▲ブラジルの新幹線計画の入札が4月11日の予定だったが、3月延期され、7月11日に行われる。
まず、新幹線計画の概要を、ご紹介したい。
リオデジャネイロからサンパウロを経て工業都市カンピナスまでのルート約510キロを 2時間弱で結ぶ計画。
政府は来年中に着工、2014年にブラジルで開催されるサッカーのワールドカップ(W杯)に合わせて開通させたい方針。
しかし、この入札難航の核心は、ブラジル側の条件にあるのだ。
そのアホなというか、人を馬鹿にしたような条件提示の意味は一体なんであろうか。
ブラジルの人間って余程の非常識な民族ではあるまいか。
ブラジルの高速鉄道、入札再延期 企業側が応札見送り
ブラジルのリオデジャネイロとサンパウロを結ぶ高速鉄道建設の入札が再び延期される、と同国政府が各国の企業連合に伝えた。
地元紙によると、11日に予定されていたが、3カ月後に変更された。
三井物産を代表とする日本企業グループも、日本の新幹線のシステムで応札を予定していた。
しかし、受注した企業連合は40年間、鉄道を運営しなければならないが、運賃上限の設定が低すぎ収益性を見込めないとして、複数の企業連合が応札を見送る姿勢を見せた。
このため、昨年11月に予定されていた入札は、今月に延期されていた。
ブラジル政府は、応札企業の資金負担を減らす提案をしたものの、依然としてリスクが高いと応札を見合わせる動きが強まっていた。
政府は2016年のリオデジャネイロ五輪開催に合わせた開業を目指していたが、地元メディアは、五輪に間に合わせるのは困難な見込みと伝えている。
▲感想、補足など
そもそも、この入札には、日本、フランス、中国、韓国などが関心を示していた。
しかし、ブラジル側の条件のあまりのひどさに、韓国以外は入札しなかった。
そのブラジル側の条件を、掲示板から転記してみよう。
・高速鉄道の代金は払わない。
・鉄道経営権を40年間貸すからそれで利益上げて回収しろ。
・赤字がでたら、お前らもちだよ。
・鉄道料金はブラジル側で勝手に決める。
・鉄道予定地住人の立ち退き交渉はお前らがやれ
--ここまで—
ブラジルって一体なにを考えている国か…と思うだろう。
日本の新聞記事から一部を写してみよう。
--ここから--
過大な需要予測や甘い建設費見通しに基づく現行計画では採算性が疑問視されており、応札が有力視されていた韓国勢の中にも撤退を表明する企業が出ている。
見直し後の事業費拡大に対する世論の反発を弱める狙いとの見方もある。
昨年11月の入札予定だったが、日本や欧州勢が参加を見送るなどしたため延期し、4月にも再延期。
--ここまで—
結局、提示した条件は、ブラジル国内の世論に配慮したものか。
つまり、大部分のブラジルの国民はこんな金のかかる高速鉄道ナンテものは不要だと考えているということか。
対して、日本の新幹線は、戦前から弾丸列車として計画があり、戦後20年を待たないで完成した。
ブラジル国民は、21世紀に入って約10年を経過したが、高速鉄道なんて、そもそも必要なものと考えていないということなのだな。
確かに、高速鉄道をつくれば国が発展するというものではあるまい。
そのあたりは、国民というものが国の未来をどう考えているのか…ということによっているのかもしれない。
国の未来か。そういえば、話は異なるが。以下のような書き込みをみた。
ブラジルでは日本のアニメや漫画に嵌った連中を中心に、麻薬をやらなくなってきてるそうです。
何かしらの希望を与えてるんでしょうかね? 薬物に逃げなくてもいい何かを。