2022年1月12日水曜日

日本の漫画売上が海外爆増したようだ

 

世界でのコロナ禍の最中で、家でゴロゴロしている人も多いのだろう。日本の漫画が、世界で売れたようだ。以下、記事と日本人からの書き込みをみよう。

20220112日日本「漫画売上が海外爆増!」集英社「絶好調です!(前年比2倍予測」日本「国内売上6000億円!海外売上2000億円!」ベルばら「マリーアントワネットの心理的障壁ぶち抜く偉業」→日本漫画、海外で売り上げが激増 2022/01/11()  ジャンプ+編集部のモミーです。集英社の漫画の2021年の海外売上は、前年に比べて2倍近くに成長しそうと風の噂で聞いています。ジャンプ+の人気作品「怪獣8号」第1巻はフランスだけで何と初版25万部を発行しました(フランスでは1冊6.99ユーロ 、つまり約900円です。それなのに1巻目でいきなり初版25万部は驚異的ですね)。同じく人気作品の「ダンダダン」は、こちらもフランスですが、集英社史上、破格の条件で現地出版社にライセンスしたと聞いています。

<以下、日本人からの書き込み>

268: ドラゴンボールって聖書の次くらいに読まれてたりしないの?

286: >268聖書は一家に1冊だが、漫画はどんどん増えると

261: >>1フランスは文化パスっていうのをばらまいてそれで大勢がマンガを買ったんじゃなかったっけ?

266: >>261文化パスは一人4万円か

439: >>1雑誌連載→単行本化→映像化→グッズ販売というシステムが日本だけだからなしかも作者の権利がちゃんと守られるし一攫千金もある雑誌を何冊も掛け持ちし連載持ってた先人の手塚のおかげやな

4: ジャンプは海外を意識するようになってから腐った

41: >>4いや面白いよジャンプ+

445: >>41やたらLGBTに媚びた作品大杉

5: Amazon(米国)コミック売り上げランキングTOP10022年月11日)日本漫画=49 アメコミ=9 韓国漫画=1 その他=41(カレンダーとか)

17: >>5韓国漫画ってどんなのがあるの?見かけたことすらないんだが

24: >>17つべでピッコマとか言うマンガアプリみたことない?あれ宣伝してるの韓国の漫画だよ

6: Amazon(フランス)漫画売り上げランキングTOP100 22年月11日)日本漫画=95 韓国漫画=2 その他=3

8: あんまり調子乗るとアメリカが漫画潰しに来るよ。

13: >>8アメリカ人作家「助けて!日本の漫画ばっか売れてアメコミが売れないの!」

463: >>13アメコミはそれ以前にポリコレの手によって自滅してしまった感ある

16: >>8本番のポリコレが目を付けそう

86: >>16本番?

30:>>8自動車みたいに何でジャップはうちの漫画買わないんだい?ジャップのマーケットは閉鎖的だってクレームくるな

210: >>30スパイダーマッ!みたいに特撮リニューアルなら行ける、行ける。結局最後は、剣を持ったロボットが戦うけど。

461: >>30アメコミって挿絵見てるみたいでな動きが無い

9: 漫画家とかアニメーターとかきちんと評価された対価を貰うべきだよあまりにもかわいそうすぎる

19: >>9漫画家は正当な対価を貰ってるだろ

163: 実写映画だと貰えないとか前にテルマエの人が言ってたけど是正されたのかな

338: >>163映画が当たれば単行本も合わせて重版かけたり激売れするからそれで印税相当入ってくる作者が言ってるのはそのほかに映画の売り上げからも欲しいと言ってるだけのこといくら映画が売れても打上でただ飯食えるくらいのアニメーターとは全く立場が違う

385: >>9アニメーターはほんとそうだな、うん

15: 鬼滅、呪術、進撃パワー

478: >>15鬼滅と呪術は海外人気そこまでではないような進撃の巨人はぶっちぎりだけど

20: 日本の漫画は昔からレズゲイ変態が物語にいるからなwアメコミとか何周遅れだよって感じ

364: >>20 BLM「出演者の30%は黒人出せよこれ義務な」

21: 日本漫画日本国内売り上げ 6000億円(2020年)海外売り上げ 10002000億円(2020

485: >>21意外と海外売上あるんだね桁がひとつ違うぐらい差があると思ってた

34: アメコミはポリコレに殺されかかってるんだっけ日本に圧力かけてくるとしたらポリコレ路線だな

36: 海外の漫画のコマって上からした、左から右だから日本の漫画って読みづらくならないのかな?

