2012年6月13日水曜日

天皇(陛下)に謝るべきだ—か。


▲日本経済に対する世界の経済人・経済学者の目が変化してきたようだ。
このところの円高に乗って、世界中でma を行なっている日本の企業を見ての論評のようだ。
表題のいいは、アメリカのユダヤ系の経済学者クルーグマン氏の発言なのだが--
この人って、ユダヤ系ゆえのふんぞりかえったような尊大さでものいいするなぁ。やれやれ。
それはそれとして、近頃。
どうも、1980年代中頃の日本がバブル期に入る直前の雰囲気に似てきた感じがしないか。
 (前回のバブル発生も初めは空前の円高が導入部だった--う~ん、もう四半世紀前だが、あれはやはりアメリカを中心としたハゲタカ共に、円を買われたためだろうなぁ。なんせ、日本人も経験がないものだから、うかうか陥穽にはまったということか。
 同じ轍は踏むまいぞ。クワバラクワバラ
  ついでながら、思い出した。バブル崩壊後、日本の経済学者が、これは日本の2回目の敗戦なのだ--とか論じていたなぁ。当時、なんで敗戦なんだ?とか感じたのだが、アメリカを拠点としたヘッジファンドのし掛け?に敗れたという意味か。今頃になってやっと言葉の意味が理解できた)
 これで、お金がじゃぶじゃぶ流通しはじめたら、軽いバブルぐらい発生してしまうのではあるまいか。
そのあたりを警戒して、日銀も慎重に動いているのだろうなぁ。
以下、新聞から抜粋。

日本経済への評価が下げ止まって若干、戻したとも思わせる報道が最近、散見 される。
欧州経済がユーロ危機で沈み、あおりで米国経済は足踏みするわ、中国やイン ドなど新興国の経済は失速するわ、である。
そんな中、日本経済が復興需要も追い風に成長率を年率換算で4・7%に伸ばし、見る目が多少違ってきたものか。
極めつきは、5月下旬に英紙フィナンシャル・タイムズが掲載した、ノーベル 経済学賞受賞者で米プリンストン大教授、ポール・クルーグマン氏との会見記 事である。
氏は、日本のバブル経済の後始末について「警告例」ではなく「模範例」だっ たとし、米国のような大不況に陥らず「失われた10年」でも専ら1人当たり GDPは増えた、とその判断理由を説明、「いつもの冗談でいえば、十数年前 に日本を案じたわれら集団は東京へ行き天皇に謝るべきだ」と述べている。
6月上旬、この英紙に今度は「衰退よさらば! 日本は再び世界を飛び回っている」と題した、デービッド・ピリング同紙アジア部長のコラムが登場した。
日本企業が円高を背に海外での買収攻勢に出て、その額が中国を抑え、米国に 次いでいる状況を捉えたものである。

▲補足、感想など
十数年前に日本を案じたてか。
日本のバブル崩壊後のアタフタした頃か。あぁ、失われた☓十年って頃ねえ。
「日本を案じた」ではなく、「日本人をバカにした」--のいい誤りだろう。
あれは、日本人がアホだから、ああなったのだ。我々白人は優秀だから、あんなにはならないとか言っていたではないか。
自分達が、「失われた☓☓年」の最中にいると、やっと、なかなか経済ってやつは回復しないことが身にしみて分かるのだろう。
いや、話がどこかにいった。
日本は長い時間をかけて(バブル崩壊後、もう20年を越えてしまったか)不良債権の処理を完了した。まぁ、バブルという大きな波の後始末が完了したといっていいだろう。
そして、現在、世界で唯一不良債権の処理が完了した国家なのだ。
だからこその円高であり、だからこそのm&a なのだ。
さて、記事にあるように--衰退よさらば! 日本は再び世界を飛び回っているという入り口に今多分立っているのだろうなぁ。
そういえば、ことしの日本の経済成長率の予想は、記事にもあるように大震災の復興事業もあって4%を軽く越え、5%近くだ。今の先進国で4%を越える国がどこにあるか?
順調に日本経済が成長していくか、それともミニバブル発生か。
日本政府・日銀は、難しい舵取りを迫られているようだ。