2012年12月5日水曜日

エネルギー、食料を他国に委ねることはできない。


▲大前さんってどこかおかしいのではあるまいか。
サハリンから電力をひっぱってくればという主張なのだが、これほどリスクの高いことがよくも平気で言えるものだ。
表題で筆者が主張しているように、食料、エネルギーを他国の手に委ねることはできない。
国家の安全を守るという視点から当然のことであろう。
そう言えば、民主党の議員(韓国系の帰化人だろうな)が昨年かなぁ、韓国から電力をとかいっていたなぁ。
同じように、いわば首根っこの部分を他国に押さえられてしまうということなのだ。
こんな主張にだまされるな。
まず、大前さんの記事から抜粋。

新政権はロシアと電力輸入などの経済協力を進めよ
サハリンで発電した電力を、電力損失の少ない超高圧直流送電で北海道の稚内まで送る。
サハリンの南端から稚内までの宗谷海峡は40キロしかないので、すぐにケーブルを通すことができる。
北海道と本州の津軽海峡にはすでに高圧直流送電網が通っているので 東日本の電力不足はこれにより解消することができる。
場合によっては北海道だけではなく、上述のパイプラインのルートで鹿嶋あたりまで1000キロの超高圧直流送電線を引いてもよい。
中国で最近完成した四川省宜寶市(Yibin、イービン)から 上海までの高圧直流送電線は2000キロであるが、これを敷設したスイスのABB社へのヒアリングでは 電源ロスは7%に過ぎない、ということである。
これは札幌から沖縄までに匹敵する距離で、サハリンでもウラジオストクでも 日本に電力を持ち込めば経済的に十分にペイする技術が実はすでに世界にはある、ということである。
日本では火力発電所を建設するのに、厳しい環境アセスメントなどが必要なので45年はかかるが、 ロシアなら比較的早く発電所ができあがるだろうし、付加価値をつけて輸出することになるのでロシアにとってもメリットがあるだろう。
発電所そのものは日本の資本で建設してもいいし、ロシアが金を払って日本企業が建設してもよい。
サハリンから電力を日本が輸入する、というのが今後のエネルギー政策として非常に重要になってくる。
使用済み核燃料の永久保存地に関しても日本は国内に受け入れ先がない。
極東ロシアのツンドラ地帯を借りて使わせてもらえば「トイレのないマンション」と言われた日本の原発の燃料サイクル問題にも光明が射す。
エネルギー問題で苦しんでいる日本をロシアが真摯に助けてくれるのかどうか、 ロシアとのきめの細かな話し合いができた。
お互いにメリットが大きいということが確認されたので、 ロシアとの平和条約締結も視野に入れた広範な話し合いを新内閣の初仕事として期待したい。

▲補足、感想など
なにを言ってんだ! と思う。
なにかお気楽な発想だな。
そういえば、こんな事例、どこかでみたなぁ。
ヨーロッパ諸国へ、ロシアから天然ガスのパイプが通っていて、数年前に東欧のどこかの国が価格交渉が折り合わず、ガスが止められたとかいうことがなかったか。
これでは、国家としての「独立性」も危ぶまれよう。
ましてや、ロシア人が相手だ。
サハリン2—とかの原油がらみの利権を、ムリヤリ、ロシア側に奪われたとかいうこともあったろう。
そんな相手に、この大前さんの主張のなんという「お気楽さ・天然ボケさ」であろうか。
もう一度確認したい。
エネルギー、食料の部分を他国に委ねることは絶対にできない。
日本という国の「独立性」「安全性」を脅かすような主張には絶対に反対する。
日本は、苦しくても、自国の中に発電所を作り、自前のエネルギーを供給するという「鉄則」を守らなくてはならない。