45: >>36そこ、悩みどころみたいね日本もそのうち変わると思う

99: >>45字幕入れる時に左右反転することが多い

204: >>45映画や演劇の上手下手(かみてしもて)は世界共通っぽいので、このまま行くんじゃないかな90年代の裏焼き翻訳もあれはあれで味わい深いものはあったが

50: >>36そもそも、外国の本は左が1ページ目で日本の本は右側1ページ目だから慣れだね

37: フランスと日本は高度な文化を持つもの同士で響き合うものがある

46:どの年代の漫画やアニメが人気なのだろうか

48: 怪獣8号面白いけど、フランス人はどこに惹かれるんだろ

429: >>48そもそもフランスで販売されてる日本のマンガが少ないその少ない中での好調ってだけ日本全てのマンガがフランスに出品されたら他のに押されてそこまで人気出ないでしょ怪獣8号はジャンプ+で無料って思うと格別に面白いけど

444: >>429フランスの漫画市場は日本の次に大きいよ。なのでマンガが少ないということはないと思うわ。

52: フランスで売上が伸びたのってマクロンの文化振興券の影響か?

326:>>52それもあるみたいねF2時もニュースやってた

62: Amazonのランキングを見ると「その着せ替え人形は恋をする」がアメリカとフランスで売れ始めてるな(他の国は知らん)

70:フランスのクーポンが漫画に消えたマクロン大ショック

101: >>70マクロンは来日した時にあちこちの漫画家にアポをとって面会しようとしてなかった?

111: >>101五輪でちょこっと来日しただけだからデマだろ

117: >>111検索したら、こういう記事を見つけた。フランスのマクロン大統領が尾田栄一郎から『ONE PIECE』の原画を貰う

76: フランスで4万円支給の文化パスを18歳に無料配布→日本の漫画が急速に売上伸ばす早速「漫画パス」と呼ぶ人も

80: ジョジョとかヒロアカとかバズってるファンアートは海外のコメ凄いもんな

87: サンデーもがんばれ

91: やっぱりちゃんと著作権が守られてる国と仲良くしたいよねw

128: 【快挙】アメリカの出版業界、日本漫画のおかげで記録的売上を達成!!2021042622:00

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アメリカの出版業界、日本漫画のおかげで記録的売上を達成!20210426日 市場調査会社NPDグループの「NPD BookScan」が、北米における2021年第1四半期の書籍売上データを発表。日本の漫画がアメリカでのグラフィックノベルの売上拡大に大きく貢献したようだ。2021年第1四半期にアメリカ国内の書籍売上が29%増加。海外業界誌ICv2によれば、NPD BookScanがデータ追跡を始めた2004年以来、史上最高の売上を達成したことが分かった。特にグラフィックノベルの売上が「劇的」に増え、販売部数は前年同期比プラス400万部を達成。この数字の実に80%以上を日本の漫画が占めており、出版業界全体の記録的売上にも繋がっようだ。

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143: >>128これって日本のコミックとアメリカの書籍で流通が違うからランキングとして意味をなしてないって情報も同時に読んだけど実際どうなんだろうな

158: 進撃の面白キャラであるオニャンコポンも、海外のポリコレ突撃隊避けのために出したんだろうし

166: 選挙対策かよ【漫画】仏マクロン大統領「菅首相より『鬼滅の刃』の作者・吾峠呼世晴氏に会いたい」と熱望

191: でも海外で日本のアニメやマンガを実写化するのは、もうやめてほしい……こないだ「カウボーイビバップ」がみごと打ち切りにされたし……

197: >>191フランスでシティハンターが映画化されたね。シティハンターの人気が日本よりあるとか。

201: >>197フランス版シティハンターは良かった。作者さんが「面白くできてる」ってほめたぐらいだし

229: フランスは純文学の巨人達が漫画の事をクソミソに言ってる事から見てもマジで人気あると思う

273: >>229昔は日本もそうだった 純文学の連中が漫画叩きまくったが今じゃそういう勢力見る影もない

246: 昨日ネカフェで店員のオススメコーナーの漫画読んでたけどどれも面白かったな

259:ダンダダンって何?おもろいの?

