2012年7月7日土曜日

国有化して、それからどうする?


▲尖閣諸島を国有化すると野田さんが発言したらしい。
国有化? 今頃になって?
石原さんは、「人気取りだろう」と批判。
小沢さんが去って、いよいよ政権基盤が危なくなってきている現在、「人気取り」だろうと指摘されるのは当然だろう。
それにしてもと思う。
野田さんは、仮に国有化して、それからどうするのさ。
その先が一向に分からない。そのまま、放置しておこうという腹づもりなのか。
以下、新聞から抜粋。

東京都が購入を検討している沖縄の尖閣諸島について、野田政権が国有化する方針を固め、 島の地権者と調整していることが7日、関係者への取材で分かった。
 尖閣諸島は沖縄本島の西約400キロの東シナ海に位置し、主に5島と3つの岩礁で構成。
明治28(1895)年に日本領土に編入された。
かつて、かつお節工場などもあったが現在は無人。
昭和40年代に周辺海域で石油や天然ガス など地下資源埋蔵の可能性が指摘され、中国と台湾が領有権を主張し始め、平成22年には 中国漁船衝突事件が発生した。
 東京都の石原慎太郎知事は主要な5島のうち、すでに国有化されている大正島をのぞく、魚釣島、 北小島、南小島、久場島の購入を表明している。

対して、所有者の意向は、以下。

政府が沖縄県の尖閣諸島を国有化する方針を固めたことについて、東京都の石原慎太郎知事は 、政府から国有化方針を伝えられたことを認めた上で、 「結構なことだが、これまでの経緯もある。
黙って見ていてくれと伝えた」と話し、あくまで都と して購入を進める考えを示した。
石原知事は「都庁に長島昭久首相補佐官と副官房長官が来て、『国が買うことにしました』」と言 って来た」と説明、地権者と交渉してきたいきさつなどを挙げ、「いったん都が買うと答えた」と した。
また、地権者からも電話で連絡があったことを明かし、「(地権者は)『国から買いたいという話 がきたが、石原さんにしか売りませんから、安心してください』ということだった」と語った。
記者団からなぜこの時期に伝えられたと思うか、と問われると、石原知事は「単なる人気取りじゃ ないか」と一蹴した。

▲補足、感想など
--都庁に長島昭久首相補佐官と副官房長官が来て、『国が買うことにしました』」と言って来たって。
補佐官達のなんという間の抜けた非常識な発言だろう。
契約というものがまるっきり分かっていないアホげた言い方だと思う。
売買契約は、売主と買主の合意のもとになされる。
上の言い方だと、「国が買います」と言えば、「売主がじゃ売ります」とカンタンにいう筈だ思っているということではないか。
いや、もう、こんな民主党政権下の非常識な発言など聞き飽きた。
土地所有者は、石原さんだから、「売ります」といっているのだから、東京都が購入する形になる。
記事の補佐官も、東京都から国が買いますから、なんとか話に乗ってくださいという言い方なら、まだ、納得できる。
まぁ、いずれにせよ、東京都か国が所有するという形だから、結果としてその方がいいと思う。
個人所有であれば、中国人から騙されたり、脅されたり、例えば、家族を人質に脅迫されたり、または、中国資本によって、所有者の事業を邪魔される・まるごと買収されるという可能性もある。
そのリスクの高さを考えれば、東京都が一旦、所有することがどれだけ安心できることか。
さて、中国からの威しがこれから一層激しくなりそうだな。
海保が6000トンの新造船を進水させた。それをご紹介したい。それにしても6000トンって。
--ここから
海上保安庁の最大級の巡視船「あきつしま」(PLH32)の命名・進水式が4日、神奈川県横浜市磯子区 にあるIHIマリンユナイテッド横浜工場で行われた。
防御能力や長期行動能力などを備えた世界最大級の巡視船「しきしま級」の2隻目だ。
「あきつしま」の総トン数は6500トン、全長150m、幅17mで、2機のヘリコプターを搭載することが できる。
また、武装については、20mm機関砲2基と40mm単装機関砲2基を搭載している。
「あきつしま」は株式会社IHIが建造したもので、総工費は約230億円。
201311月に就役の予定だ。
--ここまで