▲野田さんが、尖閣諸島の国有化ということを言い続ける。
いや、いいさ。
なぜこんなウソを言い続けるのだろう。
筆者には、その背景が分からない。
もう一度、確認しよう。
国有化とは、個人の土地を国が買収することだ。
この売買は、売主が個人であり、買主が「国」である。
そして、売買は、売主と買主が合意して始めて成立する。通常、売主がイヤと言えば、無理やり買うことはできない。
今まで流布された情報では、売主である個人は、国には売らない。売買交渉の相手方は、東京都の石原さんだけだと公表している。
だから、国有化は今のところ、見込みはない。
それを、来年4月を目処に「国有化」すると野田さんは言い続けているのだ。
一体、これはなんなんだ?
以下、新聞から抜粋。
野田佳彦首相は参院予算委員会で、尖閣諸島の国有化について 「平穏かつ安定的な管理を継続するため、所管の問題や予算措置を伴うので目的を政府内で整理している」と述べ、 来年4月の購入へ調整を本格化させていることを明らかにした。
日米安保条約に基づく米国の防衛義務対象に尖閣諸島を含めることについて、玄葉外相は米政府と「累次確認している。私とクリントン国務長官との間で確認されている」と語った。
いずれも民主党の川上義博氏に対する答弁。
米新型輸送機オスプレイが米軍岩国基地に陸揚げされたことに関し、 川上氏は「事故原因究明まで止められなかったのか」と追及。
首相は「日米で安全確認がない限り飛行させないと合意している」と従来の見解を述べるにとどめた。
▲補足、感想など
冒頭で「ウソ」と書いたが、ウソも本当もないのだろうなぁ。
売買とはどのようなものか—という実質的な意味・内容を理解していないということか。
う~ん、と、ここまで書いて、あぁ、と思い当たった。
これは野田さんの国民に対するポーズなのだろうなぁ。
石原さんが購入するといったことに対抗して、国として「国有化するぞ」という体面・姿勢をつくっておかないと、国内向けにも、対外国にも恰好がつかない--と考えているということか。
石原さんが購入するといったことに対抗して、国として「国有化するぞ」という体面・姿勢をつくっておかないと、国内向けにも、対外国にも恰好がつかない--と考えているということか。
来年4月になったら、交渉不調のため断念します—とか公表すればいいこと、と考えているということなのだろう。