329: 呪術もハイキューも作者が岩手出身なのに舞台が仙台なの悲しすぎるやろ

236: 「ベルばら」とか、フランス人はどう思ってんだろう。

269: >>238ラセーヌの星の0Pほ、フランス大使館が母国でオーディションして決めて、来日して録音したって聞いた。

243: >>236悪女代表だったマリーアントワネットが再評価されるくらいに大人気

256: >>243アントワネットって、悪女扱いなのか?オーストリアの田舎娘って虐められてたとか?

284: >>256大正義フランス革命でぶっ殺しちゃった人が善人だったら困るでしょその心理的障壁をぶち抜いたってのがすごい

248: >>236作者がフランスで勲章を授与されるぐらい人気

365:>>236フランスには歴史の教科がないらしくベルばらで自国の歴史知る人も多かったらしい

376:>>365フランスには歴史の授業が無いのか

223: 翻訳が全てだよな 海外の面白いコミックが入ってこないのは翻訳しないおかげ バカジャップでよかったわ

265: >>223昔は日本のクリエイター達の力が全然無かったからミステリー・SF小説とか、海外の翻訳モノが主体だったんだぜw今はそんな事する必要が全く無いくらい、コンテンツが溢れまくってるからさw

4. 此の分野韓国はお話にならないし中共は世界に受ける物を作れば国から規制されるから暫くは事状態が続くだろう

5. 祖国が金かけてまで中韓スゴイニダやってるのに全部無駄になりむしろ逆効果になってて悔しいニダってか

7. >>5頼みの南朝鮮マンファ()とやらも日本のパクリだしなw哀れすぎる奴隷民族だわ

13. >>7韓国のオリジナルはキムチ戦士しか無いしな。

6. アメコミなんて今じゃ読むの少数派だろ

17. >>6アメリカ人がアメコミを毛嫌いしてるかもしれない

21. >>6原作の漫画はもはや誰も読まないんじゃないか?今度やるスパイダーマンはまだ面白そう

28. >>6アメコミは並行世界で描かれるから、アメリカ人もどれが本筋か分からないとか。ストーリーも会議で決めて漫画も共同作業で、描く会社によって死んだキャラが生きて活躍してる話になる。

8. 留学生からフランス語版のドラゴンボールを見せてもらったのは40年位昔の話。根が深いよ。北米その他が日本文化を理解するのはこれから半世紀以上掛かると思う。

29. >>8無粋を承知で、その頃はまだDr.スランプアラレちゃんの時代だよ。

32. >>29だよな嘘乙とか言わないところが優しいな実際は日本人より日本の歴史に詳しかったり、食べ物に詳しかったり、日本の植物が栽培されて普通に定着してたりするんだけどな。パリ万博で日本ブースはいつも長蛇の列で大人気を教えない特アの発想かなどこの国も歴史歪曲あるあるだなしかし以外なところにカスゴミ資金源か

9.こういう漫画やアニメの話題が出ると出しゃばってくるのが在庫パヨクなんだよな。何かと日本下げにくる。しかも具体的な事例なしに印象操作というか只の悪態。まあどうやっても日本の真似ばかりの韓国コンテンツじゃあ勝負にならん。結果ゴリ押しばかり。

11. >>9ドラマ等では一時期ごり押しで日本より優れていると錯覚させられたけど。冬ソナ以外でなんかあった。韓国の俳優を知らないのもあるけど誰かいた

14. >>11韓流も所詮は、一発屋コンテンツだからな。

18.>>14そして今BSCSでやってるのは、やすいから枠の穴埋めのためむしろCMを入れるためだけにやってる

10.ユン・ソナのドラえもん発言「ドラえもんって、ずっと韓国のマンガだと思っていたんです。それで日本でドラえもんを見たときびっくりして、「これ、韓国のマンガだよ」って言ったら、みんなに何言ってるの?て顔されて。韓国の人はみんなドラえもんが日本のマンガだなんて知らないですよ。今度帰ったらみんなに教えてあげようっと。みんな驚くだろうなあ」

33.>>10しゃーないねいろんな国の書店に行くのが好きだが韓国だけは日本人作家の漫画家の名前を韓国語で書いてるから、作者が韓国人だと思うだろう中国ですらアルファベットと漢字で作者名をきちんと表記しているにな才能ある相手に対してリスペクトがない土下座しろばかり、はんざ

12. ウリナラのウェブトゥーンの方が優れているニダ!どっちが優れているか競争する為にイルボンの漫画の隣に置いておくニダ!

