▲映画 → アニメに注力するという意味かもしれないな。ソニーという会社の先進性のようなものを垣間見る感じがする。
同時に、パナソニックとの感覚の違いを感じるし、パナソニックが本質的にもっている「関西人気質」とソニーという会社のもっている「関東人気質」との違いを感ずる。
パナソニックって田舎者だな。いや、ソニーがアニメを柱にとか言っても---成功するかどうか定かではない。
でも、ソニーがアメリカの映画会社を買って、なんとか軌道にのせた手腕と、すぐに放棄してしまったパナソニックの「会社としての気質・敏感性の違い」のようなものを感じてしまう。
まず、記事から。
2020/08/03(月)
ソニー、アニメをエンタメの柱に 鬼滅の刃で切り開く
ソニーがグループの力を結集し、アニメ事業の世界展開に乗り出す。音楽、映画、ゲームに続く、エンターテインメント分野の新たな柱にアニメを抜てきした。
足元ではグループのアニプレックスが制作する「鬼滅の刃」が日本で社会現象となり、海外での売り込みも始まった。有力な知的財産(IP)で重層的に稼ぐ技を磨き、収益のけん引役に育てる。SONY第4の柱が振るう刃で、世界を切り開けるか。
■ソニー吉田社長の宣言、アニメをエンタメ第4の柱に
「日本のアニメを世界中のファンに届けることに、グループを挙げて貢献したい」。5月19日、ソニーが社名変更を発表した20年度の経営方針説明会で吉田憲一郎社長は、「One Sonyを体現するもの」とアニメを位置づけ、エンタメ第4の柱に育てる方針を宣言した。
ソニーがアニメに注目するのは、特有のビジネスモデルだ。魅力的なアニメ作品やキャラクターは一度ファンが付くと、他社がまねできない強力なIPになる。
作品をグッズ販売や映画化、ゲーム、アニメソングなどの楽曲に展開して長く稼げる。エンタメを担当する斉藤義範シニアゼネラルマネジャーは「アニメはヒットすれば、末永く愛着心を育める。結果、多角的に収益を出せるようになる」と力を込める。
実はソニーは動画配信サービスなど他のコンテンツ企業と異なり、アニメ分野でも類のない機能をグループで抱える。
制作ではアニプレックス、ゲームではプレイステーション(PS)を有するソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)、放送・配信では有料アニメ専門チャンネル首位のアニマックスブロードキャスト・ジャパン、米最大の日本アニメ配給会社ファニメーション、そして音楽ではアニメソング専門レーベルなどをもつソニー・ミュージックエンタテインメント(SMEJ)などだ。
アニメの制作、配給から配信サービス、ゲーム開発、音楽まで幅広くそろえる。作品のIPを核にグループで連携し、海外市場への展開を進められる。
アニプレックスには驚異の収益力を生み出したアニメ攻略の「型」がある。制作会社として作品を生み出すクリエーターに寄り添いながら、IPをアニメやゲーム、音楽などで重層的に稼ぎ出す技だ。その象徴がFGOだ。アニメから生まれたモバイルゲームで大ヒット。ファミ通がまとめたモバイルゲーム白書によると、FGOの19年の国内売上高は711億円となり、初の首位となった。
FGOの成功体験を生かして、鬼滅の刃でさらなる成長を狙う。アニプレックスの岩上敦宏社長は「鬼滅の刃をアニプレックスの看板に育てるため、価値を最大化する体制で臨んでいる」と語る。
原作の良さをアニメで引き出し、爆発的ヒットの導火線を担ったが、今夏に映画化するほか、今後はモバイルゲームやPS4向けゲームなどで重層的にIPで稼ぐ方針。海外での浸透も狙う。
▲補足、感想など
海外の若者たちは、日本のアニメを見ながら育っている—という文章をみようか。
-ここから-
まず、日本のアニメの普及ということについていえば、ある特定の国で起きている現象ではなく、全世界的な広がりだということです。
私がこの道を歩んできて、いくつかポイントになった国々がありますが、最初にアニメ文化外交で訪問した国はチェコとイタリアでした。
イタリアでは大学生の前で講演したのですが、学生に対して「日本のアニメは好きですか?」と質問したんですね。
そうしたら、「何をそんな質問してるんですか? 僕たちは日本のアニメで育っているんですよ。そんな社交辞令はいりません」といきなり突っ込まれました。
その体験は大きかったです。
