2012年5月3日木曜日

ビル・ゲイツさんが軽井沢に別荘を。


▲ビル・ゲイツさんが軽井沢に和風建築の別荘を建築中なのだとか。
 なんでも、露天風呂で日本の温泉を楽しむようだ。
 日本人として、なんとなく嬉しく感じる。
 そういえば、こんな話、随分前に聞いたなぁ。
 オラクルというアメリカのソフト会社の会長が、サクラが大好きで、京都・桂離宮で花見をすることを無上の喜びとしているとか。また、アメリカでの自宅の1つは、桂離宮を模して建築された日本様式で、日本庭園とともに壮大なものらしい。
 以下、新聞から抜粋。

 新緑のシーズンを迎えた軽井沢でウワサが飛び交っている。
 世界長者番付2位ビル・ゲイツ(マイクロソフト会長)が、別荘を建築中というのだ。
 地元で聞いてみると、「公然の秘密みたい」「アメリカで2番目のお金持ちが来るって」と持ちきりだった。
 建築中の現場へ向かった。
 タクシーのドライバーによると、 「西武グループが切り開いて分譲した場所で、大手企業の保養所もあるところ」という。
 現場に到着すると、林に囲まれた広大な土地をクレーン車やショベルカーが動き造成中。
 どんな別荘が建つのか。
 入手した完成予想図を見ると、敷地は8000坪で5面のサッカー場がスッポリ入る大きさ。
 ここに総工費80億円で地上1階地下3階の回廊式の和風建築を建てるという。
 日本庭園は京都の庭師を呼んでつくられ、和風の京風露天風呂には近くの温泉から湯を運んできて、 きょうは草津温泉、あすは万座温泉ということになるらしい。
 建築主とされる会社の住所が入っているビルに行ってみると、別の会社の名前があった。
 マイクロソフト本社へ電話取材したが、答えは「担当者から後ほど」という返事をもらっただけ。
 結局、真相は掴めなかった。
 「世界中どこに建ってもいいのに、軽井沢を選んだというのが嬉しいというか…」 コメンテーター)は「ビル・ゲイツさんというと資産家ですが、倹約家という話も聞いた。
 部下が大きな部屋を用意したところ、『ホテルなんて、寝られてネットがつながれば十分』と言われたと。
 これほど贅を尽くした別荘を建てられる日本企業や日本人金持ちがいるかとなると…。
 だからビル・ゲイツの名前が出てくるのだろうが。

▲補足、感想など
 まぁ、たぶん、ビル・ゲイツさんの別荘だろうなぁ。
 日本の軽井沢なら、犯罪にあう可能性も低いし、第一、ビル・ゲイツさんの顔なんて誰しもが分かるわけではない。
 ヒゲをはやして帽子でもかぶっていれば、軽井沢のパン屋でジャムパンを買っていても誰も気にもしない。
 そういう安全さ、気楽さが日本の・軽井沢のウリなのだろう。
 そういえば、冒頭でふれたオラクルのラリー・エリソン会長は、2010年、京都の何有荘(かいうそう)という和風の邸宅を100億円近いお金を払って買ったようだ。
 何有荘ってなに? という人も多かろう。ウィキペディアから抜粋をご紹介したい。
 --ここから
 何有荘(かいうそう)(旧稲畑勝太郎邸)は京都市左京区にある日本庭園。
 南禅寺界隈別荘の一つ。
 近代を代表する庭師七代小川治兵衛(通称植治)による作庭。
 本来は旧南禅寺境内に属し当時の塔頭の跡地に築造されている。
 無鄰菴、対龍山荘、碧雲荘など現在の南禅寺界隈別荘庭園群の主要な庭園のほとんどが、明治維新後の南禅寺塔頭跡と旧南禅寺境内内に築造されている。
 明治初期、上知により某氏の所有となり、その邸宅となっていたが1905年(明治38年)に稲畑勝太郎の所有となり、建物および庭園を改修し「和楽庵」と称された。
 「和楽庵」は、昭和・大正・明治にかけて内外の要人が訪ねる京都の社交場として活用され、その後  所有者が二代目の大宮庫吉に変わると「何か有る様で何も無い。何も無い様で何か有る」という禅の言 葉から「何有荘」と命名され、現在に至る。
 庭園内には「瑞龍」「龍吟」と呼ばれる滝が3カ所に設けられ、疏水を利用し豊富な滝水を落としている。
 傾斜地を利用したダイナミックな落差を持つ本庭園は小川治兵衛の中でも他に類を見ない。
 そしてその水は琵琶湖疏水と呼ばれる近代の産業史上の観点からも重要な存在から現在も未だ直接引き入れられている。
 紅葉期には紅葉の「赤」と滝の「白」そして芝生や苔の「緑」の見事な調和に包まれるのも特徴の一つである。
 庭内は山沿いに道が完備されており、鐘楼や複数の滝、水車小屋などを見ながら、山上の草堂まで登ると京都の町並みが一望できるスポットも備えている。
 また南禅寺の三門から岡崎界隈までを見渡すことができ、京の風物詩である五山送り火も見ることができる。

--ここまで
 たった2つの事例から、敷衍するというのは強引かもしれない。
 でも、これはと思う。
 和風建築を含めた日本様式というものの良さが、他国(例はアメリカのみだが)にも理解され始めたということかもしれないなぁ。
 また、冒頭でふれた花見だが、アメリカではワシントン・ポトマック河畔のサクラを起源として日本を真似たということではなく、自然と花見に類似した行事が発生したのだとか。