2014年11月12日水曜日

中国の広い度量を示した-と。安倍-習主席会談について。

いや、習近平さんもアメリカ・オバマさんに脅されて、致し方なく、安倍さんと握手したものだろう。
 この安倍さんと習近平さんの「握手」というものに、すべての意味があったのだ。

 それ以外のことなど、大したことではない。
 この握手には。
 当面、日本と中国との間で、武力衝突はしませんよ—という意味を世界へアピールしたのだ。
 東アジアで、しばらくの間、トラブルは発生しませんよ—という意味を世界へ伝えた--それが、今回の会談の全てだ。

 この核心部分を逸らして、中国人が安倍-習近平会談の意味について、あれこれ言っている。

 以下、新聞から抜粋。

 安倍首相と中国の習近平国家主席の首脳会談について、人民日報は論評を掲載し、「中国が日本の求めに応じて会談した」ことは「中国の広い度量を示している」と主張。
 今後の日中関係では「日本側が約束の履行を行動で示すかどうかにかかっている」とし、安倍政権の対応を注視する必要があるとした。

 首脳会談の意義については「日本側の言行で閉ざされていたドアが、両首脳の接触で少し開いた」と評価した。
 発表した日中関係改善に向けた4つの合意事項は「日本政府が危機の一歩手前で踏みとどまった」ものとし、日本側が譲歩したとの認識を示した。

 新華社の記事も、習氏について「中国の壮大な大国としての度量を示し、指導者の風格と知恵をみせた」と会談の実施を支持。
 同時に「領土問題も歴史問題も共に責任は日本側にある。特に歴史問題は避けることはできない」と指摘。

 中国指導部の関心が、双方の主張が折り合うメドのない尖閣諸島を巡る問題よりも、靖国神社参拝など歴史認識問題の方にあることをにじませた。

 一方、新京報は安倍氏と習氏が握手する写真を大きく掲載した。
 笑顔で握手する習氏と韓国の朴大統領の写真と並べて配置。
 握手時の対照的な表情が一目で分かるように見せ、現在の日中関係と中韓関係の差 を印象づけた。


▲補足、感想など

 なにを言っているやら。
 この中国側の言い方の核心はなんなのかな。

 中国人のメンツか。
 会談したい—と申し込んできたのは安倍さんだ。
 安倍さんは、中国に劣等感をもっているのだろう。ならば、もっともっと大きな譲歩を引き出せ—とか中国人なら思うのだろうな。

 でもさ。
 安倍さんの会談の申込の真意は、このブログでふれているように、アメリカのオバマさんから、東アジアでトラブルを発生させないで欲しい—という要請からだろう。
 アメリカは、中東絡みで忙しいのだ。

 例えば、中国軍が尖閣諸島に上陸するという行動にでた場合、対応するのは日本の自衛隊と米軍ということになる。
 中東やら、東アジアの両方で、トラブル処理ができるか—というのがオバマさんの考えだろう。

 だから。
 習近平さんをオバマさんは脅したのだ。
 安倍さんとともかく会談して、握手して欲しいと。
 東アジアで、当面、武力衝突などの事件が発生しないようにして欲しいと。

 言うこと聞かないなら、習近平さんの700億円の個人的な資金を封鎖凍結するし、中国からの雑貨品などの輸入を制限するぞ—とか。

 両者の写っている画像をみたら、上の局面が理解できるだろう。
 安倍さんはオバマさんからの要請をなんとか果たしたとほっとした表情だし、習近平さんはオバマさんから脅されて致し方ない—という苦渋をみせている。

 会談までの日中間の話し合いは、「声闘」だから、お互いに言いたいことを言っていいよ—と言ったものだ。
 だから。
 中国は、尖閣諸島騒動を棚上げしろとか、靖国神社参拝をどうとかしろ—とか。
 いくらでも、繰り返して喚き散らせばいい、大声で叫べばいい。100万回でもどうぞ。

 日本はそれに倍するほども反撃する。

 尖閣諸島は、日本固有の領土だ。日本と中国との間に、領土問題は存在しない。
 靖国神社参拝は、日本人の名誉と尊厳に関わることだ。靖国神社参拝に関して他国からのいかなる干渉もされるいわれはない。断固としてそれを拒否する。
 尖閣諸島は、日本固有の領土だ。日本と中国との間に、領土問題は存在しない。
 靖国神社参拝は、日本人の名誉と尊厳に関わることだ。靖国神社参拝に関して他国からのいかなる干渉もされるいわれはない。断固としてそれを拒否する。