2022年1月5日水曜日

トヨタが2025年を目処に、独自の車の基盤ソフトを実用化する

 

トヨタが、車に関する独自の基盤ソフトを開発するという。そして、その中身がトロンだと聞いて、日本人として胸が騒がずにはおられなかった。まず、トヨタの記事と日本人からの書き込みをみよう。また、最後にトロンについて少しふれたい。

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卜ヨタ、独自の基盤ソフト2022/01/04

25年メド実用化車載用、外販もプラットフォーマー狙う トヨタ自動車は2025年にも、次世代車の加速や安全制御機能などを一括で動かす頭脳にあたる基本的な車載ソフトウエアを実用化する。自社製の車両に搭載するだけでなく、他の自動車メーカーにも販売する。独フォルクスワーゲン(VW)など自動車メーカドのほか、IT(情報技術)人手が車載ソフトの標準仕様を握ることで収益を得る「プラットフォーマー」の地位を狙っており、せめぎ合いが激しくなっている。トヨタが開発を進めるのは「アリーン」と呼ぶ車載用の基盤ソフト。米マイクロソフトの「ウィンドウズ」や米アップルの「iOS」などの基本ソフト(OS)の車版と言える。トヨタ子会社のウーブンープラネット・ホールディングス(東京・中央)が主に開発を手掛ける。25年をめどにアリーンを自車に搭載する。その後、SUBARUなど提携関係にある企業だけでなく、外販で電気自動車 (EV)や自動運転車を手掛ける国内外のメーカーやスタートアップなども使えるようにする。ライセンス料などで収益確保を検討している。ハンドルやブレーキ、加速などの制御機能のほか、地図情報や渋滞情報などの受信も一括でアリーンが担う。メーカーや車種に関係なく、アリーンを搭載する車なら、共通の機能が利用できるようになる。自動車メーカーにとっては、スマートフォンのアップデートのように、消費者がネット経由で自動車ソフトを更新し、自動運転や車載機器の性能を向上させる機能が入れやすくなる。開発面でもメリットが大きい。ハ=ドの開発を待たずにソフトの開発ができるほか、グラウド環境で作動するためグループ内などで同時進行・遠隔開発も可能になる。アリーンを外部のソフト開発者にも開放することで、車が専門外の事業者に自動運転や車部品の制御技術の開発を促せる。将来的にスマホアプリのように、様々な事業者が車を巡るサービスを次々と追加できる。利用者や開発者が増えれば、利用者から集まるデータも膨大となり、新たなサービスを生み出せる「プラットフォーム」効果が見込める。同ソフトの業界標準を握ることができれば次世代車の開発でも優位に立てる。競合も基盤ソフトの開発を急ぐ。VWもアリーンと同等の機能を持つ 「VW.0S」開発に着手しており、独ダイムラーは「MB.0S」を24年にも自社の車両に投入する計画だ。米テスラも基盤ソフトを自社開発。完全自動運転を目指しソフトやシステムの開発を続け外販も視野に入れる。米グーグルや完全自動運転のEV参入が取り沙汰されるアップルなどの異業種は、スマホ領域での基本ソフトの成功モデルを車にも広げようとしている。トヨタは、ヒジュ湯技術職の新卒採用で2割程度だったソフトウエア人材を22年舂入社から4~5割まで高める。開発額は明らかにしていないが、グループ全体で今度は開発を1万800人体制としてソフト開発への傾斜を強める。

<以下、日本人からの書き込み>

2TOS

3AUTOSARでなくて?

8>>3名前忘れたけど何かプラットフォームを自前で持ってたはずAUTOSARじゃないやつ

6:アメ車メーカーはAndroidだかマイクロソフトのOS載せるって前に記事読んだなω・`)

43>>6AndroidLinuxだからリアルタイムOSだけど、Windowsは非リアルタイムだから制御系は無理じゃない?

49>>43いやいやLinuxRTOSじゃないぞ。派生のRTLinuxRTOSだけど。

10:織機から始まり、自動車、船、フォーク、電池…挙げ句の果てにはソフトまで創り出すそれが世界最大のメーカー・トヨタグループ

14:何でもかんでもトヨタが牛耳るのかよ旧車好きには地獄しか待ってないな

19appleは車の開発ではなく、これをやればよかったのにな~wトヨタにpositionとられてしまったwwwざま~www

36:ガキの頃の未来予想図でチューブの中をカプセルみたいな車が移動する交通手段が描かれていたがとうとう世界共通のフォーマットが出来るのか?

40:トヨタはちょっと前から情報系の人材めっちゃ採ってたからなあTNGAの次はFNZAでも作るんじゃねえの

41これ、OSが日本製のTRONオペレーティングシステムなんだよな。これのおかげでプリウス訴訟に勝てた。

59世界のトップ争いは大変だな、トヨタには頑張って欲しい。

65>>59大型の全固体電池が量産できるようになれば、EVのシェア覇権に勝てそうな感じもするが、計算上電力が到底足りなくなるから原発稼働させるかまたは水素自動車と平行開発がリスク回避になるかと思う。

77EVは比較的簡単に作れるけどプラットホームのエコシステムは、世界の勝者にしか構築できないこれは始まる前から負けたのでは?( 一一)

79トヨタの車載OSはすでに世界シェア1

1MIRAIの半自動運転の表示とOS、ほんとによく出来ている。TESLAのクソとは大違い。利用者に責任おっかぶせる欧米人とは違うのだよ。

2 トヨタには頑張ってほしいけど一強じゃつまらないからホンダはもっと頑張ってくれ日産?知らない子ですね

3 コンピュータ制御じゃない車も販売して欲しいガチの「マニュアル」車パワーウインドウもカーナビも要らんwああ、ドラレコは必要か

4 TRON= The Real Time Operating system NucleusTRONチップもよろしくね

7 この前、レンタカーで新型アクアを運転したがよくできてると思ったわ低速で走る街中ならほぼEVだしガソリン車としてももちろん

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トロンについて、ちょいとふれておこうか。

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携帯電話、デジタルカメラ、カーナビゲーション。日本が世界をリードする多くの製品を動かす基本ソフトがある。トロン。世界で最も使われている基本ソフトの一つである。昭和59年、トロンを考案したのは一人の日本人学者だった。東京大学の坂村健。パソコンから家電まであらゆるもの動かせるよう設計した。「基本ソフトは情報化社会の基盤。空気や水と同じ」と考えた坂村は、トロンの仕様書をなんと全世界のメーカーに無料で公開。たちまち内外140社が集まりプロジェクトが結成された。大手メーカーは次々とトロンで動くパソコンを試作。誰でも簡単に使える分かり易さと軽快な動きで評判となった。しかし、平成元年、そこに超大国アメリカが立ちはだかった。日本に対し、小中学校で使うパソコンの規格をトロンに決めるなと迫ってきたのである。自動車やVTRで日本に圧倒され巨額の貿易赤字を抱えたアメリカは、輸入制限や報復関税の制裁措置をちらつかせていた。メーカーは次々とトロン・パソコンから撤退を余儀なくされた。まもなく世界市場を制したのはウィンドウズだった。パソコンの心臓部を握られた日本メーカーの利益率は低下し、基本ソフトを持たない弱さを痛感させられる。窮地に追い込まれたトロン・プロジェクト。しかし、坂村と技術者たちは諦めなかった。「もの作りには自由に改良できる自前の基本ソフトが欠かせない」と各地で技術者たちに訴え、トロンのバージョン・アップを重ねた。逆境の中で技術立国のもの作りの将来のために闘い続けるメンバーの情熱は、革命的な新商品との運命的な出会いを呼び込んでいく。

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