2011年8月15日月曜日

野田さんの東日本大震災は、「千歳一隅のチャンスだ」という表現は、正論だ

▲日本という国は不思議だなぁ。

 正論を言ったら、不謹慎だと糾弾されるのか。

 ある事象は、一面から見れば確かに厄災だが、他方の面からみれば「願ってもない機会」ということはありうる。

 言わば、立場の違い、視点の違いというものだ。

 もっと、合理的に考えよ。つまらない、言葉狩りをやめよ。

 以下、新聞から抜粋。

 ポスト菅の有力候補とみられている野田佳彦財務相が、デフレ脱却に関連し、東日本大震災について「千載一遇のチャンス」と述べた。

 甚大な犠牲と被害をもたらした震災を「好機」と表現したことに、不適切との批判が出そうだ。

 野田氏は討論番組に出演。

 円高などに関連し、デフレ脱却のためにどうすべきか意見を求められ、「大震災という状況の中で、復興需要という観点からすると、まさに千載一遇のチャンスだ」と述べた。

 同席者が「これから復興需要が出てくる。デフレ脱却の千載一遇のチャンスが来る」と指摘したのに呼応した形。

 野田氏はデフレの原因について「需給ギャップが原因で需要が足りなかった。そのことをわきまえた対応をすべきだ」と述べ、復興需要を経済成長につなげる政策が必要との認識を示したが、震災からの復興を「好機」と表現したことに批判の声が上がる。

 菅首相は再生エネルギー特別措置法案が成立する26日に退陣表明する見通し。

 民主党執行部は31日までの今国会で新首相を選出する方針。

 野田氏は「今は明言する段階ではない。閣僚としての職責を果たす」としながらも、「時期がくれば先頭に立つ覚悟はある」と繰り返した。

 自民、公明両党との大連立構想を聞かれると、「今は1人の閣僚であり、先走った発言をするのはいかがなものか」と苦笑しつつ、「各党の正面玄関に立って、コツコツとノックして礼を踏まえた対応が大事だ。下心ではなく真心で野党と向かう」と強調。

▲補足、感想など

 野田さんの復興増税には筆者は反対だ。また、おそらく大連立という構想はうまくはいくまい。

 さて、この東日本大震災の復興には、国民新党の亀井さんがザクとした数字として、期間は7—8年、総額100兆円、全額、復興国債で…という数字を示されていた。

 筆者もそんなものだろう、と思う。

 そうならば、これから7—8年間、毎年10-20兆円の公共工事がなされることになる。

 この公共工事が、受給のギャップを埋め、デフレ脱却の足がかりとなる。

 「震災復興」の名で、これから毎年10—20兆円の公共工事をする。

 これは、世界へむかっておおっぴらに言える「金看板」ではないか。

 まさに「好機」と言わずしてなんであろうか。

 確かに、この大震災では2万人を越える方々が亡くなった。

 この多くの犠牲に報いるためにも、同じような災害が発生した時、できるだけ犠牲者を小さくするための工事をなすべきではないのか。

 公共工事の数字は、そのまま日本のgp を押し上げる。経済成長率の数字を高くするのだ。

 日本のgdp は、総額500兆円程度だ。この数字と、これから7—8年の間に、毎年出費される10-20兆円の数字を見ると、その効果が推定できるであろう。

 冒頭の野田さんの発言に戻れば、上記のように2万人以上が亡くなった厄災ではあるが、それが千歳一遇の好機となって、日本の経済成長を促進し、デフレからの脱出を助けるものとなろう。

 結果として、今後予想される多くの震災にも強い国土を建設することができれば、多くの犠牲者に報いることになるのではないのか。