15. 紙媒体が売れてるのは、漫画はそのほうが見やすいしコレクション的にもちょうどいいサイズなんだろうなただ、ネットでももう少し見やすくなるよう進歩してほしいかな決して縦ロールがいいとは思ってないが

16.外国を舞台に漫画を描く時はある程度は時代考証とかするけど、舞台の国ではあまり知られてない事が結構あるらしいね

23. >>16その辺日本の漫画は、実地調査や資料等して書くからすごいて話らしいよ。

27. >>16ghost of tsushimaはよくできたゲームだったが、寺に金剛像が狛犬の位置にあったり部屋にお地蔵さまが置いてあったりの違和感あるが、ベルバラは見てた仏人がフランスで作ったアニメだと思ってたくらい違和感ないらしい。

19. 創作物にくだらん思想を混ぜたアメコミに読者がうんざりした結果オパよがまた勘違い自滅。

20. 韓国の漫画は基本がマウント合戦。在庫が書いた通名漫画でもキメ顔がk-popアイドルと同じ人を見下す表情だからすぐ分かる。最近オタクを主人公にして話の展開を外す面白さを狙い始めたが、小手先だから似た話だらけ。金ペーが愛される文化強国を目指すと21.5に言ってからマンガアプリに中国を舞台にした漫画が増えた。中華製ドラマと同じで後宮の話が多く、主人公はオタクや異能者据えてこちらは日本人に描かせてる。なろうで大ヒットしてる薬屋が主人公の作者も在だろな。webの方を読むと日本語がところどころ変だし登場人物がカネに汚すぎて読むのに辟易する。本の方は編集が修正してる。韓国はセノリしてカネ引っ張ろう、中国はプロパガンダに使おうとしてるから、面白いマンガは生まれない。純粋にマンガが好きな仏や他の国には期待できるか、SJWや宗教に負けない前提だが。

22. ぶっちゃけ、日本の漫画の地位は、良くも悪くも「同人誌(昔の肉筆回覧同人から今の『流通を通さないだけの出版物』に至るまで)」や「同人誌即売会」という土壌があったからこそ、かもしれない豊かな文化の根本には、それを支える豊かな土壌が、どうしても必要になる

25.>>22江戸の昔から識字率が他と隔絶した日本は文字や風刺画を楽しんでいるからね。

34. >>22でも作者のライセンス無視の儲けは良くないと思うのよね売上十万越えたら徴収すべきと思うけどな

24.イランでペルシア語吹替版一休さんを見た時は、一休さんが早口になっててびっくりしました。

26. ルイ王朝下で死んだやつよりフランス革命後に死んだやつのほうが多かった件w

30. >>26コロナ禍の中、金持ちの前の道路にギロチン据え付けてたからな気に食わないヤツは公開処刑しちまえ文化なんだろう

31.該当者なし、と…そりゃそうかwこれまで八百万の神々様に関われなかった奴らが、推薦状手に入れた程度で常時神懸かり、只人でありながら神の権能を手に入れた超人になれるなら誰も苦労せんわな…分け御霊手に入れたらぎっくり腰確定やし…力の源ぶち込まれて何の反動も不可もなく体に馴染むと思ってるなら頭お花畑にも程があるw「賜すに能わず」お疲れさん、もう関わらんから安心しろ。

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上掲の記事には、いくつかリンクした記事があった。いくつかを掲載する。

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202219

こんにちは。ジャンプ+編集部のモミーです。日本からは見られないのでご存知ない人もいると思いますが、集英社は3年前から「MANGA Plus by SHUEISHA(以下、MANGA Plus)という海外向けの漫画配信サービスを始めました。ジャンプ各誌の最新話を、日本と同時に全世界・多言語で読めるようになりました。その「MANGA Plus」は実はジャンプ+編集部が直接運営しています。ほとんどの出版社では、漫画の海外展開は、編集部ではない部署(海外出版ライセンスの部署)が中心に担当しています。編集部はまず人気漫画を生み出すのが担当。そして海外出版ライセンスの部署が、いろんな国の会社から各漫画を出したいとオファーを受け、許諾をして、現地で海外翻訳版が出版・配信される。それが一般的な仕組みだからです。(そして、その仕組みで多くの作品が世界各国で出版・配信され 読者に購入してもらい、売上をあげてきました)なので、「MANGA Plus」を始めてから、多くの人に「何で編集部が海外展開を直接やっているんですか?」と聞かれてきました。しかし僕は、むしろ“編集部だからこそ「MANGA Plus」は運営すべきサービスだ“と考えています。漫画家さんや日本を含む世界中の読者にとって、大きな役割を果たせる可能性を感じています。今回のnoteでは、その理由や狙いを紹介していきます。少しわかりにくいかもしれないので、長文になりますが順を追って書いていきたいと思います。

