2011年7月11日月曜日

部下の独断で…か。九州電力。

▲九州電力のやらせメールの発案者というか、指示した人が判明(まぁ、自分が…と言っているだけだが)した。

本人曰く、指示はした。しかし、やらせではなく、部下が独断で行ったことと説明。

なるほど。

メールをしてくれ…とは書いたが、どうメールを書くかは、それはもう部下の判断の範疇だといいたい訳か。

さて、世間への説明の仕方はこれでいいのかなぁ。

指示はしたが、悪いのは皆、部下のせい…てか。

こんな説明の仕方、前に見たなぁ。

伊勢の赤福の社長とか、大阪のなんとかいう残りものを使い回していた有名料亭とか。

以下、新聞から抜粋。

九州電力玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)2、3号機の運転再開を巡る「やらせメール」で、子会社4社にメールを送るよう指示した原子力発電本部の当時の部長、中村明・現原子力発電本部副本部長が鹿児島県議会原子力安全対策等特別委員会に参考人として出席し、部下への指示を公に認めた。

 中村副本部長は「メールで依頼したのは原子力管理部の課長」と答弁。

県議に「指示したのは誰か」と追及され「私でございます」と答え、番組周知のメール依頼を認めながらも「部下が軽い気持ちで意見を発信するように書いた」と述べるなど、番組への投稿を求めるなどの具体的な指示は部下による独断だったと強調。

また、中村副本部長に対して指示した人物については「上司」と述べるにとどめた。 中村副本部長は同特別委でやらせメールを否定していた。

▲補足、感想など

 この人、頭がいいのだろうなぁ。グルグル回転して、先々まで読める人なのだろう。

 原子力発電本部の部長?

 技術者かなぁ。本当に。

 技術者って、こんなことにそもそも気が回らない人間ばっかりだ。融通がきかない…といえばその通り。つまり、技術者というものは視野が狭いのだ。

 こんなことに気がつくなんて、この人、事務系だろう。

 しかし、記事にあるような回答でいいのかなぁ。

 じゃ、勝手に余計なことを考えて、「やらせメール」を出して、九州電力という会社ってこんな卑怯なことをする会社なのか…と世間から糾弾されるようなことをした全ての責任を部下が負うというのか。

 該当する部下は、数十人はいるだろう。

それらの部下は、降格とか、給料の何分の一かの減給数月というような処分になろうが、そういう処分を甘んじて受けるというのか。

 どうも、おかしかろう。

 部下とすれば、部長からの指示に従っただけであろう。

 世間の目からみれば、「やらせ」と取られる可能性があることは、その部下達にも理解があったはずだ。

 これは、部下が勝手に…という言い方は、この中村という副部長の単なるいいのがれに過ぎないな。

 中村部長は、自分の指示が外に漏れたとき、世間から「やらせ」だと解釈され、糾弾される可能性を充分に予測できた筈だ。

 もし、部下が独断で…というのを本気で言っているのならば、実際にはもっと上からたふん副社長あたりから指示があったのだろう。(記事にも書いてあるなぁ、上から指示と)

 なぜ、オレ一人が責任をとらなくてはならないのか…という反発から、責任を下へ下へと負いかぶせるということをしているのだろう。

 しかし、

 少し、深く考えてみると、この副部長の能力が不足していることも確かだなぁ。

 仮に、副社長からなんらかの指示があったとしても、初めは副社長の単なる思いつきであろう。

 つまり、ここからが中間管理職の腕の見せ場なのだ。

 副社長に対して、「その指示は、副社長自ら辞表覚悟のことなのか」と問うのが普通だろう。

 仮に世間に公になったとき、副社長自らが責めを負うて辞表を提出する覚悟だ。だから、指示に従ってくれ…という言葉を聞いてから、はじめて真剣に考えるものだろう。

(まぁ、重要度から考えると、やらせメールで、辞表覚悟ということもないだろうから、ここまで言えば副社長も案を撤回するに決まっている)

 そう考えると、この副部長は、このやらせメールが世間におおやけになったとき、世間から糾弾されるとは想像できなかった、そしてその危険性の高さを副社長へ進言出来なかったということなのだな。

 まぁ、上でも書いたが、この副部長は、力不足・能力不足だな。

 いずれは処分を受けざるを得まい。 

 結局の所、

 このやらせメール問題は、九州電力という会社の社内で誰それが悪かったという話では済まない問題なのだな。

 九州電力ってこんな会社か…と世間に思われたということが大きいのだろう。

 社内で、やらせメールという卑怯というか、後ろ暗いことをして、いざ、世間で問題視されると、部下が独断で…と一番弱い人間に責任を押し付ける会社だと世間に知られたということが最大の問題なのだ。

 かって、雪印が潰れた理由をしらないのか。

 世間からの信用を失うということの恐ろしさをこの九州電力という会社(副社長、部長)は分かっていないということなのだな。

 オレはエリートだとかで、世間を・大衆を舐めているのだろう。

 仮に筆者の子供が九州電力へ就職とかいう話があれば、筆者は反対する。

 あそこは、都合が悪くなれば、部下に責任を押し付ける会社だというイメージが染み付いてしまった。

 これはなぁ、と思う。

 もう、最初に思いつきの指示を出した副社長が陳謝せよ。降格とか、子会社への転出とかの処分を受けよ。

 この副部長もその能力の低さから、降格(あぁ、もう降格になっているか)関連会社への転出、減給とかの処分を受けよ。

 その実際にメールを出した部下達が処分を受けるのは、一番最後だ。