2018年6月21日木曜日

新幹線死傷事件の小島容疑者の少し詳しい事情が分かりだした


▲キチガイだろう—と言ってしまえばそれまでなのだが---
 この容疑者の生い立ちのようなものが少し分かり始めた。

 まず、その記事からみてみよう。

 神奈川県内を走行中の東海道新幹線内で乗客の男女3人が刃物で襲われ殺傷された事件で、小島一朗容疑者(22)は県警の調べに「むしゃくしゃしてやった。誰でも良かった」と供述し、社会への恨みにも言及している。
 凶行の背景に何があったのか。

 親族の証言や自筆ノートからは親子の軋轢から家庭で孤立し、現実社会にもなじめないまま自殺願望や暴力性を強めた半生が浮かぶ。
 「今は『元息子』という感覚。籍もなく家族ではない」。
 愛知県一宮市の父親(52)は昨年9月に母方の祖母(81)と養子縁組した小島容疑者を「一朗君」と呼ぶ。被害者への謝罪を口にする一方、関係断絶を強くにじませながら、少年期を振り返る。
 小島容疑者は中学卒業まで両親と姉、父方の祖父母の6人で暮らした。
 「昔から精神的に幼く、中学生から体と精神面の“差”が特に開いた」。
 中2で学校を休みがちになり、自室にこもってパソコンやゲームに没頭した。

 夏休み中の深夜、両親の寝室に怒鳴り込むこともあった。「なんで姉ちゃんと差別するんだ」。
 叫びながら、包丁や金づちを投げつける。怒りの理由は、母親が買ってきた水筒が「中古」ということだった。
 高校入学を機に小島容疑者は近所の自立支援施設で暮らし始めた。
 「一朗君とはそれから3、4回しか会っていない。彼の荷物も写真もこの家にない」。
 父親の口調は淡々としていた。

 自立支援施設では率先して家事を手伝い、職員の指導にも素直に応じた。
 施設代表の70代男性は「自分から話しかけるタイプではないが、人とうまく付き合おうとしていた」。
 勉強にも真面目に取り組み、電気工事士など複数の資格を取得。
 定時制高校、職業訓練校を経て平成27年、埼玉県の機械修理会社に就職した。
 就職時、年配の入所者から背広をプレゼントされたといい、周囲に馴染んでいた。

 しかし、就職先では人間関係のトラブルなどで1年足らずで退社。
 その後は「唯一慕っていた」(親族)という母方の祖母宅に身を寄せ、部屋に引きこもった。
 部屋では祖母とベッドを並べた。
 「こんな生活情けない。こういう生き方はしたくない」と自嘲する一方で「また仕事をして、挫折するのが怖い」「僕はこの世に適応しない」-などと、祖母には本音を打ち明けた。

 自殺をほのめかして家出を繰り返した。自殺用のロープを持ち、祖母が止めても「(長野県の)姨捨山(おばすてやま)で死にたい」などと飛び出していく。
 そのたびに警察に保護されるなどして戻り、一時は精神的な不調をきたして病院に入院した。
 部屋には殺人と罪の意識を取り上げたドストエフスキーの「罪と罰」などの文学作品や、哲学者ハイデッカーの「存在と時間」が並び、自筆のノートには自らの暴力性をつづった。

 「私は暴力がいけないことだというのは分かっている。しかし私は自分自身の正義の方を優先したい」。
 新たな就職先を約1カ月で退職した直後の昨年12月、「自由になりたい」と言い残して行方不明になった。
 祖母がキャッシュカードを渡しておいた口座からは毎月約10万円が引き出され、今年4月に残高が底をついた。
 その約2カ月後、長野県内での野宿生活を経て、刃物を持って新幹線に乗り込んだ。
 「人に殺されるのは最低の死に方だ」。
 かつて祖母にこう語っていたという小島容疑者はなぜ女性を襲い、立ち向かう兵庫県尼崎市の会社員、梅田耕太郎さん(38)に馬乗りになり、刃物を振り下ろしたのか。
 神奈川県警が動機などの解明を進めている。

補足、感想など

 外に向かって、破滅的な行動にでる—というのは、アキハバラ無差別殺傷事件の犯人であった、加藤某に似ている。
 加藤某の犯行の動機は、自分自身の劣等感と自分への嫌悪心であった。

 加藤某が、犯行の動機を語っている記事をみてみよう。

 --ここから--

2010/07/27()

