▲家具を売るって、そもそも難しい。
筆者でもこんなものがほしいとか思うのは、そう多くない。
書斎に置く、ちょっと頑丈な机と椅子。
後は、居間に置くちょいと高級感のあるコタツ兼の座卓ぐらいかな。
大塚家具の社長には、新しいアイデアがない。
今さら、ノキア、ニトリの真似をしてもおそすぎるだろう。
発想を変えて、アフリカで、家具を作って、それを輸入する感じぐらいでないと、対抗できるネタがない。
まず、大塚家具の現状をみてみよう。
「もう、潰れるか、買収されるしかないのよ……」
大塚家具の大塚久美子社長(50)が、こう言って号泣したという。
6月1日、有明本社に各店の店長を集めてのことだ。
現在、同社の株価は500円を割り、創業以来初の400円台(489円:6月18日)にまで墜ちたのである――。
鬼の目にも涙……と思った店長もいたことだろう。だが、さすがに「潰れるか、買収されるしかない」と泣きながら言われれば、気も引き締まる? いや、ドン引きしたはずだ。
もちろん大塚家具は「定例の全部門長会議を開催いたしました」(広報室)と、緊急の会議ではなかったと否定する。
しかし、とある事情通は、6月1日の会議は緊急に集められたもので、「定例の全部門長会議とは別物」と明かす。加えて、こうも言うのだ。
「最後には執行役員が出てきて、『売上取って、頑張っていこう』と言い出した時にはシラけましたね。これまで好き勝手な経営をしておきながら、今頃になって、頑張ろうだの言われてもね……」
果たして、これから大塚家具はどこへ向かうのか――。
下がり続ける株価
今年(2018年)2月には2017年12月期決算が過去最高72億5900万円もの大赤字となることが発表された。
3月26日の株主総会では「回復の兆し」を強調して、5月11日の18年12月第1四半期の決算報告では、9四半期ぶりの黒字転換! とぶち上げた大塚家具。
だが、株価は下がる一方で、とうとう600円台を割って、6月1日には561円、5日には535円、15日には一時502円まで下がり、18日にはついに500円を割った。
「創業者で久美子社長の父である勝久前社長(75)の頃にも526円をつけたこともありましたが、財務状況は全くマシでした。今年は845円で幕を開けましたが、以来最安値を更新し続け、ついに上場以来の最安値という状態です。
9四半期ぶりの黒字化といっても、結局は不動産の売却益で、本業は悪化の一方なんです」(業界紙記者)
ちなみに久美子社長が勝久氏と骨肉の争いを演じていた15年3月には、大塚家具の株価は2488円を記録。久美子社長が実権を握り、翌16年は1515円、17年は1068円でスタートしていた。
また、今年に入って店舗での月次売り上げが、前年同月比を上回ったことはない。
1月(83.1%)、2月(92.3%)、3月(83.7%)、4月(87.4%)、5月(90.0%)という具合である。
72億円の赤字を出した時よりも深刻である。
▲補足、感想など
久美子社長はなにを考えていたのだろう。
ニトリの真似をすれば—とか考えたということなのかな。
でも。
転換するタイミングが遅すぎるであろう。
結局、久美子社長って、「頭でっかち」なのだな。
ニトリの真似をすれば、きっとうまくいく—と考えたということか。
でも。
真似ではダメなのだ。
新しいアイデアがなければ---アフリカで製造して輸入とか、例えば、中国、ベトナムなどの富裕層に高級家具を売り込むというアイデアが必要だ。
大分前に取り上げたとき、どうすればいいのか—提案していた書き込みがあったな。
もう一度、転記してみよう。
--ここから--
● 危機を招いた
久美子体制の 二つの過ち
大塚家具の業績はなぜこれほどまでに落ち込んだのか。大きな理由は二つある。
一つは中途半端な価格戦略だ。
家具業界は、低価格商品を強みとするニトリやスウェーデンのイケアの勃興によって、
高級品と普及品への二極化が進んだ。
