2012年7月20日金曜日

インターネット上の誤情報。


▲大手掲示板に、誤った情報が書き込まれる。
すると、それを信じた人が、電話をかけるとか、ファクスを利用して連絡しようとしたりする。
誤って書き込まれた人は大変だ。
身に覚えもないのに、ある日突然に、電話がドンドンかかってくるわ、嫌がらせをされるわてな感じで。
そこで、警察に被害届けをだす。
警察側もとりあえず、どう対応すべきか分からないという状況であろう。
これはなぁ、と筆者は思う。
自ら、自分の潔白を掲示板に書き込むしかあるまいなぁ。
以下、新聞から抜粋。

大津市で昨年10月、中2男子がいじめを苦に自殺したとされる問題に関連し、掲示板で無関係の人の実名がさらされ、職場に中傷の電話がかかるなどの被害者を生んでいる。
滋賀県警は名誉毀損容疑で捜査。
男性は、掲示板に「男子生徒をいじめたとされる同級生の親族だ」と、書き込みをされた。
嫌がらせの電話が相次いだ。電話は、多い日で数百件。今も連日約60件かかる。
配置換えになった男性は草津署に被害を届け出た。
大津市の女性も、掲示板に「加害者とされる同級生の母親」と情報を書き込まれた。
所属する団体の連絡先も載せられ、普段、あまり電話が入らない事務所に、毎日50件以上がかかるようになった。
「個人情報が流れはしないか」。女性は夜中に突然目が覚め、そのまま眠れない時もある。
女性は、被害届を出そうと大津署に相談中。
掲示板への書き込みは、名誉毀損や業務妨害にあたる場合がある。
書き込みで名誉を傷つけられた人が、プロバイダーから氏名の開示を受けて損害賠償請求し 認められたケースもあった。
ネット犯罪に詳しいs教授(刑法)の話「投稿者のゆがんだ『正義感』から 掲示板に書き込まれた誤った情報が独り歩きする。表現の自由は守られるべきだが、悪質な書き込みは犯罪。」

▲補足、感想など
さて、難しいところだなぁ、と筆者は思う。
掲示板がなければ、記事の事件は隠蔽されたまま、中二の生徒が勝手に自殺したということでなにもかも片付いていたろう。
掲示板で騒ぎ、世間の人の多数の耳目を集めたからこそ、渋々、学校側も警察側も教育委員会も動きはじめたということであろう。
新聞・テレビだけでは、一部の人間にとって都合にいい情報だけを流され、世間の人がミスリードされる。
歪んだ正義感とかいう言葉が記事にあるが、これなんかも工作めいたアブナイ言葉だ。本当に歪んでいるのかな。
そういう一部の人間の情報操作を打ち破った武器こそが、掲示板ということなのだなぁ。
こうしてみると、掲示板は「原発」に似ている。
その持つ力が巨大であるが故に、マイナスに働いた時、大きなマイナスの影響がでるということだろう。
おそらく、誤情報に対して有効な対策はない。
自分が潔白なら、それを説明する文章を作成して、なんども掲示板に書き込むという手段が恐らくもっとも有効で、かつ短時間で片付くことであろう