2019年3月9日土曜日

女を土俵に---って。なんでもかんでも差別だとか言うものではない


女を土俵に—とかいう文章で笑ってしまった。
 性差というものは、別に「差別」を生み出すものではあるまい。
 働き方の区別、暮らし方の差を生み出すだけではないか。

 平等なる言葉で、簡単に「性差」による「違い、区別」を埋めていいものなのか。
 違いは違いとして認めて、働き方の区別とか、暮らし方の差を楽しもうではないか。

 なにか、重箱の角っこを突っついて、どうでもいいことで「摩擦を意図的に生み出している」という気がする。

 まず、なんたら奇妙なお笑い話を主張する記事をみようか。

 2019/03/08()
 「賃金差別ノー」「女を土俵に」女性差別に抗議、ウィメンズマーチ東京
 性に基づく差別や暴力のない社会を作りたいと声を上げるデモ行進「ウィメンズマーチ東京」が、8日夜「国際女性デー」に合わせて東京都内で行われた。
 2017年にトランプ米大統領就任直後、米・ワシントンであった、大統領の女性やイスラム教徒などへの差別発言に抗議するウィメンズマーチに呼応し、有志の女性で作る実行委員会が同年の「国際女性デー」に呼びかけたのが始まりで、今年で3回目。

 医学部入試問題や官僚による女性記者へのセクハラなど、社会にあふれる女性差別が次々に明らかになる中、約450人(主催者発表)の参加者は東京・青山の国連大学前を発着点に表参道や渋谷の繁華街約3.2キロを、思い思いのプラカードを手に、「女の賃金差別をやめろ」「女を土俵に上げろ」などと声を上げて歩いた。
 実行委員会の濱田すみれさん(34)は「女性が電車で痴漢に遭ったり、駅で体当たりされることは日常にある。女性は被害に遭うことが当たり前になって、嫌なことを嫌だと言う力をすごく奪われている。日本の現実を見ると女性差別的なことがとてもたくさんあるので声を上げたい」と企画した思いを語った。

補足、感想など

 女を土俵に---とかの奇矯な・奇妙な主張をやめてほしい。
 男と女は、別に同じではない。
 性差というものを十分に知った上で、それぞれが得意な分野で働けばいいことではないか。

 痴漢がどうたらが差別に結びつくというのも分からない。
 痴漢対策は、また、別の主張である気がする。

 上の記事と直接関係があるかどうか分からないが、筆者のひっかかった記事を転記したい。

 --ここから--

2013/09/29()

 日本の厚生労動省の調査によると、政府は女性の労働参加を奨励しているが、 自らの意志で結婚後に専業主婦になった女性の割合は依然として3分の1に達しているとのことだ。
 この調査は15歳から39歳の女性3000人をアンケートの対象としており、 34%の回答者は結婚後仕事をすることを望まず、仕事を続けたいとする女性の割合は わずか38%で、残りの女性はどちらでも構わないという結果を明らかにしている。


■慰安婦問題、韓国に反撃「嘘の宣伝は許さない」 立ち上がった日本女性たち
2013.09.20、ZAKZAK

 在米韓国系団体の後押しで、全米20カ所以上で、慰安婦(実態は軍人相手の売春婦)の像や碑の設置計画が進んでいる。
 歴史を捏造して、日本を貶める暴挙に対して、普通の主婦たちが「日本女性として黙っていられない」「日本が堂々と主張できるよう、私たちが変える」と立ち上がった。
 正しい歴史を次世代につなぐネットワーク 「なでしこアクション」の山本優美子代表が、ジャーナリストの大高未貴氏のインタビューに応じた。
 「先人の名誉を守るとともに、子供や孫たちの代まで(韓国側による)嘘の宣伝で罪を背負わされることは許せません」 山本氏はこう語った。
(中略)

 ところが、弱腰の日本政府が沈黙しているうちに、像や碑に刻まれる文章はどんどん過激になっている。
 今年7月にカリフォルニア州グレンデール市に完成した碑には 「私は日本軍の性奴隷でした。乱れた髪形は、この少女が大日本帝国軍によって、住んでいた家から拉致されたことを象徴しています」などと、好き勝手に記されている。
 次々とアメリカに設置されようとしている慰安婦の像や碑(韓国人売春婦像)については、本来、日本政府とアメリカの領事館が、アメリカの地元自治体に事情を説明して阻止しなければならない。  ところが、日本政府もアメリカの領事館も、韓国との摩擦を避けていて、形式的な申し立てしかしていない。
 日本政府・外務省は、韓国との関係改善を優先し、在米日本人や日系人などを見殺しにしている。


2014/07/28()
 きょうは千葉・船橋、あすは市川へ――。都内に住む50代の独身女性は、毎日違う倉庫で働いている。
 倉庫内を動き回りながら荷物を運ぶ、きつい仕事だ。
 ネット通販で消費者が購入した品物を棚から取り、配送用の段ボール箱に入れ、 注文通りの品物が入っているか点検する。広い倉庫で一日中、衣料品、事務用品、化粧品や装飾品の棚をせわしなく行き来すると 歩く距離は1日数キロ。「一日の終わりには腰が痛む」と言う。
 登録する派遣会社2社から、毎日、携帯電話にメールが届く。
 900~1千円程度の時給を比べながら、あすあさってに働く現場を決め、 メールを返信する。

