2011年8月5日金曜日

花王の社長の不買運動に対する対応。

▲花王のhpにいってみると、社長の挨拶のページが削除されていた。

掲示板では、今度の不買運動に対して花王の首脳部は「開き直っている」とか、書いてあった。

 が…。

これは違うなぁ。開き直っているのではない。

途方にくれているのだ。どう対処すればいいのか社長の能力を超えているというのが実状であろう。

…だからこそ、顔写真を外したのだ。

町を歩いていて、主婦にでも噛み付かれたら困るとかいう理由であろう。

これはなぁ、と思う。

この花王製品に対する不買運動は、従来の経験からでは、判断のつかない晴天の霹靂のような案件なのだ。

伊勢・赤福のような製造日を誤魔化した…というような事件なら、今までの経験からなんとか対応策が考えつく。

しかし、花王の不買運動は、そんなものではない、

ことの発端は、苦情処理を受け付ける電話オペレーターの一言なのだ。

「気にくわなければ買わなきゃいい」という一言から、不買運動が始まり、花王とすればおそらくウン百億円の損失であろう。

元々は、マスコミに巣食う韓国・北朝鮮系の帰化人達が捏造する「韓流ブーム」を嫌がって、スポンサーを外れてくれと依頼しようとした主婦との些細なトラブルなのだ。

花王の製品は、洗剤とか日用品が多く、主婦達からすれば、花王以外のメーカーの製品を買えばいいことだから、不買運動するのに簡単だということもあって、人身御供とされたものだ。

花王からすれば、なんでウチが…と理不尽に思うのだろうなぁ。

しかし、上で書いたような苦情処理の係員を配置するなど、脇が甘いと指摘されても致し方あるまい。

今回のことがなくても、社長のトラブルへの対応の鈍さ(自分の顔写真を隠すのは速かったけれど…)、電話オペレーターの質の悪さから、いずれは同じような問題が発生していたろう。

さて、原則に戻って考えよう。

経営者というものは孤独だ。

まるで、砂漠の中に一人ポツンと取り残されたような感じだ。

一体、どこに向かえばオアシスがあるのだろう? オアシスが見つからなければ、死に直結する。

この時、なんとかオアシスへの方向を見つける「最後の拠り所」はなんだろうか。

本能的なカン? 

いや、筆者はこれこそ「教養」だと思う。

雲の形、太陽の位置、風の流れ、臭い、植物のタネ、小動物の生態…いかな砂漠のど真ん中であろうが、そういう多くの情報がある。

そういう微かな情報を集め、統合し、解析すれば、なんとかオアシスへの方向は見当がつこう。

つまり、これこそが「教養の価値」なのだ。

話がどこかへいった。

花王の社長の話へ戻ろう。

花王の社長(及び首脳陣)にとって、分からないことは、このインターネットを主とした不買運動なるものがどの程度の広がりをもち、最終的に花王自体にどの程度の影響があるのか…という一点であろう。

これこそが、上で書いた「砂漠」なのだ。

対して、被害を小さくする対策というオアシスは一体どこにあるのだろうか。

過去に類似した不買運動の事例がないわけではない。

2006年頃か。

毎日新聞が英文で日本人を侮蔑したような記事を連載して、不買運動が起こった。

新聞だから、洗剤と同じで別のものに切り替えればいいだけだから、毎日新聞の販売部数は減り続けている。(2年前頃に、500億円の援助をして欲しい…とか記事があった)

直接の類似の事例はそんなものか。

まず、対策としては、インターネットに習熟した花王の社内の若い人を集めて、意見を聞けばいい。

どう思うか、どう対策をとればいいと思うか…と。

そういう、小さな情報を集めて、最後は社長個人のもつ「教養」と照らし合わせで決断すればいい。

日本人の場合、理解できない出来事にぶっつかったとき、しばらく「様子」を見ようという判断が多いような気がする。

大震災の時の東電首脳部の対応もおそらくそうだったのだろう。

まぁ、「しばらく様子を見よう」という判断が、原発事故を深刻化させた原因の一つであろうと思える。

花王首脳部が今、おこなっていることも、おそらく「しばらく様子をみよう」という判断の下での行動だろう。さぁ、その判断が正しいのかどうか…筆者には分からない。

ただ、社長として決断を求められていることは、多くはない。

どこまでも無視するか、どこかで声明をだすか…の二者択一だ。

ケース分けしてみよう。

1.無視する…確かに、この不買運動がいつまで続くか分からない。しかし、アマゾンのレビューはこのまま1点とか2点とかで残っていくだろう。また、例示した毎日新聞の部数の減少の仕方をみると、不買運動は、細く長く続いていきそうだ。

2.声明を出す…不買運動の真の目的は、フジテレビのスポンサーからおりて欲しい…ということだ。

 花王とフジテレビにどういう関係があるのか知らないが、「番組の内容にも注意を払います」くらいの表現をすれば、フジテレビにも主婦層にも顔がたつ表現ではあるまいか。

 ただ。

 冒頭でふれた様に、こんなトラブルがあった時に、すぐに花王のhpから社長の顔写真と文章を隠すか。

 外からみて、花王首脳部の姿勢はどうもよくないなぁ。

 トラブルがあるからこそ、社長がみずから先頭にたって、これを解決しようという態度というか姿勢を消費者に向かって見せなければならない。

 それが主婦層から信頼を獲得する方法ではないか。

 写真を隠すということは、「逃げている」ということだろう。本人がそう思わなくても、そういうイメージが形成される。

 どうやら、「花王の社長の交替」が近いことを、上の事実は指し示している。