海外に行くと海外のメディアから取材を受けることも多いのですが、最近多い質問に、「日本のアニメやマンガは、我々の国の若者の人生観や恋愛観など、色々な考え方に多大な影響を与えているが、そのことを日本人は知っているのか?」という内容があります。
要は日本のポップカルチャーが広がっていることは、すでに前提としてあるわけです。
メディアの方々は、勘のいい人が多いので、海外での日本文化の広がりに関しては海外の若者を中心とした自発的情報収集の行動から起こっている現象であり、日本側から働きかけて生じたものではない、それを当の日本人は知らないということに、薄々気づいているんです。
だから、そのことについて、多くの質問を受けます。
その次に大きなポイントはサウジアラビアでした。サウジアラビアというと日本では原油産出国というくらいのイメージが浮かぶ程度だと思います。
実際、私もそのような認識で訪問しました。サウジアラビアは宗教上、男女の分離に厳しい国で、私の講演は、女性の方々は直にではなくスクリーンで見てもらう形だったんです。
それで、たとえば、「こんなアニメが世界で流行っているんですよ。
──『ONE PIECE(ワンピース)』」と言った瞬間に、隣の女性の部屋から悲鳴が聞こえるんです。「NARUTO」と言ったときは、壁が破れるかと思ったくらいの声が響きました。
「フルメタル アルケミスト(鋼の錬金術師)」と言ったら、「エドワード!」とか「アルフォンス!」といった叫び声が聞こえてくるんですよ。
講演前まで、そこまで浸透しているというような情報は全く聞いてなく、外務省の方も把握していませんでした。同様のことはミャンマーでも感じましたし、まさに世界的な広がりだということを目の当たりにした経験でした。
-ここまで-
ついでに。
-ここから-
2012/12/26(水)
中国は今の共産党体制のままでは永久にまともなモノは作れない。 人材が育たないから。
元々日本だって「フランダースの犬」や 「母を訪ねて3000里」など海外の作品をアニメ化したものは多い。 だが中国ならここで終わってしまうだろう。
日本の場合更に例えば戦国モノでも「織田信長が女性だったら?」 という発想から次々と歴史と萌えの融合みたいな作品にしてしまう。
この自由な発想を産むのは生活の余裕であり、それを受け入れる国民性が 背景にあるからこそ。
余裕のない中国やキチガイ韓国なら 「戦国武将が女のわけないだろw」で終わる。
右脳を主体にして使う科学分野での日本と左脳を中心とするメディア分野で 活躍する日本との2極化を成功させた日本人特性から来ているものだからだ
-ここまで-
だから。
アニメには無限の可能性があるのだ。
冒頭の記事には、日本人からの書き込みがあった。いくつか拾ってみよう。
-ここから-
10連載終わってから力入れてもねえ
12 やるのが3年遅い
85 不安しかない
204二十年遅い
[ 2642590 ] アニプレックスって名前くらいは聞いた事があったけどソニーグループだったんだ。吾峠呼世晴さん帰ってこないかな…。
[ 2642599 ] 情けね、モノづくりが出来なくなったから次は利権で食っていこうってか
[ 2642620 ] 自分らで漫画雑誌つくってそこからアニメ化すりゃいいじゃんか権利全部ソニーのものになるぞ
[ 2642627 ]アニメーターの待遇が改善されていくかね
[ 2642639 ] ポリコレ入ってきそう…ゲームの二の舞いにならないか?ソニーのジャパン支部とか、海外スタジオ勢が凄すぎて金回って来なくて年々弱小になってる印象あるけど
[ 2642648 ] 素材が良かったから成功しただけだが大丈夫か😅
[ 2642654 ] 「何をやっても泥沼」さえも通り越し、周回遅れでオワコンに社運を掛けるソニー
[ 2642658 ] 日本企業バンバン潰れてるから、ソニーには頑張って欲しいけどなぁ。将来的に外資だらけにならないことを祈るわ。
[ 2642659 ]ソニーとトヨタと任天堂には昔から粘着して叩くあっちの人が居るんだよね
[ 264209 ] 日本の経営陣って何でこんなにも遅いの?マジで今頃感がすごいんだが。そして未来に対しての分析力はゼロだよね、全て後追いでさ。
[ 2642715 ] おまエラの経営陣はそんな凄いの?あの有り様で?
[ 2642724 ] 少しでも制作会社の利益になって欲しいね、どこも苦しいから
-ここまで-
やたら、ソニーを叩きたい輩がいるようだ。
冒頭でふれた。
筆者は、別に遅いなんて思わない。ただ、関西人としてソニーを見ながら、パナソニックの判断・感覚の鈍さを感じてしまうだけだ。