東芝のもう一方の原発事業が、福島の事故を受けて、将来が不透明となっている状況のなかで、フラッシュメモリーに賭ける意気込みは高い。
フラッシュメモリーについては、韓国のサムスンに追い越されたという経緯がある訳だが、ここにきて東芝も社運をかける思いなのだろう。
以下、新聞から抜粋。
東芝、“ポストNAND”13年にも実用化へ
東芝が2013年にもNAND型フラッシュメモリーの後継となる“ポストNAND”を実用化 する可能性が高まってきた。
スマートフォン(多機能携帯電話)やタブレット端末需要でNAND市場は拡大を続けるが、回路線幅を細くして記憶容量を高める微細化技術の限界が迫っているためだ。
市場占有率でNAND首位の韓国サムスン電子に追いつきつつある今、次世代技術を早期に確立 できるかが、焦点になる。
東芝の社長は経営方針説明会で「13年にも次世代メモリーにシフトする ことを計算に入れている」と述べ、ポストNANDの市場投入時期を示唆。
微細化を進める と同時に、“ポストNAND”を並行して実用化する方針だ。
東芝は10年夏に回路線幅24ナノメートル(ナノは10億分の1)品を始め、11年夏には 世界最先端となる19ナノメートル品の量産を開始する計画。
微細化のピッチを加速するが、今後鈍るのは確実視される。
装置メーカー関係者の多くは「微細化が進みすぎるとメモリーが誤作動するケースが増える。
15ナノメートルが限界では」と指摘。
社長も「(19ナノメートル品の)次の次の 世代まではほぼめどが付いているが、その先は定かでない」と微細化での延命の展開を明確に していない。
微細化の限界が見え隠れする中、東芝が“ポストNAND”として有力視するのがセルを 平面でなく縦に並べる「3次元NAND型フラッシュメモリー」だ。
セルが大きくても縦方向に 積むことで、小さいセルを平面に敷くのと同等以上の効果がある。
旧世代の製造技術も利用でき、コスト競争力も高いという。
東芝はすでに、「BiCS」と呼ぶ3次元NANDの技術を07年に開発。
多層のセルを一度に 形成できるのが特徴だ。
NANDの製造拠点である四日市工場(三重県四日市市)の関係者の 中には「3次元は思っていたより難しい」との声が聞かれ、佐々木社長の青写真通り、進むかは不透明。
ただ、「サムスンも13年前後の量産を目指しているが、彼らもBiCSの考え方をもとに開発している。負けるわけにはいかない」と対抗心と自信をのぞかせる。
東芝はNANDと並び成長の柱に位置づけていた原子力事業が東京電力福島第一原発事故で 見直しを迫られる。
スマートグリッド関連事業など他の事業が育つまで、NAND事業の行方が同社の推進力を左右する。
NAND型フラッシュメモリーの11年1―3月期の市場シェアは首位のサムスンが36・2%。
東芝は35・1%と猛追。
微細化で先行し、サムスンの背中が見えてきた今、3次元NANDを早期に事業化できるかどうかは、長期的に東芝のシェアを占う試金石になる。
▲補足、感想など
サムスンという会社の異様なほどの利益率の高さには、ごまかしがあるのだろう。
一企業の収益につき、韓国という国が税金で補填しているということであろう。
その証拠に、韓国全体の利付の借金が200兆円に上るとか発表されていた。
日本の国債と違って、海外の(恐らくヨーロッパの)金融機関等からの借金の部分が多いはずであろうから、利息を払うだけでも苦しかろう。
(借金の額は毎年増え続けている。しかし、imf へ助けを求めることは韓国自体も拒否しているし、imf も嫌がっている。最後の最後のところは、日本へ泣きつこう・・というハラを韓国という国は固めているということ。しかも、こっそりと)
韓国という国は、サムスンなどの大企業を生かすために、税金で補填し、大企業の社員以外の一般の国民の生活を犠牲にしている。それが韓国の底辺の階層の人達が貧しい理由であろう。
平たくいえば、サムスンは親方ナントカの上に乗っかって、こういう新製品を開発しているということになる。
よしんば、失敗したところで、税金で支えてもらい、食うには困らないということだ。
そういう会社と、東芝のような日本の民間の一企業では、開発に賭ける「熱意」が違おう。
それが、もう数年でサムスンを追い抜こうという根拠だ。