2014年6月4日水曜日

コメと薬をくれ—と北朝鮮。

まぁ、薬は分かる。

 でも、なぜお米なのだろう。
 北朝鮮の緯度では、お米は作りづらいだろう。

 ならば、考えることは2つだ。
1.寒冷地でも育つ稲の品種を改良する。
2.稲以外の主たる食物とするものを育てる。例えば、ジャガイモとか。なにかアンデスあたりに食料になる植物があったと思うが。

 表題の「コメをくれ」という表現には、上でふれた2つの解決策のいずれもうまくいかなかった—ということを意味していよう。
 もう、先の大戦から70年近く、朝鮮戦争が停戦となってからでも60年以上は十分に経っているではないか。

 この「国民の不活性化」こそが、「儒教」というものか。
 また、12世紀、モンゴル軍と一緒に南下したエベンギ族の生活習慣というものなのだろうな。
 まさしく、12世紀から20世紀まで続いた李氏朝鮮の生活・暮らしぶりをそのまま継承した国家ということなのだろう。

 以下、新聞から抜粋。

 5月末にスウェーデンで開催された日朝政府間協議で、北朝鮮側がコメを含む食糧と医薬品などの支援を 日本側に求めていた。
 日本側は民間レベルで人道目的の 支援物資輸送を容認することで合意を図った。
 
 政府としては北朝鮮に厳しい国内世論に配慮しながら、拉致問題の再調査を北朝鮮に促す狙いとみられる。
 関係者によると、5月の協議で北朝鮮側は「コメや医薬品が必要だ」と主張。

 日本側は、政府による 対北朝鮮人道支援は、拉致問題を含む一連の調査で実際の進展がないと応じられないと回答。


▲補足、感想など

 掲示板の書き込みから転記してみよう。
 もともと、朝鮮半島にはイネなどできるような場所ではなかったようだ。

--ここから--

 基本、水稲栽培を始めるには、大変な労力と時間が必要。
 ために、ヒエ(コーリャン)や代換え食物の生産は間接的になり、水稲地は跡として残る。
 主食を米に変えた場合、食料である水稲を奪われた場合、ほぼ民族は死滅する。

 理由は代換え食料が無いから。
 でも、韓国と北朝鮮で悲惨な事は起きていなかったし、当時の水稲跡地があったのは極々一部。 
 それも仏田か国家田しか無くて、耕作地は精々数百人を喰わせられるだけの面積しかなかった。  つまり、水稲は一般的でなく、奉納品としての米の栽培しかできてなかった。半島の南端だけ。

--ここまで--

 なにか、北朝鮮の将軍様は、白米しかめしあがらないのだとか—。掲示板に書き込まれた文章だが、それをご紹介。

--ここから--

 2010/12/12(日) 

 確かそばとか稗とかコーリャンとか植えたほうがいいよって日本の専門家とかが言っても 
 「そんな粗末な物、将軍様の畑に植えられるか!」とか言うんだっけ。 

--ここまで--

 なにか、北朝鮮のエリート達は、お米に対する執着が強いらしい。
 ならば。
 冒頭でふれたように、イネの品種改良を一生懸命すればいいではないか—と日本人なら思う。
<韓国には、日本の寒冷地用のイネが不法に流入しているらしい。あれでももらったら-->

 でも、そういう「熱意」が通じない社会、通じない仕組みになっているのだろうな。

 儒教の影響か、エベンキ族の性(さが)なのか。

 まぁ、日本人は、「無視の一手」で。