■まず、漫画の海外市場は今後みんなの想像以上に大きくなる。■昨今、アニメ化を果たすには、海外人気が重要になってきた。■漫画雑誌の役割・価値は新しい漫画を世に届けること。■編集部が自ら海外向けに漫画アプリを展開する理由とは?■「MANGA Plus」の現状と課題。

■まず、漫画の海外市場は今後みんなの想像以上に大きくなる。はじめに、そもそも海外市場は今後いま以上に大きくなる、という話から始めます。漫画の海外展開は可能性ありそうだよね、と「何となく」思っている人は多いと思います。業界内の人でもそれくらいな認識の人は少なくないと思います。しかし僕は、漫画事業にとって海外展開は、遠くない将来「決定的に重要になる」と考えています。まず現状、日本の市場に比べて、海外で漫画はどれくらい売れているのでしょうか。海外の漫画市場規模を測るのはなかなか難しいのですが、2年前の講談社さんの記事を参考にさせていただくと…日本は約4,400億円、海外は合算して約1,000億円弱 つまり、全体の2割弱くらいが海外市場ということになります。「ONE PIECE」の累計発行部数で言うと、昨年の段階で国内が4億部以上、海外が9000万部突破 (凄い)。こちらでも2割弱が海外ということになります。すでに、結構シェアとしては大きいですよね。そしてここ数年、更にものすごい勢いで売上が伸びています。(国内も伸びてますが)。集英社の漫画の2021年の海外売上は、前年に比べて2倍近くに成長しそう と風の噂で 聞いています。ジャンプ+の人気作品「怪獣8号」第1巻はフランスだけで何と初版25万部を発行しました(フランスでは1冊6.99ユーロ 、つまり約900円です。それなのに1巻目でいきなり初版25万部は驚異的ですね)。同じく人気作品の「ダンダダン」は、こちらもフランスですが、集英社史上、破格の条件で現地出版社にライセンスしたと聞いています。それは漫画家さんにとっても、海外からの印税・収入の比率がとても大きくなりつつあることを示しています。僕は約10年前から、ジャンプ×デジタルの仕事に携わっているのですが、10年前のデジャブのように感じます。当時の「何となく電子書籍が大事になってくるよね」という雰囲気。その後、電子書籍は、ご存知の通り10年で「何となく」ではなく「決定的に」重要になりました。きっと10年後、国内と海外の売上の比率は55くらいになるのではないかと、僕は予想しています。

昨今、アニメ化を果たすには、海外人気が重要になってきた。海外で漫画の売上が伸びている大きな理由として挙げられるのが、NetflixCrunchyrollなど動画配信サービスの普及によるアニメ視聴の広がりです。そして、アニメに関しては実は昨年すでに、海外市場が国内市場を上回っています。アニメ産業 市場規模 去年 初めて“海外”が“国内”上回る | NHKニュース 【NHK】去年のアニメ産業の市場規模は、新型コロナウイルスの影響でライブイベントなどの売り上げが大幅に減少し11年ぶりに前  これは、「アニメ化を果たしたりアニメ放送・配信を続けるためには、海外人気が重要」になっていることを示しています。アニメを制作し続けるためには、当たり前ですが、お金が必要です。そのビジネスの市場が海外の方が大きいのであれば、海外で売れそうな作品にアニメ化の声がかかるのは当然ですよね。最近、アニメ事業を行なっている各社から、目星をつけてもらっている漫画について「MANGA Plus」での人気を聞かれる機会がとても増えました。昔から、アンケートの調子や、コミックスの部数を聞かれることはよくありました。今では、その漫画がアニメ化した時に海外で人気が出そうかを図ろうと、「MANGA Plus」にヒアリングされているのだと思います。(「MANGA Plus」では、海外でまだライセンスしていない新しい作品も、日本と同時に複数言語で全世界で連載・公開しているため、データを取ることができます。)国内で各漫画の人気を拡大するためには、アニメは大きな役割を果たします。そのアニメ化を達成するために、すでに海外人気が重要になっているわけです。

