▲民主党の前原さんのコメントを見ながら、「なにか非常識な人だなぁ」と感じる。
方向性は、正しくても、基本的なことを押さえていない—と思うのは筆者だけなのかなぁ。
国で買うとか、沖縄県がどうたら--。
売買は、売主と買主の合意ではじめて成立する。売主が「国が相手では売らない」といえばそれまでではないか。
また、地方の自治体の予算の規模というようなものに思いが至らないのかなぁ。石垣村で、数十億円もの買い物ができるか?
以下、新聞から抜粋。
民主党の前原誠司政調会長は、石原慎太郎東京都知事が沖縄県の尖閣諸島の一部を都予算で買い取ると表明したことについて「買うのであれば、国が買って実効支配を継続すべきだ」と述べ、国有化を積極的に検討すべきだとの考えを示した。
尖閣諸島に関し、前原氏は「歴史的にまぎれもなく日本の領土であり、東シナ海に領土問題は存在しない。
大事なことは国が実効支配を続けることだ」と強調。
その上で「所有者が(日本の)支配を強化すべきだとの思いから売却する用意があるというなら、国が買うべきものだ」と語った。
都予算での買い取りについては「(尖閣は)沖縄県の土地であり、都が所有するのは筋違いではないか」 と指摘した。
▲補足、感想など
なんというかなぁ。
核心は、「教養」というものなのだろうなぁ。
教養という言葉を、こう曲解してほしくはない。
普通に常識人として、社会人として生きていくためにこれぐらいまではと思われる最低限の知識---とぐらいに解釈してもらいたい。
そして、その教養というものの根底にあるのが「読書」というものなのだろう。
日本人の読書量(冊/年)は、平均40冊くらいだという。
月3冊か。
蔵書数はどうだろうか。
検索しても、これはでてこないな。まぁ、数百冊から数千冊というところかなぁ。
本を読み続けていることでなんとか維持できるものぐらいに考えればいいことなのかな。
いや、話がとんだところへ。
記事の内容にふれれば。
前原さんのコメントの大筋のところは正しいし、その通りだと思う。
ただ、冒頭でふれたように、売主は「石原さん」だから、売ろうと決心したものだろうし、また、沖縄県石垣村の予算規模では、数十億円の出費はできない。
筆者でも簡単に指摘できるようなことが前原さんには理解が及んでいない。
いくら大筋で正論をいっても、すぐに足をひっぱられるようなことを言えば、その正論さえあぶなく感じてしまう。
政治家として、「損」としかいいようがあるまい。
もっと、前原さんには読書をして頂きたい。