▲2016年の米大統領選ではおそらくヒラリー・クリントンさんがアメリカ史上初めての女性大統領となるであろう。
クリントンさんが回顧録を出したようだ。
この記事から、次期米国大統領の動きを推定してみたい。
以下、新聞から抜粋。
中国にらみ訪日…クリントン氏、外交に強硬姿勢
クリントン氏は回顧録で、世界への軍事的関与を控えるオバマ大統領の
理想主義的外交と比べて強硬な姿勢を示し、中道保守層に支持を広げる意欲を見せている。
アジア政策では、中国をにらんだ同盟強化のため、最初の訪問地に日本を選んだことを明らかにした。
プーチン露大統領については「怒りっぽくて横暴であることが次第に分かってきた」と批判した。
シリアを巡っては、自らが反政府勢力への武器供与を主張したが、オバマ大統領が受け入れなかったことを指摘。
「私も含め、誰も議論では負けたくなかった。ただ、これは大統領の判断であり、私は彼の決定を尊重した」と振り返った。
エジプトのムバラク政権が崩壊した11年の民衆デモでは、
オバマ大統領側近が「劇的な展開と理想主義にのみ込まれていた」と言及。
自らは中東情勢の不安定化を懸念していたとしている。
▲補足、感想など
いや、まぁ、実務と机上での話とは異なろう。
でも、それぞれの判断を読んでいると、オバマさんの優柔不断さが目立つなぁ。
頭の良し悪しというより、決断力の差とでもいうべきものだろうな。
えっと、内容はクリントンさんが国務長官をしていた時の経験を書いているようだ。
オバマさんに比べ、クリントンさんは頭でっかちではなくて、もう少し実務的なのだろうな。
記事にあるごとく、オバマさんと比較すれば、「もう少し強硬な姿勢で、中道保守党からの支持を受ける政策」を考えるということか。
今、イラクではイスラム保守派(旧タリバン系)が、再度、イラク全土を支配しかけている。
オバマさんは、もうアメリカは関与しないよ—と考えているようだ。
筆者も同感だ。
水を飲みたくない馬を水場につれてきても、水を飲みはしない。
自らが、民主主義というものを望まない限り、国家として民主主義とはならない。
結局、民族自決なのだ。
全ての民族・国家が民主主義を・文明化を望んでいると考えるのは先進国の思い込みに過ぎない。
文明が善なのか—と考える民族も多いのだ。
女性に教育は不要だ—と考える民族もいるのだ。
これに先進国が介入しても、上でふれたイラクと同じ状況となる。
その国の女性達が、自ら戦って、「女性が教育を受ける権利」を獲得するしかないのだ。
そこらを考え違いしないようにしよう。
卑近な例では北朝鮮だ。
自らの手で、自ら食べる食料を育て収穫しようと決心しない限り、いつまでも「こじき」のような環境・地位から抜け出せないのだ。
実に12世紀から21世紀まで継続しているのだ。こういう民族もいるのだ。
上でふれたように「水を飲みたくない民族は水場につれていっても水を飲みはしない」
北朝鮮という民族が、自ら水を飲みたくなるまでじっと待つしかないのだ。
いや、話がとんでもないところまでいった。
クリントンさんの話だった。
話を元に戻せば、オバマさんはイラクを放置するであろう。
2016年に、クリントンさんが大統領となっても、再度、イラクへ米軍を送るということはすまい。
武器供与ぐらいはするであろうが。
日本とすれば、クリントンさんの方が話が通じそうだな。
それだけ、クリントンさんの方が日本に対する理解があるのだろう。