■漫画雑誌の役割・価値は新しい漫画を世に届けること。ここまでは、海外は大事と言うだけで、今回のnoteのお題である「編集部がなぜ直接運営するのか」の答えにはなっていません。ここからようやく、なぜジャンプ+編集部が海外展開に直接携っているのか、その理由に近づいていきます。僕は、ジャンプ+編集部(週刊少年ジャンプ編集部)に所属していますが、漫画編集部、そして漫画編集者の最も大きな役目は、「新しい面白い漫画を世に届ける」ことです。面白い人気漫画を生むためには、漫画家さんや編集者の個々の力はもちろんですが、「ジャンプ+」や「週刊少年ジャンプ」といった漫画雑誌の機能が大きな役割を果たします。一言でまとめると、漫画雑誌は「作品を生み、読者と共に育て、広げる」機能・役割を持っています。8年前、僕たちはインターネットやスマートフォンの普及、技術革新により、「WEB上」でも漫画雑誌を運営することで、更に新しく面白い漫画を世に届けられるのではと考えました。そして「ジャンプ+」を創刊しました。結果、「ジャンプ+」から、読者と共に育ち広がった、多くの人気漫画が生まれました。「MANGA Plus」も同様です。インターネットやスマートフォンの普及、技術革新により、「海外」でも漫画雑誌を運営することができる時代になりました。「紙からデジタル、そして海外」と、漫画雑誌の対象を拡大することで、更に新しく面白い漫画をジャンプは世に届けられるのではと考えています。それが「MANGA Plus」の狙いです。つまり、「ジャンプから生まれた人気漫画を、海外にも輸出」ではなく、「ジャンプという仕組み自体を全世界に対象を拡大し、更に新しい面白い漫画を世に届けたい」と考えました。作品を生み読者と共に育てヒット作に育てる漫画雑誌の役割を、「MANGA Plus」によって、「ジャンプ+」は更に果たすことができるのではと、未来に可能性を感じています。

■編集部が自ら海外向けに漫画アプリを展開する理由とは?日本国内では、漫画雑誌も単行本の出版・配信も、出版社が直接の事業として行なっています。一方、これまで海外は、出版社が直接行うわけではなく、各国の会社にライセンスをして、そのライセンシーに出版や配信を行ってもらうケースがほとんどでした。漫画を海外で売ることについて、このモデルは大きな成果を上げ続けています。しかし、「漫画雑誌」の機能という意味では、どうでしょうか。「作品を生み、読者と共に育て広げる」機能を持つ漫画雑誌のその実例を一部挙げてみます。・読切掲載などの投資をして新しい作品や才能を試し育てる。・漫画家と編集者とが打ち合わせを重ねて作品のクオリティアップに努める。・アンケートなど読者から集まるデータを、新作や連載の制作に活かしていく。・人気漫画を目当てで訪れた読者に新連載を読んでもらい新たな作品を発見してもらう。これらは日頃、どの編集部でも漫画雑誌を基点に当たり前に行われていることであり、とても重要な役割を果たしてきました。海外で漫画雑誌を運営するということ。それは、これらを編集部が海外でも自ら行うということです。それが編集部が直接漫画アプリを海外で展開する狙い、の答えです。