★秋葉原無差別殺傷 第16回公判 加藤被告「ネットの嫌がらせ止めさせようと起こした」
 ・東京・秋葉原の無差別殺傷事件で殺人罪などに問われた加藤智大被告 (27)の第16回公判が、東京地裁(村山浩昭裁判長)で開かれた。
 初めての 被告人質問が行われ、加藤被告は事件を起こした理由を「使っていたインターネットの掲示板で嫌がらせをしてきた人たちに、事件を起こすことで本当に嫌がっていると いうことを伝えたかった」などと動機を述べた。

 加藤被告は掲示板を「建て前の現実社会と違い、本音でものを言い合える場所だった。
 他にかけがえのないものだった」と重要性を強調。
 事件前に「私のふりをして書き込むなどの荒らし行為をされた。
 自分が大切にしていた(ネットでの)人間関係を乗っ取られ、奪われた」 などと振り返った。
 その上で「嫌がらせを止めて欲しかったということを、事件を起こし報道を 通じて知ってもらおうと思った」などと述べた。

 初公判で弁護側は「掲示板サイトは、彼の生活の重要な一部。
 どのように掲示板を 利用していたのか、どういう存在だったのかを解明しなければ、動機を明らかにすることは できない」と指摘している。
 また、この日は8~9日に加藤被告の地元、青森で行われた両親への出張尋問の 内容も報告され、両親がいずれも「なぜこのような事件を起こしたのか分からない」 などと述べたことが明らかにされた。
 加藤被告の被告人質問は8月4日の第20回公判まで5回にわたり行われる予定。

 --ここまで--

 ここに至るまでの過程が分からないと大枠もつかめないか。

 --ここから--

2010/01/29()

殺人鬼加藤を作り出すための加藤のママの尽力は涙なしには語れないお(^ω^ ∪)
加藤のママ的教育方法を箇条書きにするから、各自準拠しろお。

・宿題の作文は一字でも間違えたり汚い文字があると、部分的修正でなくて原稿用紙丸々書き直し

・子供が欲しいものは申請させて全部チェック~の買ったら感想文。モチロン誤字脱字は(ry

※最終的に子は物を欲しがらない良い子になるお

・テレビは基本見せない。ドラえもんとまんが日本昔話だけ許可

※加藤は周りの友達がエヴァとかみてるだろう時に高2までこの方針だお

・賢い子にするため、漢字の熟語の問題だして十秒カウントダウン。十秒以内に答えられないとビンタ。

 痛くて泣くと次の設問で泣きながら正解だしても泣き声うるせーのでビンタ。

・ゲームは土曜日に1時間。基本中の基本。名人も言ってたおね。

・漫画&雑誌は論外。

・友達を家に呼ばせない

・彼女厳禁

※加藤は中学の時の賢さと運動神経のピークで彼女できそうだったので、ママが別れさせたお。

 彼女の家に乗り込んで「お前勉強の邪魔」つったお。

・ママが機嫌悪いときは晩御飯を床にぶちまけて子に食わせる。新聞紙を床の上にひくのはママの愛だお

※パパは助けないお、弟は横目でみてるお。

・極寒の青森で下着姿のまま子を家の外に閉め出す。
 近所の人が「もう勘弁したって~」て来るけど、子を思えばこそなので聞き入れちゃだめだお。

 こんな感じだ。

2010/05/21()
>>9
 加藤ママが加藤智大宛に来た女からの手紙を見て「こんなの貰うなんていやらしい!」と 見せしめに冷蔵庫に貼って晒したのも追加しとけ

 --ここまで--

 いや、表題の小島容疑者が、アキハバラ事件の犯人である加藤某と同じルートを辿ったかどうかは分からない。

 ただ、筆者がひっかかるのは親からの愛情というものを「この容疑者は、十分に、感じていたのだろうか」ということだ。
 植物を育ててみるとすぐ分かる。
 日光が十分に当たらないと、植物はうまく育たない。
 子育ても同じだ。
 「子供自身が、親から十分な愛情を受けている」と感じなければダメなのだ
 親が、子供に十分な愛情を注いでいる—と自覚しているということと違うのだ。

 親から見捨てられ(と小島容疑者は感じているのだろう)、自分の劣等感・自己への嫌悪心というものが、返って、他者への暴力として暴発する例ではないのかなぁ。
 
 上の加藤某の両親の証言を見てみようか。

 --ここから--

 両親への出張尋問の 内容も報告され、両親がいずれも「なぜこのような事件を起こしたのか分からない」 などと述べたことが明らかにされた。

 --ここまで--

 なお、上の加藤某の家族について、記しておきたい。
 母親は精神的におかしくなり離婚、父親は職場におられなくなり実家に帰りひっそり暮らす。弟は、自殺してしまった。
 子育てというものは、これほどのリスクを内包しているのだ。