2019年9月25日水曜日

あのダイムラーが内燃機関を捨てる----か


あのドイツのダイムラーがとうとう内燃機関を捨てて、電気自動車へ---か。
 なにか、大きな間違いをしている気がしてならない。
 同時に、階級社会ではもう、まともな技術者を輩出できないことを感じる。

 40年近く前か。
 1980年代にフランスの技術者が、日本の技術者に頭を下げて教えを乞うなんて、死んでもできない—とか言ったという記事が載ったことがある。
 黄色いサルに頭をさげるなんてできるかい---と感じたということだろうな。

 階級社会における上流階層出身のエリート達は、真っ白いシャツを着て、他者に命令をすることだけが好きなようだ。フランスのあの大統領をみていれば、階級社会における上流階層がどのようなものいい・ふるまいをするか分かるだろう。

 結果として、上流階層の男たちは、作業服を着て、油だらけになりながら新型のエンジンを造るなんて、苦手中の苦手らしい。
 その結果が、先年のディーゼルエンジンの燃費などの不正行為に結びつくのだ。

 牢固たる階級社会を維持しつづける社会構造、そこでの教育というものが、もはや、新型エンジンを造ることを許さないのだ。
 社会構造・それに付随する教育のシステムが、時代遅れになったといっても過言ではあるまい。
 そして、極めつけが、あのダイムラーが内燃機関そのものを捨ててしまうという決断をすることになった。
 以下、新聞から

 中国のCATL、ダイムラーの電気トラックに車載電池提供へ
 2019925
925Xinhua News】車載電池世界最大手の中国寧徳時代新能源科技(CATL)はこのほど、ダイムラートラック&バスと車載電池グローバル調達協定を締結したと発表した。
 後者傘下の電気トラックに、信頼性の高いリチウムイオン電池を提供する。上海証券報が伝えた。
 協定によると、CATL2021年から、ダイムラートラック&バスが発売する複数のシリーズのトラックに車載電池を提供する。これにはメルセデス・ベンツの「eアクトロス」、フレートライナーの「eカスケディア」「eM2」が含まれる。

 CATLの周佳(Zhou Jia)総裁は今回の協力について「CATLは終始一貫して世界の新エネルギー発展に貢献、高効率で信頼できるリチウムイオン電池ソリューションで商用車へのクリーンな動力の提供に努めている。
 これは世界の電動化プロセスの重要な一環だ」と指摘。
 ダイムラートラック&バスと包括的で立ち入った協力関係を結ぶことで、CATLは、持続可能な発展という共通のビジョンを近い将来に達成する自信がついたと胸を張った。
 世界のリチウムイオン電池業界をリードするCATLは、車載電池とソリューションの高エネルギー密度、長い寿命、柔軟な環境適応性、安全性・信頼性などで優れた性能を誇る。
 多くの世界トップクラスの自動車メーカーと乗用車分野で深い協力関係を結んでいるだけでなく、商用車分野でも各メーカーの電動化を促している。

 ダイムラートラックのパワートレイン・eモビリティー・生産工学部門代表のフランク・ラインティェス博士は、電気自動車事業でCATLと新たな協力関係を結ぶことはダイムラートラック&バスにとって成功を収める鍵になるとの認識を示した。
 ダイムラートラック&バスはスマートプラットフォームと共有モジュールを通じ、技術的なポジションとグローバルな影響力でのリードを強化してきた。
 この成功パターンを電気トラック部門にも広げ、市場へのスピーディーな対応と商用可能な最良の技術で顧客のニーズを満たす方針だ。


補足、感想など

 電気トラックなんてものが、本当に実用に耐えるのか。
 モーターって、内燃機関より大きな力を出せるのか?

