2011年6月4日土曜日

乱暴ではなく、非人間的な発言だ。田原発言。

▲世の中には、他人の心の痛みが分からない人間がいる。

 田原総一朗という人は、そういう人であろう。

 この人のなんという、非人間的な発言を見よ。

 以下、新聞から抜粋。

 北朝鮮による拉致被害者の有本恵子さんの両親が、ジャーナリスト田原総一朗氏(77)によるテレビ番組の発言を巡って、田原氏に慰謝料の 支払いを求めた訴訟の口頭弁論が、神戸地裁であった。

 田原氏は本人尋問で「乱暴な発言をして申し訳ない」と両親に謝罪した。

 田原氏は2009年4月のテレビ番組で、有本さんについて「外務省も生きていないことはわかっている」と発言した。

 この日、田原氏は発言の根拠として「外務省幹部に取材した際、『生きて帰国させる』とは言わなかった。

 日朝交渉で、同省は生存を前提にしていない」と説明した。

 両親に対しては「政府や外務省を批判するための発言で、 傷つける意図はなかった」と釈明した。

 有本さんの母嘉代子さん(85)は「親には耐え難い発言。

 私たちの心を思ってくれればできないはずだ」と述べた。

 閉廷後、田原氏は「発言は言葉足らずだったかもしれない。ご両親を前に説明できてよかった」
と話し、父明弘さん(82)は「発言の証拠が出ていない。虚偽との認識は変わらない」と。

▲補足、感想など

 外務省・政府を批判?

 それは違う。そんな話ではなかった。

 あの田原さんの発言は、オレだけは知っている--という発言だった。

 ジャーナリストとかいう自分の力量・能力を見せたいがための発言だった。

 おそらく、その前に北朝鮮を訪問して、金主席周辺から内々に聞いたのかもしれない。

  オレは北朝鮮の首脳から聞いたんだ--。オレだけは本当のことをしっているんだ・・・という発言の仕方であった。

 ここに田原さんの発言の核心があり、拉致された人の両親がどう思うとかの配慮なんて頭からふっとんでいた。

 なにが、外務省を政府を批判だ。

 嘘をいえ。

 後からつけたもっともらしい言い訳ではないか。

 いや、ちょっと違うなぁ。

 これでは、筆者が田原さんを攻撃したい核心の部分が外れている。

 まず。

 1.北朝鮮の首脳か、仮に金主席が発言したところで、「その内容が本当だ」と言えるのか・・・ということだ。

  北朝鮮でのことなぞ、どこまでも本当だと言えることではないではないか。

 2.田原さんという人は、その北朝鮮の首脳周辺からの発言を本当だと受け止め、オレだけが知っているとテレビで発言したのだ。

  それでジャーナリストといえるか。

  いわば、詐欺師のいっていることを真に受けて、オレだけは知っていると発言したものではないか。

  そして、オレがオレだけが・・・と強調したいがために、北朝鮮に拉致された人の両親の思い(年齢を見てみよ。生きているうちに会えるものなら・・・と考えている人たちなのだ)を無視したものだ。

 これを非人間的と言わずして、なんというか。