2011年10月20日木曜日

逃げなかったバカ…か。

▲今年の春の東日本大震災は、不意打ちだった。

地震なんて当然「不意打ち」以外にはないのだが。

日本での大震災は、まったく予期しないところ・予期しないタイミングで発生する。

だから、「予期しない」ために、人は様々に対応する。

じっとしている人もいる。車にのって逃げていてそのまま波にのまれた人もいる。

逃げたけれど、増水のスピードに間に合わなかった人もいる。

判断力とか経験とか、運とかが様々に交差した結果、生き延びた人と亡くなった人とがでてきた。

さて、民主党の平野さんの発言が波紋を広げているようだ。

以下、新聞から抜粋。

平野復興相「バカ発言」友人の死の悔しさか、ただの無神経失言か
「私の同級生みたいに逃げなかったバカなやつもいます」 吟味せずにべらべらと不適切な発言をする大臣がまた出てきた。


「とくダネ!」が「大きな火ダネが生まれてしまうのでしょうか」(司会の小倉智昭)と取り上げた。

■「高校の同級生みたいに逃げなかったバカも」

問題発言をしたのは復興担当相の平野達男(57)=岩手県北上市出身、東大農学部卒の元農林官僚だ。

福島県二本松市で行われた民主党研修会でこんな挨拶をした。
「20人~30人集まって、そこへ津波が来てのみ込まれた方もいます。逆に私の高校の同級生みたいに、逃げなかったバカなやつもいます。彼は亡くなりましたけど…」
さっそく自民党の大島理森副総裁が噛みついた。

「亡くなった方をバカという表現は大臣としては許されない言葉」と批判し、20日召集の臨時国会で追及するという。

平野はその後、記者会見で「友人への思いがこみ上げてきて、そういう言葉が出た。
不快な思いをされた方には心からお詫びする」と語ったが、 大事な時期になぜこうもバカな発言をする大臣が多いのか。

■「とくダネ!」第3次補正予算の審議に配慮?

小倉「この部分だけ抜き出して考えると、津波で犠牲になった関係者は『ふざけるな』と思うかもしれませんが、親しい友人が助かったはずなのになぜ逃げなかったか、なんてバカだったんだという言い方はそんなにおかしいことではないと思う」 田中アナも「愛情を持って出た言葉ですよね」という。

しかし、平野のバカ発言で問題なのは、亡くなった同級生を例にとって、「バカみたいなやつもいる」とした部分。津波で亡くなられた多数の方々を対象にしていると受け取られても仕方がない。

小倉らは第3次補正予算の審議を前に、国会でゴタゴタさせたくないとの配慮で庇ったのだろうが、復興担当大臣の発言としては極めて不適切だ。

▲補足、感想など

まぁ、口の軽い人ではあるなぁ。

平野さんなら、言いかねないという感じではある。

それにしても「逃げなかったバカ」か。

冒頭でふれたように、「予期しない出来事」にぶっつかったとき、それへの対応はその個人のもつ能力・経験・知識などが様々に交差して、行動を決定する。

地震で家屋は殆ど倒れなかったから、そのことに安堵して、津波のことまで頭が回らなかったという人もいるだろう。

津波がきても数メートルだろうから、堤防で防げるだろうと想定した人もあろう。

だから…と思う。

乱暴にひっくるめてしまうと、生死を分けたものは「運そのもの」というしかあるまい。

平野さんが、「同級生は運が悪かった」ぐらいの表現であれば、問題はなかったはず。

それを「バカ」というものだから、聞いた人は気分が悪くなるのだ。

賢くても、増水のスピードに負けたという人もいたろう。それを一律バカ扱いか。

この民主党の議員達の口の軽さ、判断力の鈍さ、配慮の無さ…というものはどこからくるのだろう。

政権政党になったのが始めてだから、慣れないということも当然あるんだろうが。

この平野さんの出自を筆者は知らないが、韓国系の帰化人という可能性も高そうだなぁ。

父親・母親あたりから、日本人への怨念とか怨嗟の声<なんだっけ、やれ日帝36年とか、日本人が我々を朝鮮人といって差別するとか>を聞きながら育っていれば、日本人への態度も記事のような発言となってでてくる可能性が高くなるのだろうな。