■「MANGA Plus」の現状と課題。「MANGA Plus」の現状を最後に少し紹介していきます。読者の数は、MAUでいうと500万人です。(アプリとWEBを足した数)。(ちなみに、国内のジャンプ+は多い月は1000万人を超えます。)いつか、国内と海外の読者を足して1億人を超えることを目指したいと思います。在対応している言語数は7言語。英語、スペイン語、タイ語、インドネシア語、ポルトガル語、ロシア語、フランス語です。ジャンプ+の日本語も加えると8言語になりますね。人気漫画は多くの言語で全世界(一部国・地域は対象外)で日本と同時に最新話を読むことができます。ONE PIECEは日本語以外に6言語で更新しています。海外からの出版や配信のオファーの昨今の活性化の理由の一つとして、「MANGA Plus」の存在があると海外ライセンスの担当者から言われたこともあり、少しずつ役割を果たし始めています。また、海外からの実写映像化を、日本で単行本が出る前の作品についてヒアリングされたケースもありました。なぜその作品を知ったのか聞いたところ、それは「MANGA Plus」でした。一般的に、アニメになると海外ではその作品の知名度が上がる傾向が顕著だと言われます。しかし、「MANGA Plus」では新連載や連載初期から編集部の意思で全世界で外国語版を連載することができます。その結果、アニメがないのに海外で高い人気・知名度を誇る作品もたくさん生まれて来ています。しかし、課題もいろいろと感じています。全世界で「作品を生み、読者と共に育てる」役割を果たす挑戦は、まだ一歩足を踏み出しただけに留まっています。まず集英社では、これまで海外を対象に直接事業を展開したりサービスを運営したことがほとんどありません。デジタルの最新技術やノウハウ、そして海外で自ら事業を行う知見や経験。それらが不足していると感じています。そこで、僕たちジャンプ+編集部は「ジャンプ・デジタルラボ」という窓口で、漫画を創出するための各種デジタル展開に協力してしていただける方との出会いを求めています。ジャンプ+の海外展開は、何十年以上も面白い漫画を輩出し続けてきたジャンプという漫画雑誌を、今後の時代でも、漫画家と読者のために、よりその役割や機能を大きく果たし続けるための挑戦の一つです。海外展開も含めた様々な「ジャンプ+」の挑戦に協力してもらえる方、そして、技術や知見、アイデアを持つご興味のある方がいらっしゃったら、ぜひご応募をお待ちしています!

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リンクした記事その2

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フランスで「日本マンガの人気」再沸騰している訳 若者向け文化補助金の使い道として圧倒的人気 松崎 泰弘 : 大正大学 教授

