2013年7月23日火曜日

江沢民氏が、習近平国家主席を大絶賛—だと。

▲いや、相手はキッシンジャー氏だ。
 しかし。
 今、習近平さんを「大絶賛」するという意味はなんなのだろう。

 一つは、自分がまだ生きていて、習国家主席となんらかの繋がりがあるということを世界的にアピールしているのだろうな。

 江沢民さんは、もう数千億円かの蓄財もあって、今更、なにをする必要もない—楽隠居ではないのか。
 なせ、こうも自分の存在をアピールしたいのだろうなぁ。
 まだ、蓄財に不足があると感じているとか—かなぁ。

 以下、新聞から抜粋。

 中国外交部のウェブサイトは、江沢民元主席が今月3日、上海でキッシンジャー元米国務長官とその家族を招き、会食したと伝えた。
 食事会には江元主席と王冶平夫人、キッシンジャー夫妻とその孫らが参加した。
 事情を知る筋によると、 「家庭的で和やかな雰囲気の中、“とても重要な話”をした」という。

 それによると、江元主席は「少し前に習近平国家主席と電話で話した際、『キッシンジャー氏とご家族の皆様にくれぐれもよろしく』と言付かった」 と伝えた上で、習主席について、「非常に仕事ができ、智慧のある国家指導者だ」と称賛した。

 「最近、新疆ウイグル自治区で暴動があった際も、習近平の断固たる決断で、迅速に鎮静化させた。
 先月も米国でオバマ大統領と会談を行い、長時間友好的に交流し、 非常に率直に両国関係における多くの重要課題や国際・地域問題について意見交換を行った。
 中米関係の発展に非常に有益だ」と称えたという。

 キッシンジャー氏もこれに応え、「習主席とは数回しかお会いしたことがありませんが、強い意志と勇気を持ている方だという印象を持ちました。
 中国の新しい指導層が提案した改革の数々は順風満帆に進まないかもしれませんが、習主席なら困難を克服し、中国を更なる発展の道へと導いていくと信じています」と語った。

 江元主席によると、キッシンジャー氏と初めて会ったのは上海市長時代の1987年9月。
 江元主席は「それから26年。今日また、キッシンジャー氏やご家族にお会いできてとてもうれしい」と語ったという。


▲補足、感想など

 --とても重要な話をした--ってなんだろうなぁ。
 江沢民さんの不正蓄財といっても、殆どは、アメリカ・西欧の金融機関に預けてある筈だから、「くれぐれもアメリカ政府が勝手にどうこうしないてくれ」--とか言ったのではあるまいか。

 キッシンジャーさんもそのあたりは飲み込んでいて、--大丈夫です。アメリカ政府がきっちり守りますよ—とか答えたのだろう。

 キッシンジャーさんの頭にあるのは、「アメリカの国益」だけだ。
 1980年代末から、江沢民さんの「反日政策」が本格的なものとなったのだが、案外、このキッシンジャーさんが、提案というか唆(そそのか)したのかもしれないな。

 アメリカから見ると、日本と中国が必要以上にひっついてもらうと困るのだ。
 反目し続けているぐらいが都合がいい。
 だから。
 反日政策をとって、中国国民の不満を日本人にぶっつけなさい。そうすれば、江沢民さんにとっても都合がいいのではないですか—ぐらいは言っていそうだなぁ。<江沢民さんは、日本とのカイライ政権を作った人の子供だ>

 いや、話がどこかへいった。
 江沢民さんが、なぜ、習近平さんを大絶賛しているのか—という話だった。

 核心は、習近平さんの「頭のキレ」がも一つだというところにあるのだろうな。
 昨年夏からの日本との尖閣を巡っての「反日騒動」にしても、それを起こした時点で「どこに着地点をおくか」ということを考えていない。
 そのことが、今の日中の「泥沼状態」をもたらしているのだ。

 はっきり言えば、「能力不足」「軽率」なのだ。
 そのことは、中国の指導部の中でも指摘されているのだろう。また、不満に思う人間の多いのだろう。

 だから。
 江沢民さんが、この頭のキレの鈍い習近平さんを「大絶賛」して、もちあげているのだ。
 指導部の不満をなだめるというか、まぁ、長い目でみてやってほしい—てな感じで、褒め称えているのだろうな。

 顔もよく似ているし---。気持ちも分かる--というところかなぁ。