▲必要なら国で購入する—か。
あれ、おかしいなぁ—と、ピンとこないか。
この言葉にひっかかる人は少ないのかなぁ。
どこかおかしいんだ?—とか思う人も多そうだな。
さて、尖閣諸島の大部分は、個人所有だ。
売買契約というものは、売主と買主との合意のもとでなされる。
売主とすれば、相手が国であろうが、個人であろうが、売りたくない—と思えば、売買そのものがなりたたない。
さぁ、おかしいところが明瞭となったろう。
官房長官がコメントした「必要なら国が購入する」という言葉は、いかにも国が買いますといえば、売主は簡単に売りますよ—というだろうと勝手に解釈しているように読める。
そんなバカなことがあるものか。
個人である売主が、相手が国であろうが売らない—といえば契約は成立しない。
そもそも、売主は、この民主党政権下の「国」というものを信頼していないのだろう。
おそらく、不信の核心は一昨年の尖閣諸島付近で起こった中国船の海保への衝突事件の後処理にある。
こんな後処理をする日本政府というものが信頼に足るのか—と。
仮に今の民主党政権下の国へ売却しても、中国からなにか言われれば、尖閣諸島をどうされるか分からない---そう現所有者は感じたのだろう。
今度の東京都への売買への合意がなりたったのも、信頼性という意味で、東京都>>>国 という判断の結果であろう。
<石原さんが買うということで、それならば—と現所有者は決断したということだ。ケッ、なにが必要なら国が購入する--だ。国が後から、でしゃばる場面などどこにある>
以下、新聞から抜粋。
藤村修官房長官は記者会見で、石原慎太郎東京都知事が沖縄県・尖閣諸島の購入に 向け最終調整をしていると明らかにしたことを受け、必要な場合は国による購入もあり得ると 示した。
国境にある離島は国が管理すべきだが、領有権を主張する中国を刺激するのを避けたいため 実効支配の強化に対策を十分にとっていなかった。
政府も重い腰を上げざるをえない状況となった。
中国漁船衝突事件後の平成22年11月、当時の菅直人首相が衆院予算委員会で「検討 させたい」と表明したものの、これまで本格的に議論した形跡はない。
「所有者の意向も踏まえ」などと して島への「上陸禁止」措置をとってきたが、所有権が東京都に移れば根拠はなくなる。
「必要ならそういう(国有化の)発想で前に進めることもある」
藤村氏は会見でこう述べた。午前の会見では「事実関係を承知していない」と論評を避けたが、午後 の会見では踏み込んだ発言となった。
尖閣をめぐり及び腰だった民主党政権が、石原氏の構想に揺さぶられていることの証しといえる。
海洋問題に詳しい東海大の山田吉彦教授は「石原氏の行動には政府の動きを求める意図を感じる」 と話す。
政府高官は石原氏の構想の意義を「公有地であれば外国資本の手が及びにくい」と指摘。
中国が新潟市で総領事館用地として広大な民有地を取得した問題が浮上しているが、尖閣の民有地も相続などをきっかけにブローカーなどが仲介し、土地が中国資本の手に渡る危険性はゼロとはいえない。
公有地にすれば、その危険性は減る。
都に所有権が移れば、民間人と賃貸借契約を結んだ政府の「上陸禁止」も効力を失う。
都が買い取 り、石垣市との共同所有を認めれば、尖閣への上陸は相次ぐことが想定される。
日本としては実効支配を強めることになるが、中国がそれを傍観するはずもない。
海上戦力による挑発など高圧的な姿勢 を強めてくることも避けられない。
防衛省幹部は「自衛隊と海上保安庁の警戒監視態勢を強化する必要がある」と強調し、尖閣に潜水艦を常時探知できる監視装置や無線中継基地を設置することも挙げる。
仮に自衛隊や海上保安庁の拠点を置く場合、民有地でも都などの公有地でも土地の賃貸借契約を交わす必要があることは同じと いう。
▲補足、感想など
そもそも、中国への民主党という政党の対応のおかしさの核心はなんだろうか。
野党時代に、中国から資金の援助などがあったのだろうな。<そうか、副首相の岡田さんなんて、中国さまへの主権移譲などという売国そのもののことを言っていたなぁ>
また、一昨年だったか、民主党の国会議員達が小沢さん引率のもと、大勢で中国参りをしたが、お車代として議員に2千万円づつもらっただろうし。
ああ、元伊藤忠の駐中国の日本大使などの意向もあるのだろうなぁ。
う~ん、そろそろ—と筆者は思う。
日本も原爆所有・原子力潜水艦の所有と配備を真剣に考える時期が来たのだろうなぁ。
こんな中国・韓国への対応を続けていたら、日本の国民がおかしくなっていく。
閾値<しきいち>という言葉をしらないか。日本人はこの閾値が高いから表面になかなかでてきないのだ。ある数値を越えたところで急変し表面化するということだ。
(日本人という民族は根底のところでヒステリックだということを忘れてはならない)
あっ、イギリスのチャーチル首相の言葉を思い出した。ご紹介したい。
--ここから—
■■ チャーチルの「対日世界大戦回顧録」より
日本人は無理な要求をしても怒らず、反論もしない。
笑みを浮かべて要求を呑んでくれる。しかし、これでは困る。
反論する相手をねじ伏せてこそ政治家としての点数が上がるのに、それができない。
それでもう一度、無理難題を要求すると、これも呑んでくれる。
すると議会は、いままで以上の要求をしろという。
無理を承知で要求してみると、今後は笑みを浮かべていた日本人がまったく別人の顔になって、「これほどこちらが譲歩しているのに、そんなことを言うとは、あなたは話のわからない人だ。ここに至っては刺し違えるしかない」 と言って突っかかってくる。
英国はマレー半島沖合いで戦艦プリンスオブウェールズとレパルスを日本軍に撃沈されシンガポールを失った。
日本にこれ程の力があったなら、もっと早く発言して欲しかった
--ここまで--