▲いつかはこうなると筆者は思っていた。
中国の高速鉄道で事故が発生し、多数の死傷者がでたようだ。
死者、怪我人と数の一応の発表はあるものの、どこまで本当のことやら。
死者の数はもうこれ以上増えまい。(事故を発表しただけでもマシか)
以下、新聞から抜粋。
浙江省温州市内で、高速鉄道車両2列車が追突事故を起こし、一部車両が橋から落下した事故で、中国政府・鉄道部の報道官は事故を謝罪し「現在の第一の 仕事は負傷者の救援や復旧作業」と述べた。
同事故では追突されたD3115列車の2両が高架橋から落下、1両が宙づりになった。
35人の死亡が確認された。
負傷者は約210人という。
追突したD301列車の運転士 (今年28歳)も死亡。
衝突の瞬間まで運転台にとどまり、ブレーキをかけつづけていたと いう。
報道官は、事故について「政府・鉄道部門は今回の事故発生について、多くの乗客の皆さん に、深くお詫びする。亡くなった方に沈痛な哀悼の意を表す。
犠牲者と負傷者の家族にお見舞いを申し上げる」と述べた。
現状については「第一の仕事は負傷者の救援や復旧作業、さらに、事故で足止めされた乗客への対応」と述べた。
事故原因については、「落雷による故障」と述べたが、「詳細の判明は、 調査と分析の結果を待たねばならない」との考えを示した。
被害者への賠償については、まだ具体的な作業に着手できない状態だが「規則に従い、乗客の皆さんにご満足いただけるよう、関連作業を進める」という。
▲補足、感想など
原因は落雷か。まぁ、直接的にはそうだろう。
でも、核心は、技術を軽んじるものは、技術に復讐されるということだ。
中国人の感覚では、最新の機械をパクって、自国へもってきてしまえばもうこっちのものだ…と思うのだろう。
ところが、実際には最新機械の周辺に様々なノウハウがあって、営業運転にはどちら(技術とはそういう総合的なものであろう)も必要なのだ。
そういえば、1960年代、アフリカで黒人による独立が盛んに行われた時代に、自国内にある西欧諸国資本の工場をまず国営化したという感覚に似ている。
新興国の首脳達は、工場と機械さえあれば、自分たちで儲けられると考えたのだろう。しかし、1社すらうまくいったことはない。工場は単なるスクラップ置き場となった。
中国人は、こういう歴史に学ばないのか。
昨年の秋頃かなぁ。
中国の鉄道関係者から、日本の数社の大手メーカーに「なんとかしてくれと泣きついてきた」
が、日本側はほっておいた…と掲示板への書き込みがあったなぁ。
要するに、中国人のあまりの態度の悪さに、日本のメーカーから誰も助けるものがいなかったということだ。
これはもう因果応報であろう。
当然のこと、中国政府は、この事故に対するすべての責任を負わねばなるまい。