 なにか、基本的なところで、電気自動車の技術開発を甘くみているというか、想定がゆるくないか。
 日本でも自動車が内燃機関車 → 電気自動車 となるとは予想していない。
 ハイブリッド車、燃料電池車 の期間が20~30年とあったはず。

 ダイムラーの窮余の一策ではあるが、おそらく、この決断は「コケル」。
 ダイムラーの寿命を一層短くする「方向性」だとしか思えない。

 上の記事には、日本人からの書き込みがあった。いくつか拾ってみよう。

 --ここから--

14:日本はEVのリチウムイオン電池で完全に出遅れたからなトヨタとパナソニックで生産するそうだが99.999%エルピーダやジャパンディスプレイと同じ末路しか見えないんだよな

25>>14トヨタは固体電池開発1本で進んでるから、大丈夫だよ今のバッテリーで化石燃料の代替は無理あとは発電と送電問題で化石燃料からの完全置き換えは無理だと思うけどな

17:全固体電池じゃ無いと話にならない

24:ダイムラーがエンジン開発辞めて電気一本で行くそうだけど、トラックで電動は無理筋じゃね

28:ちなみに乾電池を一番最初に造った国は日本でリチウムイオン電池も日本で全個体電池も日本が一番はやく量産予定な

35:中国は逆に買ってもらってるからってサービスしようなんて気はない買わせるときは美味しいことを言うでも取引始めると足元を見て値段を釣り上げ他のとんでもないことまで要求し始めるアメリカとの貿易交渉がすべで表している「俺の商品を買ってる分際で何偉そうなこと言ってるんだ、制裁だゴラァ」

33:中国に依存すると足元見られるぞ奴隷になる陰謀論ではなく商売人の常識

34:大型電気トラックはあと50年は人柱状態だろ。つか、折角先んじてEV作ってた日産…

2. 下手にEV技術があったからルノーにタカられたんでしょ

3. ドイツは19世紀から伝統的に中国依存度が高いからなそして爆死するのもドイツの伝統

4.>フル積載で何キロくらい走行出来るんだろう?日産リーフの航続距離は約228km、三菱自動車のi-MiEVMタイプで120kmXタイプで180km

5. ドイツ最後の砦、ダイムラーも陥落したか。

6. >>5デイムラー氏(創業者)も嘆くだろうな。

8. 独逸はもう、工業製品は未知の分野に賭けるしか無いものなあ。国との付き合いにおいても、共産中国との連携に賭けるしか無い。わざわざ可能性の狭い方へ、どうして行きたがるのだろう?
で。まともな(日本に伍するとは言わない)NC旋盤は作れるようになったか?

10.箱根の国1をノロノロ登ってる大型トラック見てると、あれを電動化するのは当分無理っぽい気がムクムク湧いてくる。

13. 燃料電池が究極なんだけどねぇ・・・。

16. そもそもとっくにドイツのエンジンは終わってるから。

19. ドイツ人は借金を恐れて財政出動を控えて絶賛マイナス成長中左翼汚染されすぎたバカの末路

20. 昔リーフのタクシーが都内で走ってて、元々200kmそこそこしか走らないからロングの客は泣く泣くパスしてタクシーとしては使い物にならかたったんだけど、更にバッテリーの劣化が進んで航続距離がどんどん減っていき最後は50kmくらいになって姿を消した。暖房で多量に電力を使う。バッテリーの劣化が想像以上に早い。ヨーロッパ全体をEV化すると原発50+数器増設が必要。ガソリンと違い電力は備蓄できない。アラスカ等の寒冷地では使い物にならない。トラックでは荷物よりバッテリーが重くなって現実的ではない。難民問題もそうだけど、ヨーロッパは自分を格好よく見せる綺麗ごとを並べて自爆するのが近ごろの流行なのか?

22. 自分の虚像に自分で引っかかって、自力で出来そうもない事ばかり言い出して格好付けるようになったら終わり。日本人も自戒せんとな。

23. 毎年台風が来て停電が発生する日本もだけど、内燃機関自動車を辞めてEV一本で行く社会は何かあったらすぐストップしそう。少なくとも、あと50年位はハイブリッド併用でないとダメだと思う。

25. メルセデスベンツのEVトラック『eアクトロス』、ドイツで実地テスト…2021年から量産へ
https://response.jp/article/2019/07/11/324352.html公称航続距離は200kmですと長距離向けは路面電車式でアウトバーンに架線張りまくるのかなあ?

28.まあ、誰もが気づいてるでしょ、電気自動車なんかオモチャで使い物にならないって、みんな水素に進んでるじゃん

 --ここまで--

 自分の虚像に自分がひっかかる---というよりは、階級社会における教育制度の改革が待ったなし--のところに来ているという方が、核心をつかんでいないか。