▲中国人が、日本の女子高生のスカートの短い理由を推測している。
日本人の筆者からみて、これだけなにもかも間違う中国人もおるまい…とか思う。
しかし、これはなぁ。
逆に、中国人から見て、日本人ってやつはよほど理解しがたい民族なのだろうなぁ、と思う。
ぜひ、中国人には誤解したままで欲しいものだ。
その方が、日本人を扇動しづらいままであろう。
以下、中国人のコラムを抜粋。
中国のブログで、日本の女子高生のスカートの丈が短すぎると主張し、理由について、見解を紹介している。
憶測によれば、スカートの丈が短いのには3つの理由がある。
1つ目の可能性について、「節約」を挙げ、日本の経済と科学技術が発達したのは日本人の節約精神と関係があると分析。
日本人は使えるものは使い続け、修理不能になったら新しいものを買う、「スカートの丈が短いのも、最初は 生地の節約から始まり、そのうち習慣になった、女子高生のミニスカートは多くの日本人に受け入れられるように なった」と分析。
2つ目の可能性について、「体を鍛えるため」と推測し、日本の冬は寒く、リューマチや関節炎を 患う人が多い。
「寒さに強く、健康な体になるため、女の子にミニスカートを穿かせて鍛えるのではないだろうか」と推測。
3つ目の可能性については、「AV産業の発展のため」と推測、「日本はポルノ業界が発展した国で、性に関して 開放的である」と紹介。
「もし日本の女子高生のミニスカートがなかったら、日本のAV産業の発展はなく、日本の経済発展も なかっただろう」と主張。
最後に、「日本は奇妙な民族であることに間違いない。
伝統を重んじるが AVに熱中し、礼儀を語りながら自らの非を認めず、開拓精神がありながら歴史を重んじない」と。
▲補足、感想など
どうだろうか。
ここまで、中国人にピント外れのことを言われるとかえって気持ちがいいぐらいだ。
な~に、女子高生は短い方がかっこよく見えると思っているだけさ。
いや、筆者はそんな簡単な回答をいうためにこの文章を書こうと思ったわけでない。
核心は、この中国人が記事のような推測をなぜしたのか…という部分だ。
なぜ、そう考えるのだろうか。
筆者なりにその理由を挙げてみよう。
1.性というものへの民族として考え方が異なる。
中国人と日本人は確かに顔が似ている。
そのことは中国人を作った民族が日本へ渡ってきたことを意味していよう。
しかし、今ではどうということのない東シナ海は、そんなに簡単に中国から日本へ人間を運ぶこと許さなかった。
日本人は、大陸から移住してきた民族と南方から黒潮にのって移住してきた民族、サハリンあたりから南へ移住してきた民族との混血なのだ。
日本の文化の基層には、海洋民族の影響が濃い。
つまり、顔は似ていても、背景にもっている文化が中国人と日本人とでは異なるのだ。
中国人は儒教を、日本人は海洋民族の文化を基層にもっているのだ。
2.1に関連して、日本人は宗教的な「しばり」が緩い。
日本は他民族から征服されて、価値観などの転換が起こったことがない。
結局、島国で閉ざされた空間の中で、他国からの影響が小さいまま発展してきた…ということを意味しているのだろう。
まぁ、このあたりが記事にある「奇妙な民族」という指摘に相当しているのだろう。
3.日本人はモラルが高くて、例え、スカートが短くても痴漢のような行為にでる人間は少ない…という言わば、他者からの攻撃はないものとしての「スカートの短さ」ということだ。
4.av がどうとか触れていたが、スカートの丈とav とは関係がない。
av は、上の日本人のもつ海洋民族の文化にのっかったものだ。
5.性というものを扱うことに日本には◯百年という歴史をもっている。
浮世絵の一ジャンルとして春画というものが江戸時代から広範に流布していた。
日本人は、「性」というものを常識の中にとりこんでいるのだ。
6.結局、中国人の推測のおかしさの核心は、日本の歴史、文化の基層の違いというものについて、まるっきり知識がないということなのだ。
7.中国人の平均の読書量は、年間6冊未満、日本人の9分の1程度らしい。
その程度の読書量ではとてもまともなコラムは書けまい。
ピント外れのコラムの原因はそのあたりかな。