2015年12月27日日曜日

慰安婦で暗転—と日経新聞。

いや、なにかというと橋下さんの記事での、日経新聞の書き方だ。
 暗転?

 そうかなぁ。
 筆者は、この発言で橋下さんって、尋常じゃない—と感じた。
 もう少し詳細に、中国の新聞から転記してみよう。

 --ここから--

 2013/05/25
 日本維新の会の代表を務める橋下徹大阪市長の「慰安婦は必要だった」発言は、多くの国から批判された。
 また、橋下氏は沖縄駐在の米軍兵士に「買春」を提案する発言までし、米国を怒らせた。

 共同通信社は、大阪の女性団体「全日本おばちゃん党」が橋下氏の発言を 英語、中国語、韓国語、フランス語の8カ国語に訳し、 フェイスブックで公開した。
 その後、ネットユーザーは、 「野蛮すぎる。これでも市長か。辞めたほうがいい」「若者の悪い手本だ」「政治家がこのような発言をするなんて信じられない」などと書き込んだ。

 橋下氏は、日本の政界の「空騒ぎの悪人」から「乱暴なチンピラ」へと、大きな「転身」を経験したと言える。

 米国メディアも橋下氏を容赦なく酷評した。
 米Time誌は、日本の右翼の発言は友人を遠ざけ、世界の日本の民族主義台頭に対する恐怖を再燃させたと。

 CNNは、降伏後の68年間、日本の保守勢力は歴史と対立し続け、彼らはその時期の歴史が日本を弱くかっこ悪くさせたと考え、 受け入れられないでいると分析。
 また、日本の右翼の目的は歴史を覆すことは戦後の日本の政治が活力を維持する手段になっていると指摘。

 「ニューヨーク・タイムズ」は、日本政府が橋下氏の発言と「境界線をつける」だけでは不十分で、安倍首相と閣僚は非難すべきだとし、 「橋下氏のような恥ずべき発言を公然とする人がいれば、政治に未来があるとは思えない」との見解を示した。

 さらにTimeは、安倍首相が悔い改める言葉を発しなければ、危険な状態にあるアジア太平洋地域の安全保障環境を危うくし、 日本が景気回復のチャンスも台無しにすると警告。
 CNNは、「追いつめられても抵抗を続ける保守分子が火遊びしている」とし、 安倍首相はそれを一番よくわかっているはずで、第1任期では歴史否定を企み、2007年に首相の座を退いたと。

 橋下氏は、沖縄の米軍基地を訪問した際に米軍兵士に風俗業を利用してストレスを発散するよう提案したと明かし、 「そうしないと、海兵隊の兵士たちは性的エネルギーをコントロールできない」と話した。

 この発言は米軍を唖然とさせた。
 米国防省の報道官は橋下氏の提案は米国の方針、価値観、法律と異なるとしたうえで、 「買春でどんな問題も解決できるとは思えない。そのような考えは非常にいい加減だ」とした。

 橋下氏は、「あまりにも国際感覚が足りなかった。反省すべきところがある」と、買春を提案したことを反省。
 また、「法律で認められた風俗業のことを言っており、売買春をすすめているわけではない」 「米国の風俗文化の認識が足りなかった。表現不足だった」と釈明。

 米国政府から非難されても、橋下氏は悔い改めないばかりか、「米、英、フランス、ドイツも現地の女性を活用していた」 「米国をはじめ世界各国も反省するべきだ」と主張。

--ここまで--

 橋下さんの言っていることがおかしいって?
 そういう方が余程おかしかろう。

 どこらに核心があるのかな。
 これは、親鸞が妻帯した—ところが説明しなければならないのかな。

 僧侶が妻帯する—これこそインド起源の仏教が「日本化」した最たるものだな。
 親鸞とその師である法然との会話<法然が弟子の親鸞に結婚を勧めている>をご紹介したい。

--ここから--

法然上人「ワシはかまわん。皆の事も、案ずることはなかろう。そなたに、その覚悟さえあれば」
親鸞聖人「ならば、喜んで、お受け致します」

法然上人「よいか、親鸞。弥陀の本願には、出家も、在家も、差別はないが、天台や真言などの、聖道自力の仏教では、肉食妻帯は、固く禁じられているのは、承知の通りじゃ。
 彼らや、そして世間から、どんな非難攻撃の嵐が起きるか、わからぬぞ」

親鸞聖人「はい。それは、覚悟しております。
 すべての人が、ありのままの姿で救われるのが、真実の仏法であることを、分かっていただく御縁になれば。親鸞、決して厭いは致しません」

--ここまで--

 ありのままの姿で修行する—というところに日本人は価値を見出したのだ。
 それを堕落ととらえれば、「法然、親鸞の決意」というものが歪もう。

 つまり、日本人は、性欲等を含む本能の部分を肯定的にとらえるのだ。
 これこそが、日本人なりの価値観なのだ。そして、それが社会というものを堅苦しくしない、例えば萌え—てなものにも価値を見出す伝統となったのだ。

 そして、こういう雰囲気が、日本軍の基地近くに慰安所なるものが設置されても構わない—と軍の関係者も黙認する—形となったということだろうな。

 以下、日経新聞から抜粋。

 絶頂の橋下氏を一転させたのが従軍慰安婦を巡る発言だった。
 「銃弾が飛び交う中、猛者集団を休息させようとしたら、必要なのは誰でも分かる」。

 135月に言及した言葉は都構想を含め橋下氏に協力的であった公明党との関係を冷え込ませた。
 「女性が完全に離反した。あんな発言あり得ない」。ある公明党関係者は振り返る。

補足、感想など

 えっ、なんのこと?
 筆者は当時、橋下さんの言うことにほぼ納得した。

 橋下さんという人は、これから10年~15年程度の間に、政治のトップに近いところまで行ける人だ。
 来年に衆議院選があれば、ほぼ確実に出馬する。

 仮に、衆参同日選挙となって、総数50名以上となれば、安倍さんは公明党との連立をやめて、自お—という連立に組み替える可能性がある。
 来年の秋ごろは、自お-の連立で、憲法改正へまっしぐら--かもしれないな。