2022年2月5日土曜日

中国・恒大集団が香港にもつ不動産を米国投資会社が差し押さえた

 

いよいよ、アメリカハゲタカファンドが、中国の不動産に舞い降りてきたようだ。かっての日本の不動産バブル崩壊後の姿(1990年代)を彷彿とさせる。記事と関連の文章をみてみよう。

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中国恒大が香港に持つ資産を米国に差し押さえられた件で、管財人を指定し法的な権利を守る動きに出ているようだ。平たく言えば資産整理に着手したわけだ。恒大破産への第一歩と言えそうだ。中国恒大、香港の土地巡り法的助言模索 管財人指名受け2022/01/31() 中国の不動産開発大手、中国恒大集団は30日、香港・元朗地区の未開発の土地を巡り管財人が指名されたと明らかにした。事情を直接知る関係筋は、米投資会社オークツリーが債権者だとしているが、恒大の発表文で言及はなかった。恒大は香港証券取引所への開示で、元朗地区の土地は同グループが2021年1月に借り入れた5億2000万ドルの資金調達取引で担保になっていると明らかにした。その上で「当社の法律上の権利を守るため法的助言を求めている。同時に、グループへのリターンを最大化できる解決策を目指して貸し手と積極的に協議している」と説明した。被担保債務の履行後に同資産に価値が残った場合、オフショア関連事項を優先する方針も示した。また、管財人指名や担保資産売却の可能性は「グループの事業や財務ポジションに重大な影響を及ぼさず、現在行っている債務再編にも影響しない」と強調した。オークツリーはロイターの取材に対しコメントを控えた。

■目次 クロスデフォルト条項が発動したか 中国は新年快楽から新年破産へ クロスデフォルト条項が発動したか

ワトソン君:これって、アメリカが土地を差し押さえた話ですよね?

黒井:5億ドル超の資金を借り入れるための担保として、恒大が過去に差し出した土地の1つだ。クロスデフォルト条項の発動を受けてのことじゃないかな?今は何とも言えないが。※筆者注(クロスデフォルトとは、債務者が1つの債務に対して返済を履行できず、デフォルトとなった場合、その債務者が負う他の全ての債務に関してデフォルトになったとみなされ、債権者が債務者に返還を要求できるという条項のこと)

ワトソン君:確かに!それって、恒大がデフォルトすると、別のもデフォルト扱いになるんですよね?

黒井:そうそう。だから米国企業が差し押さえできたのかもしれない。香港はある意味中国のようでいて金融の法律はオフショア、つまり海外扱いだから米国が権利を行使できる

ワトソン君:そうだったんですね・・・。恒大は、どうするんですか?

黒井:管財人を指定して権利を最大限守るとは言ってるが、単純に言えば資産整理の手順だね。つまり破産への第一歩だ。この件は恒大にとって致命傷になると思うよ。

■中国は新年快楽から新年破産へ

ワトソン君:ネットユーザーの反応は、ありませんでした・・・。

黒井:うむ。関連記事も探したが、この件については中国の連休が明けないと新情報は出てこないかもな。北京五輪開会式が終わった翌週から大きく動きそうな気がしている。

ワトソン君:旧正月ですよね?新年からデフォルトなんて、イヤな1年ですね!でも、自業自得だと思います。

黒井:チャンチャカ呑気に新年快楽とか言ってる場合じゃないよな。日本にとってはどうでもいい話だ。

ワトソン君:中国の皆さん、世界に迷惑をかけたら領土で支払ってもらいます!さようなら!

黒井:日本には関係ない!どうでもいい!中国さようなら!

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恒大集団の所有土地の差し押さえなんて、この記事だけだった。他からこういう記事は見かけなかった。中国から、日本の新聞社、放送などへお金が回っているということを意味しているのだろうなぁ。