 週5回働き、稼ぎは月に13万円ほど。交通費はほとんど出ない。
 国民年金保険料などを支払うと手元に残るのは8万~9万円。
 ボーナスはない。高齢の両親と実家で暮らすが、「食べていくのに精いっぱいで貯金はほとんどできない」。
 約30年、懸命に働いてきた。けれども、待遇は下がるいっぽうだった。
 専門学校を出て、20歳のときに、事務職の正社員として就職。キャリアアップのため、仕事をしながら、夜間で都内の有名大学を 卒業した。
 その後病気で、いったん仕事を辞めざるを得なくなった。
 30代で再就職したときには、派遣の道しかなかった。
 それでも仕事は充実していた。外資系銀行に派遣されていたときには、部下を持つ管理職も任された。当時の収入は、月25万~ 30万円程度あった。
 事務職の派遣として、それぞれの会社に1~3年ずつ、10社近く渡り歩いた。

 2年前に、派遣で事務職の契約が満了したとき、次は安定した正社員の職につきたいと思った。
厚生労働省の職業訓練プログラム を受講し、パソコンのスキルを磨いた。
 だが、ハローワークで正社員の職を探すと、キャリアカウンセラーは「あなたに合った職場は 見つかりません」と言うばかり。「派遣から抜け出すのは難しい」と実感する。
 50代になったいま、派遣先を選ぶ余地も狭まった。「女性は年齢がいくほど、仕事がなくなっていく」と思う。
 つなぎのつもりだった倉庫への派遣は、もう1年以上になった。

■「女性は結婚を」社会の圧力
 日本は、女性が経済的に自立することがむずかしい。
 国税庁の2012年調査では、女性の平均給与は268万円で、男性の502万円の約半分。年間200万円以下の人は、女性だと 4割に上るのに対し、男性は1割にとどまる。
 結婚を前提に、「稼ぎ手」である男性の給与は比較的高く、女性は家計の補助という位置づけで低賃金に置かれる傾向がこれまで 強かったからだ。

 税や社会保障政策にも共通する。配偶者の年収が103万円未満なら稼ぎ手の所得税が安くなる「配偶者控除」、サラリーマンの 配偶者が保険料なしで基礎年金を受けられる「第3号被保険者」がそうだ。
 今年6月の東京都議会で、自民党の鈴木章浩都議は、みんなの党の塩村文夏都議に「早く結婚したほうがいいんじゃないか」という ヤジを浴びせた。
 男性議員たちに「女性は結婚し家庭に入るべき」という「隠れた意識」があることを示すエピソードの一つだ。

 国会や地方議会では男性議員が9割前後を占める。男性中心の議員たちは、結婚を前提とした制度をつくってきた。「女性が活躍 できる社会」をめざす自民党本部の5月の会合では「家庭で頑張る女性も評価すべきだ」との声が相次いだ。
 一方、20~64歳の単身女性の間では、所得が年125万円未満の人の割合である「貧困率」は31・6%(2009年)。4人に1人が 貧困層である単身男性以上に厳しい状態だ。
 貧困率は、65歳以上の単身女性だと、46・6%と半数近くにはね上がる。


2014/09/30()
 一流大学を出て、一流企業に就職する。娘の幸せを願ったときに多くの親が考えることだろう。
しかし、“高学歴女子”は本当に幸せなのか。
 なんと哀しいことに、高学歴女子の人生は決して順風満帆とはいかないのが現実だった。
 就活で門前払いを受けたというA子さん(32才)が告白する。
 「新卒で入った企業を辞めてアメリカ留学。苦労してMBA(経営学修士)を取得しました。
 戻ってきて就職活動をしましたが、『君の能力に見合った給料が出せない』『学歴に見合うポジションは用意できない』などと言われ続けました。
 給与水準は下がってもいいのでぜひ働かせてほしいと伝えましたが、どこも相手にしてくれませんでしたね」
 日本企業に就職したいという夢を諦め、A子さんは結局シンガポールの小さな企業に就職した。
 苦労して一流大学に入ったのに、なぜ就職で恵まれないのか。
 『高学歴女子の貧困』(光文社刊)共著者のひとりで一橋大学非常勤講師の大理奈穂子さんが言う。
 「大学では非常勤講師の8割が女性です。法的には男女平等なので表立って差別をうけることはないですが、やはり採用する側は男性を好みます。
 一家の大黒柱となる男性を優先的にという考えや、女性は結婚や妊娠ですぐ辞めてしまうという考えがあるのでしょう。
 なので女性は教員としてなかなか正規雇用されない。大学でも一般企業と同じことがいえるのです」
 もちろん、その能力を評価されて就職先を見つける高学歴女性はいる。ただし、社内の居心地は決してよくない。
 「女性にとって学歴がこれほど邪魔になるものだとは思わなかった」と話すのは東大卒のB子さん(35才)だ。
 「安倍首相は女性の活躍推進だなんて言うけれど、結局日本の企業は男社会。女がちょっとでも目立とうものならつぶしにかかってきます。
 50代の男性上司からは『ぼくはどうせ私大卒で頭が悪いからきみの言っていることが理解できないよ』なんて嫌みを言われるし。
 同じように残業してどんなに成果を出しても、出世するのは自分より能力の劣った男ばかり」

 --ここまで--

 個人のことを「女性だから」ということに簡単に結び付けないでほしい。
 冒頭でふれた。
 性差というものは、お互いに「得手、不得手」を生み出している。
 どうにかして、得手のところで勝負できるように、「柔らかな精神」でその「差」を楽しめるように努力すべきだろうなぁ。なお、簡単に「差別」なる言葉に結びつけないでほしい。