2014年1月13日月曜日

エクアドル邦人死傷事件をとう考えるか。

どうも、ネットでは、殺害された側が非難されているようだ。
 筆者も、このニュースを始めてきいた時、「バカな、気違い沙汰だろう」--と思った。
 日本での「安全感覚」というものが、世界では通用しない—なんて当たり前ではないか--と。

 このニュースを聞いて、もう7-8年くらい前になるかな。
 日本の中学校の男女の先生が、アフガニスタンへ単独でいって、殺害された—という事件を思い出した。
 たしか、夏休みかなにかでフラリと行ったようだった。夫婦でもなかったので、この事件、周囲からなんの情報もでなかった。

 こうなんといえばいいのか。
 こういう人達って、なにか、人間って善意の塊のようなものだ—と信じていたのだろうな。
 世界中の人は、皆兄弟だ—とか。

 そういう存在が日本にあるというのは、決して恥ずかしいことではない。ある意味、素晴らしい。
 
 ただ。
 日本の常識は、世界の非常識なのだ。

 一旦、日本をでれば、そこはジャングルなのだ。
 弱肉強食の世界だ。
 そこの「頭の切り替え」が必要だ。

 この頭の切り替えができなかった結果が、エクアドルでの事件であろう。

 以下、新聞から抜粋。


 南米エクアドルで昨年末、新婚旅行中のhさんとmさんが銃撃された事件で、亡くなったhさんの友人は、取材に「別人であって ほしかった」と落胆。
 心境を語り、「しんが 通っていてみんな『h』が大好きだった」と、人柄をしのんだ。

 hさんの予備校時代からの友人で、女性は、ニュースで伝えられた 「h」の名に、「まさか」と耳を疑った。
 「別人だと自分に言い 聞かせていた」

 新婚旅行先の選択も「hらしいな」と涙ぐむ。
 「度胸が あって好奇心が上回る人」。中学、高校時代から海外でホームステイもしていたという。
 
 ネットでhさんを誹謗中傷する書き込みがあるが、「亡くなったのは私たちの友達だ」 と心底憤る。
 「悪いところを見つけるのが大変なくらい、みんなhが大好きだった。
 きっと 奥さまのこともすごく大事にしていたんだろうなと思う。今でも信じられない」

▲補足、感想など

 核心はなにか。
 まぁ、非常識だ—ということに尽きるだろうな。

 冒頭でふれた事件とは違うが、同じく7-8年位前に、ペルーあたりで矢崎総業という会社の幹部が拉致されたことがある。
 誘拐金目的だったのかな。

 金額かなにかが折り合わなかったのか、その日本人は3年間ぐらい、ゲリラ達に山岳地帯を引っぱり回され、最後は邪魔になったのだろう。射殺死体で発見された。
 日本人からお金がとれる—というのは、世界での常識だ。

 この世の中で通常の生活を維持し暮らしていくためには、それだけの「常識」が必要だ—ということだろうなぁ。