勝久前会長は、そうした変化の中にあっても高級品路線を貫いてきた。
一方、久美子社長はニトリやイケアに対抗すべく、従来よりも低価格な商品を増やし、全方位戦略を敷いている。そのため、「誰がターゲットなのか」がぼやけてしまった。
より大きな理由は二つ目にある。安売りセールによる「大塚家具ファン」の心離れだ。
大塚家具は創業以来、問屋を通さないという流通形態を取ることで百貨店などの競合と差別化し、高級品をできるだけ安く販売するモデルを築いてきた。
1993年以降は、商品は最初からできる限り低価格に抑え、どれだけ客に頼まれても「原則、値引きはしない」をおきてにした。
客が愛想を尽かして帰っても、百貨店などで同じ商品の価格を比較して、大塚家具に戻ってくるケースが多かったという。それ故、リピーターが多いのが特徴だった。
安易なセールは、このモデルでつかんだファンからの信頼を裏切ることになる。
しかし、15年4~5月に開催した「大感謝セール」以降、久美子社長体制ではこれまでに計4回のセールを実施した。
“禁断の果実”に手を出した結果、15年3月の株主総会以降、セール実施月を除くと、
店舗売上高が前年実績を超えた月はほとんどない。
結局、業績悪化に拍車が掛かるばかりとなった。
95俺が久美子に大塚家具が起死回生奇跡のV字回復する方法を教えてやるわ
まず、可哀想だが。こうなってしまったら店舗数の縮小化と社員の早期退職やリストラは免れない。
スリム化は必至
で、次にマーケティングの基本の購買のターゲットはどこにするべきなのか
これをありとあらゆるデータやアンケートなどの情報収集をするしかない。
おそらく日本人ならバブル世代以上の年配層
また会員制みたいにして、家具好きである程度の所得がある人の相談にのる。
コーディネートするというきめ細かい御用聞きのようなサービスが必要になってくる。
外国人なら中国人やインド人、東南アジアなどのアジア人をターゲットにするべき
日本人はもう家具を揃えてしまってる人が多いが
まだ海外にはこれから良い家具を揃えたい。って人は山ほどいる。
大塚家具が日本でしてきた経験のノウハウをこれから成長するアジアで活かすということ
だから、海外に目を向けていくしかない。
最後に落ちてしまった大塚家具のブランドイメージをどうやって回復するかどうか
これが難しい。
日本では一旦ニトリや中古のリサイクルショップみたいなのをやってしまったから
ブランド価値やブランドイメージを失ってしまった。
海外の外国人は騙せるとは思う。日本の信頼や安心、サービス、物が良いを前面に押し出してやればいい。
--ここまで--
外国人なら中国人やインド人、東南アジアなどのアジア人をターゲットにするべき
。
日本人はもう家具を揃えてしまってる人が多いが
まだ海外にはこれから良い家具を揃えたい。って人は山ほどいる。
大塚家具が日本でしてきた経験のノウハウをこれから成長するアジアで活かすということ
だから、海外に目を向けていくしかない。
こういう発想の転換が必要なのだろうな。
※追記
大塚家具から、上の記事について反論がでているようだ。
--ここから--
大塚久美子社長もツイッターを通じて「当社に関する記事がネットに掲載されていますが、私は記事にあるような趣旨の話はしていません。ホームページにも会社コメントを掲載しました」と投稿し、「このような記事で、日々一所懸命働いている社員、株主、お取引先の皆様を不安にさせてしまっているのが悲しいです。大塚家具は転換点にあって産みの苦しみの最中ですが、一歩一歩前進しています。リニューアルした有明をぜひご覧ください」とメッセージしている。
--ここまで--
まぁ、大事なことは、社長の「新しいアイデア」だ。
上にあるような、中国人、インド人、東南アジアの富裕層に、日本で工夫した高級家具を売る--というような「アイデア」を示すことこそ、久美子社長のまず、なすべきことではないのか。