という一つの国と最後まで戦い抜くなどと純真に考えるべきではないという点だ。米国のすべての行動はバタフライ効果を引き起こす。米国は膨大な同盟を構築しているためだ。世界には米国と歩調を合わせる国が多い。米国が中国に300億ドル分の関税をかければ、これは国際的に600億ドル、900億ドル分の効果をあげる。

これがまさに「米国が本当に強い」ゆえんだ。中国は米国を相手にするとき、必ず怒りではなく理性を持って臨まなければならない。知恵と勇気で戦わなければならないというのが戴氏の主張だ。

中国を代表するタカ派である戴氏の口から出た言葉は、なにも中国だけに限った話ではなさそうだ。

 -ここまで-

 ぐちゃぐちゃと、理屈の多い記事である。
 そんなところに核心がある訳ではない。

 冒頭でふれた。
 この世界のことは、合理性が高くなくては、時間という試練に耐えることができないということだ。
 合理性の高い方へ、高い方へと世界は収斂しつつあるのだ。

 中国人は、合理性・科学性>>>>感情 という言動を取れ。
 中国人は、合理性・科学性を尊ぶ言動をせよ。
 アメリカ・トランプ大統領は、中国人の言っていることより、より「合理性の高い」ことをいっているだけだ。
 だからこそ。
 世界の人々が、アメリカの行動に賛成しているのだ。

 合理性・科学性の低い言動に終始している習近平国家主席という人は、単に国家指導者として「能力がない」ということだ。
 能力のない指導者は、「去れ」。