▲アンダルシア という映画をみた。
日本のテレビの2時間ドラマ、なんとか殺人事件というようなものは、いつも、日本の片田舎で風光明媚なところで発生する。
そのノリで、ヨーロッパのとんでない片田舎で事件が発生する。
外国だから、日本の刑事が・とはいかない。
そこで、外交官とインターポールという組み合わせになったものと思える。
掲示板などをみていると、それほど前評判の芳しいものではないようだった。
でも。
筆者には、まぁ、評価できる出来ではあるまいか・・・と思えた。
特に伊藤英明がいい味を出しているなぁ。
以下、粗筋にふれながら、箇条書きとしたい。
□冒頭、日本人の男性の死体が、アンドラのホテルで発見される。
えっ、アンドラって、どこにあるのさ。
ウイキペディアでみてみよう。
--ここから—
国土面積は468km2であり、金沢市の面積とほぼ等しい。
ピレネー山脈東部に位置し、スペインとフランスにはさまれた内陸国である。
夏季は乾燥し、冬季の降雪が多い地中海性気候である。
経済
アンドラ経済の中心は観光業である。独自通貨は持たず、EUには非加盟だがユーロを使うことができる。また、タックス・ヘイヴンの国家である。
観光
冬季のスキーやスノーボード、夏季のトレッキングやスパなどのレジャー産業がさかんで、宝石店や自動車パーツ店、免税店(ブランド品・タバコ・香水)でのショッピングをふくめた観光業が基幹産業となっている。
近隣の大都市であるバルセロナから、毎週末に週末の観光をかねた買出し客が押し寄せることもあり、国境沿いにはそれらの客を目的にした免税スーパーマーケットやガソリンスタンドが軒を連ねる。
また、スペインやフランスなどの人々の別荘も多く存在。
--ここまで—
こうして、アンドラ→バルセロナ→アンダルシアとスペインの都市、観光地を舞台に、進行する。
□ 粗筋は、一人の日本女性(外国の銀行員である)を中心にして、その謎の行動に周囲が振り回されるという展開だ。
振り回される側が、日本の外交官と、インターポールに出稿している元警視庁の刑事だ。
□上で、謎の行動と書いたが、国家の陰謀絡みというような大きくて深いものではない。
もっと個人的で、生い立ちに関わっているもので、まぁ、いかにも日本的でちまちましている。
ただ、そこに勤務している銀行の暗部からの干渉が絡んでくる。
また、日本からのお金も日本の犯罪組織の資金で、政治家、警視庁と関連しており、隠蔽しろと圧力をかけられていた。
□粗筋は、このくらいにして、全体の印象とかにふれたい。
これは、スペインの観光案内も兼ねたような映画となっている。アンダルシアの地形なんて、びっくりしてしまう。(絶壁の上に町ができているような感じなのだ)
また、印象的なのは、映画にでてくるフランス人、スペイン人スタッフの演技の滑らかさだ。
こんな感じで、日本人と絡められる時代がきたのだなぁと感じた。
1960年代、70年代、80年代頃の日本映画にでてくる外国人には、どこか「ぎこちなさ」があった。
根底に、「黄色いサル」と映画をつくるのか式の、なんというかなぁ、お金のために仕方なくやっているんだ・いやいややっているんだぞ式で、自分を納得させているような感じがした。
21世紀に入ってからかなぁ。
日本映画にでてくる外国人の演技にそういう「ぎこちなさ」を感じなくなったのは。
日本人へのさりげないリスペクトを感じるようになった。
このアンダルシアでも、結構、都市部での銃撃シーン、大型トラックでの衝突シーンなど危険なシーンが多くあるのだが、その部分が実に滑らかなのだ。
日本人の実力を知った上での、リスペクトなくして、こういうシーンはとれまい。
そういう意味で、日本人にとってはいい時代がきたなぁ、と感じる。
□まとめ
上ではどんでもないところへ話がとんだ。