フランスにおける「日本アニメブーム」の火付け役となった『ゴルドラック(UFOロボ グレンダイザー)』フランスは今や、日本に次ぐ世界2位の漫画市場。そのフランスで日本の漫画やアニメーションの人気が再沸騰している。ドイツの調査会社GFKの調べによると、18月のマンガ売り上げは約2900万部と前年同期間比で2倍に膨らんだ。フランス語で漫画は通常、「バンド・デシネ(bande dessinée、略称BD)」と呼ぶ。これに対して、日本の漫画は「マンガ(manga)」。「マンガ」はフランス語として浸透している。コロナ禍以前はアニメの原画などを買い求めて東京・秋葉原の店を訪れるフランス人も珍しくなかった。2021年に入ってマンガ・アニメ熱が一段と高まっているのはコロナ禍のロックダウンに伴い、自宅でマンガやアニメに熱中する若者が増えたことに加え、同国のマクロン大統領が公約に掲げていた「カルチャーパス」の導入に後押しされた面が大きい。18歳に約4万円支給「カルチャーパス」はスマートフォン、タブレット、パソコンの専用アプリをダウンロードすると300ユーロ(約4万円)を使える仕組みで、18歳の若者を対象に5月から交付を始めた。2年間にわたって書籍の購入、美術館や映画のチケット予約、ダンスのレッスン受講などさまざまな文化活動や関連商品、サービスへの支出に充当することできる。20221月からは年少の若者にも拡大され、コレージュ(中学校相当)の後半2年間とリセ(高校相当)3年間の計5年間で200ユーロ(約26000円)が交付される見込みだ。「文化の国」フランスらしい施策といえるだろう。「臨時ボーナス」はほとんどがマンガの購入に費やされている。地元メディアによれば、交付開始から3週間で利用全体の84%が約70万冊の書籍購入に充てられ、そのうち71%をマンガが占めたという。売れ筋のタイトルには『鬼滅の刃』『ワンピース』『呪術廻戦』など、日本でもおなじみの作品がズラリと並ぶ。同国のマンガ新作の値段は平均で1冊あたり7ユーロ程度とされる。300ユーロが手に入れば、シリーズ全巻のコレクションをそろえることも可能。SNS上には歓迎のコメントが飛び交った。中には『僕のヒーローアカデミア』のマンガ本を高く積み上げた写真を貼り付け、「カルチャーパス万歳」とツイートする若者もいた。地元メディアは「カルチャーパスがマンガパスと化した」(フリーペーパーの『ヴァンミニュット』電子版)と皮肉交じりで伝えた。「カルチャーパス効果」でマンガの売り上げが急増。ゲーム制作などを手掛ける同国のミクロイド社のステファン・ロンジャール最高経営責任者(CEO)「日本のマンガがフランスのBD市場全体のほぼ半分のシェアに達した」と指摘する。「第一次」日本アニメブームは70年代 フランスでのアニメ・マンガブームの火付け役となったのが、「UFOロボ グレンダイザー」である。1975年から日本で放映された同作品は地球を守るロボットの戦いを描いたもので、1978年に上陸したフランスでも人気が沸騰。『ゴルドラック』というタイトルで放映され、多くの子どもたちを引き付けた。『ゴルドラック』人気はやがて、『キャンディ・キャンディ』『美少女戦士セーラームーン』など他のアニメ作品にも飛び火。1993年の『ドラゴンボール』出版から始まったマンガブームの基礎も作った。「自分は『ゴルドラック』、妹は『キャンディ・キャンディ』を見て育った」と話すのは、日韓両国のカルチャーに詳しい仏『ル・モンド』紙のフィリップ・メスメール記者だ。「他の欧州の国々よりも早く放映が始まったのが、日本のアニメやマンガがフランスに定着した一因」(メスメール氏)という。作品の醸し出す世界観はフランスの視聴者や読者を魅了した。「登場するヒーローに自らの姿を重ね合わせるなどして没入するのが容易」(同氏)。手を十字に交差させて『ウルトラマン』の必殺技、スペシウム光線を放つポーズを真似していた日本の子どもたちの姿を彷彿させる。ストーリーの多様性や絵の繊細さなども支持される理由の一つだ。「日常生活や家族との関係で青少年の抱く疑問や葛藤などが盛り込まれるなど、ストーリーに深みや豊かさがある」(ミクロイド社のイヴ・ブレオー上級副社長)。フランスでは従来、アニメや漫画は子ども向けのものと考えられていただけに、大人にも広く愛される日本のアニメやマンガのストーリーは新鮮だったに違いない。今では幼少期からアニメに慣れ親しんだ親の世代から子どもまで幅広い層に受け入れられている。マンガ市場の拡大に伴い、日本製アニメ人気もさらに高まっている。日本アニメを中心に配信するアニメ・デジタル・ネットワーク(ADN)、ネットフリックスなどの動画ストリーミングサービスも新たな需要を掘り起こすのに一役買っているようだ。日本の文化などを紹介しようとパリで開かれているイベント「ジャパンエキスポ」の会場は、忍者アニメ『NARUTO』などのコスプレを身に纏う多くの若者であふれる。フランスの企業も商機を逃す手はない。日本のコンテンツのライセンス取得などを虎視眈々と狙う。「彼らはマーケットの商習慣を熟知している」と日本のアニメ業界の関係者は指摘する。ミクロイド社も2019年、日本に代表事務所を立ち上げた。今年2月には『グレンダイザー』の原作者、永井豪氏のアニメ企画・版権管理会社と同作品をモチーフにしたパソコンや専用機向けのゲームを開発することで合意。ロンジャールCEOは「フランスやイタリアでの『ゴルドラック』のブランド力は非常に強い」と話す。同社は2023年をメドにゲームを販売する予定。同時に、グループ会社を通じてフィギュアなども投入する計画だ。マンガの「政治利用」の声もあるが…7月に東京五輪の開会式出席のため、日本を訪れたマクロン大統領はマンガ『AKIRA』の作者の大友克洋氏、マンガ『FAIRY TAIL』作者の真島ヒロ氏、ゲームシリーズ『DARK SOULS』のクリエーターの宮崎英高氏といった日本の著名な漫画家やゲームのクリエーターと懇談。『ワンピース』の作者、尾田栄一郎氏からの直筆メッセージ入りの原画をプレゼントとして受け取ったことと併せ、ツイッターで報告した。大統領は「カルチャーパスの成功は文化が私たちを一つにすることを証明している」などとツイート。「来年の大統領選に向けて若年層の支持を集めるための政治的な思惑が見え隠れする」(フランスの企業経営者)との指摘もあるが、その真意はともかく、クールジャパンの先兵ともいうべきアニメやマンガがフランスの多くの若者を虜にしている証左であることに疑いはなさそうだ。

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