2012年5月4日金曜日

どの口で---。朝日新聞-天声人語。


20数年前に、関西圏の朝日新聞支局を襲った赤報隊事件というものがあった。
 これで新聞記者が一人亡くなった。
 事件自体は、結局、犯人も逮捕されず迷宮入りとなってしまった。
 事件のご遺族に対しては、深甚よりお悔み申し上げたい。
 さて、と筆者は思う。
 しかし、もう二度と赤報隊事件というようなものは発生する筈もないな。
 えっなぜって、それはさ。
 もう、誰しも新聞なんて半分くらいしか信じていないから。
 長いこと、一体どこの国の新聞かと筆者など考えていた朝日新聞の天声人語に、信じられないような言葉がのった。
 朝日新聞も新聞単体ではもう経営がなりたたないところへ近づいたようだ。
 えっと、公称8百万部だっけ。
 もう半値8掛け--てな感じなのかな。すると実質3百万部というところか。
 さすがの朝日新聞も、トコトン追い詰められればなんでも言う(あぁ、なんでも書くというべきか)ということなのかな。
 以下、新聞から抜粋。

 小欄には多くのご意見をいただく。
 不完全な人間が限りある時間と紙幅で書く話だけに、 どんなご指摘もありがたい。
 匿名の声ほど言葉は荒いが、いかに一方的でも、言論による訴えは歓迎だ
▼朝日新聞阪神支局が散弾銃で襲われ、記者2人が問答無用で殺傷されて25年になる。
 脅迫文に「われわれは本気である。すべての朝日社員に死刑を言いわたす」とあった。
 いきなり戦場に引き出された思いで、負けられぬと誓ったものだ
▼同世代の小尻知博記者(享年29)とは 家族の年齢もほぼ重なる。
 父上は昨夏、83歳で旅立った。
 妻裕子さん(52)はピアノ教師を続け、 娘の美樹さん(27)はテレビ局で働く。
 かたや目出し帽の男は生死も不明、数ある未解決事件の中でも見たい顔の一つだ
▼一連の襲撃で彼らが目の敵にしたのは、本紙の論調だった。
 この国の風土や文化を愛し、 歴史のほとんどを誇り、日本語を相棒とする新聞が「反日」のはずもないのだが、ともあれ言論へのテロである
▼この四半世紀、インターネットの登場で、表現の自由をめぐる環境は一変した。
 65歳の憲法21条に守られ、自由を謳歌するネット世界。
 そこで言論テロといえば、 大手メディアによる言論「圧殺」も指すらしい。
 新聞やテレビはすっかり敵役だ
▼大手だろうが個人だろうが、異論を許さぬ言説は何も生まない。
 社会を貧しくする、 言葉の浪費である。誰もが発信できる言論空間を守り育てるためにも、形を変えて横行する「覆面の暴力」に用心したい。

▲補足、感想など
 ウワサだが、朝日新聞の中枢部には中国からなにかのお金が届いているらしい。お陰で新聞社首脳部はウハウハなのだとか。
 中国政府・中国人にとって都合の悪いことを書かないとか約束に対するお礼かもしれないなぁ。
 それにしても、と思う。
 記事を読んでびっくりしないか。
 これなんかどうだ。
 --この国の風土や文化を愛し、 歴史のほとんどを誇り、日本語を相棒とする新聞が「反日」のはずもないとさ。
 ふん、と思う。
 こんなセリフ、自分の出自を明らかにして発言せよ。
 どの口で---こんなコトが言えるんだ?
 それにしても、天声人語の質がここまできたか。
 1970年代の深代惇郎(ふかしろじゅんろう)氏の天声人語なんて、神韻縹渺としたものだったが。
 まぁ、実質300万部に応じた「質」となったということか。