なんというかなぁ。
そんなことができるなら、とっくの昔にやっているさ。
風力発電とか、太陽光発電とかあることはあるさ。
でも、コストとか効率から考えて、原発にとってかわるような段階ではないではないか。
言わば、菅さんのいっていることは机上の空論だ。
こんなもっともらしい発言に騙(だま)されるな。
以下、新聞から抜粋。
菅直人首相は、二○三○年までに総電力に占める原子力発電の比率50%以上を目指すとした現行のエネルギー基本計画について「白紙に戻 して議論する」と述べ、再生可能エネルギーの比率を高める。
首相は、今後のエネルギー政策に関し「太陽、風力、バイオマスといった自然エネルギーを基幹エネルギーに加える」と表明。
「自然エネルギー と省エネルギーをもう二つの柱として、これまで以上の力を注いでいく」と述べ、原発重 視路線の見直しに意欲を示した。
首相は福島第一原発事故を検証するための事故調査委員会について、原子力行政からの独立性を確保し、原子力をめぐる従来の制度や組織が事故にど う影響したかも解明する。
フランスで開かれる主要国(G8)首脳会議で、原発事故に関するデ ータを示し「国際社会にとってより安全な原子力エネルギーの供給が可能になるよう、貢 献したい」と。
復興基本法案と閣僚増員のための内閣法改正案は「方針を決めて、 国会に提出したい」と。
中部電力浜岡原発の運転停止要請について「熟慮を重ね、国民の安全と安 心の上で必要だろうという結論に達した」と強調。
休止中の火力発電所の再稼働に伴うコスト増への支援を同社が求めていることに関しては「国もできるだけ協力する」と。
▲補足、感想など
中部電力の社長はなにを考えているのだろうか。
菅さんの要請って、はっきり言えば理不尽な要求ではないか。
技術的な視点から見れば、福島の事故を発生させた原因に一応対応し、大丈夫ではないか。
それを、15mの高さの防潮堤をつくれ、完成までは休止しろ…とか。
それはツナミが15m以上のものがこない…というなら意味があろう
しかし、ツナミの高さは様々だ。
20mの、30mのツナミが来たら、想定外とかいうのか。
そうではあるまい。
三陸海岸の都市の再生と方向性は同じだ。
ツナミの被害を受けることはやむをえない、と覚悟を決めるのだ。
ただ、その被害を最小にするにはどうするのか。そして、復旧の速度を最大にするにはどうするのか…と頭を切り替えなければならないのだ。
このことがツナミ対策の核心なのだ。
そのためには、三陸海岸の都市部であれば、10階建の高層共同住宅として、3階くらいまでを駐車場に、最上部に人が住むようにすればいい。
その高層住宅の周辺に簡易な建物で店舗とかを配置して、いざという時には高層建物へ逃げこむようにすればいいではないか。
同様に、原発に関してはバックアップを2重、3重にすればいいことで、防潮堤などは核心から外れていよう。
う~ん。と思う。
こういう理不尽な要求を中部電力が受け入れた…というところに、なにか消費税を上げるという発想と類似なものを感ずる。
中部電力としても、原発を止めることによる赤字を国に補填してもらうつもりであろう。
つまるところ、国民に薄く、広く負担させるという発想であろう。
この菅さんの理不尽の要求、そしてそんな要求をなんとなく受け入れる中部電力という会社…こういう構図の全体に、「日本人の教養という能力の低下」を感ずる。
理系も文系もあるものか。
教養さえ、充分な蓄積があれば、中部電力は論理的に拒否できるものであろう。
それをしない、それができない…。そして、そのツケを国民に負担させる。
消費税を上げるという発想とそっくりではないか。
筆者は日頃から、ゆとり教育を攻撃してきた。
しかし、上のような菅さんと中部電力の間のやりとりを見ていると、筆者の団塊の世代の教養なんて、馬鹿にされて当然だなぁ。