2014年11月11日火曜日

関係改善の第一歩と日本、四大合意が出発点と中国。

う~ん、一体、なにが核心なのかな。
 この会談。

 恐らく、裏でアメリカのオバマさんが動き、お膳立てして、日本と中国の間で、武力衝突は起こらないよ—と世界にアピールすることだったのだろう。
 この事が、全てだったのだろうな。

 だから、そこへ至るまでのお膳立ては、まぁ、声闘のようなもので、思っているように相手側を罵ったら—と言っているのだ。
 それを、中国は四大合意とか言っているのだ。なにが合意なものか。

 尖閣諸島議論を棚上げだ、靖国参拝をどうたらしろ---と、言いたいだけ言えよと---日本は言っているのだ。
 それっ、タナアゲ タナアゲ ヤスクニ ヤスクニ タナアゲ タナアゲ ヤスクニ ヤスクニ タナアゲ タナアゲ ヤスクニ ヤスクニ まだまだ。 タナアゲ タナアゲ ヤスクニ ヤスクニ それ、それ。
 とうぞ、10万回でも20万回でも繰り返してね。

 日本は、それに倍するだけも反撃する。
 尖閣諸島は日本固有の領土だ。日中間に領土問題は存在しない。靖国神社参拝は、日本人の名誉と尊厳に関わる問題だ。他国から靖国神社参拝について干渉されるいわれはない。
 尖閣諸島は日本固有の領土だ。日中間に領土問題は存在しない。靖国神社参拝は、日本人の名誉と尊厳に関わる問題だ。他国から靖国神社参拝について干渉されるいわれはない。

 以下、韓国の新聞から抜粋。

 中日首脳が、北京の人民大会堂会議室に入った。
 安倍首相は笑顔で挨拶の言葉をかけ、習主席はそれに答えず硬い表情も崩さなかった。
 両国首脳は握手したままカメラに向かった。
 安倍首相が微笑を浮かべたのに対し、習主席の表情は緩まず視線は下に向けられた。

 中日首脳の表情には、関係改善のために足を踏みだした両国関係がそのまま投影されていた。
 安倍首相は就任直後から首脳会談を希望してきた。

 しかし、習主席は「靖国神社参拝中断」「尖閣列島の領土紛争認定」などを要求して応じなかった。
 今月7日にヤン中国委員と谷内国家安全保障局長が関係改善のための「4大合意事項」を劇的に妥結すると、中国は首脳会談を受け入れる方向に動いた。

 安倍首相は首脳会談の成功という外交目標を達成。
 習主席は歴史・領土問題などで一部譲歩 を勝ち取ったが、国内世論などを考慮し綱引きを行う態勢だ。

 安倍首相は会談の冒頭発言で「今回の会談を契機に中日関係改善に寄与したい。中国の発展は国際社会と 日本に良い機会だ。中国と日本が協力し、地域と国際社会の平和と繁栄のために責任を全うしたい」 と話した。

 彼は首脳会談を終えた後、「両国が戦略的互恵関係の原点に立ち戻り関係を改善する第一歩に なったと考える」と。

 さらに「習主席に(両国間軍事ホットラインの)海洋連絡メカニズム施行を要請した」と明らかにした。 日本が4大合意事項で両国間の問題の核心である歴史問題と領土問題で中国に多少譲歩する姿を見せたのは、東シナ海でいつでも起きかねない衝突を防ぐための海洋連絡メカニズムの構築にあるという点を強調した。

 習主席は村山談話に言及し、「歴史問題は13億中国人民の感情の問題だ。歴史を直視して未来に向かって行くことが重要だ。
 日本が合意した4大合意事項を新しい出発点として、戦略的相互関係 を改善して発展させるのに同意する」という意見を明らかにした。

 日本が「歴史を直視し尖閣列島では両国に異見がある」ことを認めた 4大合意事項を遵守して両国関係を発展させることができるという認識を強調したものと分析される。
 また、習主席は海洋連絡 メカニズム構築については同意するという立場を明らかにした。

 両国の微妙な見解の違いは、王中国外交部長と岸田文雄外相の会談でも現れた。
 岸田外相は △中日高位級経済対話△外務次官級戦略対話△中日安保対話など、政府間の対話再開を提案したが、王部長は即答を避けたまま「両国関係が正しい軌道に乗ればすべてのことが回復される」と明らかにした。

 首脳会談を機に関係改善に乗り出そうとする日本と、日本の態度を見守ろうとする中国の間の本格的な駆け引きは始まったばかりだ。


▲補足、感想など

 この記事、なにか根本的なところで間違っているなぁ。
 冒頭でふれたように。
 この会談の意義は、日中間で、当分の間、武力紛争は起こしませんよ---と世界に向かってアピールするということなのだ。
 それこそが、アメリカのオバマさんが期待し、お膳立てをしたことだ。

 今、東アジアでトラブルを抱え込みたくない—というその一点だ。

 記事では、日本が中国にすり寄っている—という感じで書かれているが、それは完全に間違いだ。
 そりゃ、安倍さんは外交辞令で耳障りのいいことを言う。

 別に、日本は中国と近づきたいとも思ってはいない。
 現在、中国へ日本企業も多く進出している。
 それはその企業なりに中国のカントリーリスクをなんとかクリアする自信のある企業であり、簡単に言ってしまえば、その進出企業の「自己責任」だ。

 近い将来、中国の不動産バブルも崩壊するであろう。
 その時、かなりの混乱が予想される。
 その混乱の中でもなんとか生き残れる、ないしはこっそり脱出できる—そういう企業だけが残っているのだ。

 このブログでふれた。
 習近平さんを安倍さんとの会談へ追い込んだのは、アメリカのオバマさんの脅しであろう。
 習近平さんのアメリカの銀行に蓄えている700億円を凍結するぞ—とか、中国の雑貨品の輸入を制限するぞ--とかが脅しの内容であろう。

 そういう風に脅されたことを隠蔽するためのセリフが、四大合意であろう。
 なにが合意なものか。

 まぁ、この会談での安倍さんと習近平さんとを見比べると、これは明らかに安倍さんの勝ちだな。
 失礼ながら、習近平さんはそんなに長くは持たないな。もう、数年というところだろうな。
 頭の悪さと小物感が痛い。